【山岳部】と【登山部】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「山岳部」(読み方:さんがくぶ)と「登山部」(読み方:とざんぶ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「山岳部」と「登山部」という言葉は、どちらも山を連想させるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




山岳部と登山部の違い

山岳部と登山部の意味の違い

山岳部と登山部の違いを分かりやすく言うと、山のレジャー全般に取り組む部であるか、山に登ることを目的とした部であるかの違いです。しかし、実際には、山岳部も登山部もほとんど同じ意味で使われている言葉です。

山岳部と登山部の使い分け方

山岳というのは、山が連なったり、寄り集まっている所を意味する言葉です。その言葉だけで考えると、山岳部というのがどのような活動をするものか、想像が難しいものでもあります。

山岳部とは、山に関連しているレジャー全般に取り組む部活動のことを意味しています。登山はもちろんのこと、その他にも、ロッククライミングやスキー、アルパインクライミングと呼ばれる岩壁を登っていくような活動をしている部もあります。

一方で、登山という言葉を考えると、これは山に登ることを意味しています。つまり、登山部というのは、山に登る事を主な活動としている部のことであると言えます。ハイキングや散策などの山歩きのことも含みます。

山岳部が少しハードな活動をしているイメージなのに対して、登山部というのは女性や子供、年配の方でも楽しめる少しライトな活動というイメージです。

しかし、公益財団法人全国高等学校体育連盟(読み方:ぜんこくこうとうがっこうたいいくれんめい)と呼ばれる日本の高校スポーツを統括している団体では、山岳部も登山部も、その活動内容については同じものであるとされています。

山岳部と登山部には、明確に説明のつく違いはなく、その団体によって活動内容は異なるものであると覚えておくようにします。入部をする際には、活動内容を詳しく確認するのが良いでしょう。

山岳部の意味

山岳部とは、山登りをはじめとする、山に関連したレジャー全般に取り組む部活動のことを意味しています。ロッククライミングやスキーなども含まれ、少々ハードな活動のイメージがあります。

山岳部の「山岳」という言葉には、高く険しい山が連なっているという意味があります。そのことから、山岳部とは、険しい山に登ったり、山に関するレジャー全般に取り組んだりする部活動であると言うことが出来ます。

山岳部とは、気軽な活動というよりは、日々しっかりとしたトレーニングをつんだり、綿密なミーティングなどを行って、山に挑んでいくようなイメージのある部活動です。

山を中心とした自然を相手に、困難な目標でも、仲間と共に安全に乗り越えていくことを目標として掲げている部活が多く存在します。自然を相手にしていることから、命にかかわるような状況に陥ることも考えられる部活動です。

そのような状況の中で、信頼できる仲間の大切さや、コミュニケーションの重要性、助け合いの精神などを育むことが出来る活動であると言えます。

登山部の意味

登山部とは、山に登ることを主目的とした部活動のことを意味しています。気軽に行けるハイキングや、散策なども含まれる、ライトなイメージの活動です。

登山部の「登山」という言葉は、文字通り、山に登る事を意味しています。そのことから登山部とは、山に登ることを中心として活動をしている団体であると言うことが出来ます。

一口に山登りと言っても、その程度は様々です。友達同士で、気楽に行けるようなハイキングから、富士山のような高い山に登る活動まで、登山の範囲は広いものです。

しかし、一般的に登山部と言えば、女性や子供、年配の方などでも参加できるような活動のことを指しています。秋の紅葉を眺めるための散策、春の桜見物のためのハイキングなど、ゆったりした活動をイメージするとわかりやすいでしょう。

登山部の場合、山は険しいものでなくても問題ありません。緩やかな山道をゆっくり歩くことも、登山であると言うことが出来ます。

山岳部の例文

1.山岳部の諸君は、一人一人が仲間の命を預かっているという自覚を持って活動をしてください。
2.山岳部に入部したので、日々、足腰のトレーニングが欠かせない。
3.今度、山岳部の活動の一環で、スキーに行くことになった。
4.山岳部の人たちは、本当によくご飯を食べるなぁとびっくりする。
5.大学は、山岳部のある学校に入りたいと思っている。
6.私は高い所が苦手だが、憧れている先輩が山岳部に入ったそうなので私もいっしょに山へ登れる日を夢見て今は受験勉強をがんばっている。
7.私の高校にも山岳部があったが、実際どんな活動をしているかほとんど知られていないのが現状だった。
8.校舎の周りを走っているのは陸上部ではなくて、山岳部なのだそうです。登山はやはり身体が資本ですからね。
9.山岳部の合宿では後輩が食事の担当だったのだが、これが非常に不味くて先輩たちも頭を抱えていました。
10.うちの高校の山岳部は、来年に新入生を確保しないと部が活動停止に追い込まれてしまいます。

この言葉がよく使われる場面としては、山に関連している様々なレジャーを行う集団のことを表現したい時などが挙げられます。山岳部とは、登山部よりも少しハードなイメージの部活動です。

山岳部というのは、山に関連する様々な活動をする部活です。山登りだけでなく、ロッククライミングやスキーなども含まれ、団体によっては過酷な訓練を必要とするような活動をしている所もあります。

活動内容の程度は、その団体によって異なるものであるので、入部を希望する場合には、それぞれの団体がどのような活動をしているのかを具体的に把握してからにするようにしましょう。

登山部の例文

1.仲良しな女子4人で、プチ登山部を結成した。
2.毎年秋には、学校近くの山に登山部の活動をしに行くよ。
3.私の学校の登山部は、その活動内容にハイキングやピクニックも含まれている。
4.山岳部には入れそうにないけれど、登山部だったら私にも入れるかもしれない。
5.娘の保育園には、ママと一緒にハイキング!というキャッチフレーズで、子供も楽しめるような登山部がある。
6.友人が登山部に入り、今度高尾山から陣馬山まで縦走しようと誘われて軽い気持ちで行ってみたら、二度と歩きたくないと思うくらいキツかった。
7.高校時代に登山部にいたこともあるので、野営をしたりするサバイバルスキルには自信があります。
8.思い切って登山部に入ったはいいが、アウトドアもろくにしてこなかったので、当初は足を引っ張っていました。
9.部長が私と同じく登山部出身だったことを知り、お近づきになろうと登山に誘ってみました。
10.登山部にいたころに高山植物の美しさに感動してからは、登山そのものより、自然に興味が移ってしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、山登りを中心とした活動をする団体のことを表現したい時などが挙げられます。登山部とは、山岳部よりはライトなイメージの部活動です。

登山部というのは、山登りを中心とした活動をするもので、山登りというのは高い山ではなくても問題ありません。丘のような、なだらかな山を登ることも登山であると言えます。ハイキングや散策なども広義の意味で登山であると言うことが出来ます。

女性や子供、年配の方なども参加できるイメージで、特別なトレーニングなどは必要ないような範囲で活動をしているものです。しかし、団体によって活動の範囲はそれぞれですので、入部を考えている方は、活動内容を確認した上で考えるようにしましょう。

上記のように言葉の面から説明をしましたが、日本の高校スポーツを統括する高体連という団体では、山岳部も登山部もその活動については特別な差はないとしています。団体ごとの活動内容を確認して、自分の目的に合った部に所属するようにしましょう。

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