【予見】と【予測】と【予知】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「予見」(読み方:よけん)と「予測」(読み方:よそく)と「予知」(読み方:よち)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「予見」と「予測」と「予知」という言葉は、前もって知るという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




予見と予測と予知の違い

予見と予測と予知の意味の違い

予見と予測と予知の違いを分かりやすく言うと、予見は根拠があって先に起きるだろう出来事のみを知る時に使い、予測は根拠があって先の出来事とその後の展開を知る時に使い、予知は根拠なしに先の出来事のみ知る時に使うという違いです。

予見と予測と予知の使い方の違い

予見は「交通事故のような危険を予見する」という表現があるように、根拠をもとにして物事が起こることを見通すことを意味します。

予測は「ドラマの展開を予測する」という表現があるように、根拠をもとにその先に起こる出来事の結果だけではなく、その後どうなるかといったところまで予想することを意味します。

予知は「未来予知」という表現があるように、占星術的根拠はあるのかもしれませんが科学的な根拠がないまま、将来起こる出来事を予想することを意味します、

そのため、予見と予測には科学的根拠が必要ですが、予知には科学的根拠がありません。また、予見と予測は、前者は結果のみを、後者は結果とその後の成り行きをそれぞれ意味するため若干差があります。これらが、予見、予測、予知の明確な違いです。

予見の意味

予見とは

予見とは、物事が起こる前にそのことを見通すことを意味しています。

表現方法は「予見される」「予見する」「予見できない」

「予見される」「予見する」「予見できない」などが、予見を使った一般的な言い回しです。

予見の使い方

予見を使った分かりやすい例としては、「洪水による浸水が予見されるため購入を断念した」「未来を予見する能力があれば人生楽なのになあ」「彼の変則的なパンチは予見できない」などがあります。

予見を使った言葉として「予見可能性」「予見制御」があります。

「予見可能性」の意味

一つ目の「予見可能性」とは、危険な事態や被害が発生する可能性があることを事前に認識できたかどうかということを意味する言葉です。大規模な影響や結果を予見できたにも関わらず、危険を回避するための配慮などを怠った場合過失を問われることがあります。

「予見制御」の意味

二つ目の「予見制御」とは、ロボットや機械などを様々な制約のもとで思い通りに動かすために、将来に関する情報を利用する制御方法を意味する言葉です。

例えば車を運転する際、法定速度で走行するのが通常ですが、同じ道路で渋滞が起きている場合、住宅街のような子どもが飛び出す可能性のある場所の場合には、前方車両との車間距離や子どもの飛び出しを予見して速度を落とします。これが予見制御です。

予見の類語

予見の類語・類義語としては、予測やそれに基づいた計画を意味する「目算」(読み方:もくさん)、物事の成り行きや結果について前もって見当をつけることを意味する「予想」、物事の成り行きや将来のことを予測することを意味する「見通し」などがあります。

予見の見の字を使った別の言葉としては、物事に対する考え方や価値判断を意味する「見解」、物事を考えたり論じたりする時の観点を意味する「見地」、あさはかな見識や考えを意味する「浅見」、他人の意見に左右されない意見を意味する「定見」などがあります。

予測の意味

予測とは

予測とは、事の成り行きや結果を前もって見当をつけることを意味しています。

表現方法は「予測する」「予測を立てる」「予測できない」

「予測する」「予測を立てる」「予測できない」などが、予測を使った一般的な言い回しです。

予測の使い方

予測を使った分かりやすい例としては、「今年中に黒字化すると予測できる企業の株を買っている」「予測を立てるならそのための材料を調査しなければならない」「予測できない予測不能な状況に陥ったときこそ冷静になる必要がある」などがあります。

予測を使った言葉として「予測変換」「予測誤差」があります。

「予測変換」の意味

一つ目の「予測変換」とは、文字入力支援機能の一つで、私たち使用者が入力するだろうという言葉を予測し、端末が候補として表示することで、文字を打たずに言葉を打つことが出来る機能です。

「予測誤差」の意味

二つ目の「予測誤差」とは、仮定と不確定要素をもとに立てられる予測に見られる、予測された値と実際の値との誤差を意味する言葉で、製造業で主に使われる言葉です。

予測の類語

予測の類語・類義語としては、根拠もなく推し量って判断することを意味する「臆断」、ある事実をもとにして未知の事柄をおしはかり論じることを意味する「推論」、未定のことや不確かなことを仮にこうと決めることを意味する「仮定」などがあります。

予測の測の字を使った別の言葉としては、自分で勝手に推測をすることを意味する「憶測」、ある事柄をもとにして推量することを意味する「推測」、予測ができないことやおもいがけないことを意味する「不測」などがあります。

予知の意味

予知とは

予知とは、何が起こるかと前もって知ることを意味しています。

予知を使った言葉として「予知夢」「予知保全」があります。

「予知夢」の意味

一つ目の「予知夢」とは、未来に起こる出来事を体験する夢を意味する言葉です。

似たような言葉にデジャヴや正夢がありますが、デジャヴは夢とは関係なく、日常において前にも体験したのではないかという既視感を言い、正夢とは予知夢とデジャヴを含むこれから起こるだろうことを体験する夢を指します。

「予知保全」の意味

二つ目の「予知保全」とは、トラブルを予防するのではなく、予知することで機械や設備に起こるトラブルを防ぐことを意味する言葉です。モノとインターネットを繋げて、その機械などの稼働時間や使用環境などの状況をデータとして集める技術を使って行われます。

例えば、携帯電話と様々な家電製品が繋げられ、外出先でも稼働状況を確認ができます。その情報をデータとして管理し、製品が壊れそうな兆候が確認出来たら修理などを行います。これは事前に使用回数や時間を決めて保全を行う「予防保全」とは違う考え方です。

予知の類語

予知の類語・類義語としては、前もって期待することを意味する「予期」、前もって知ることを意味する「前知」、将来どうなるのかあらかじめ見抜くことを意味する「先見」、前もって判断することを意味する「予断」などがあります。

予知の知の字を使った別の言葉としては、認識や理解することを意味する「知識」、感じ取ることや気づくことを意味する「感知」、世間一般に広く知れ渡っていることを意味する「周知」、まだ知らないことや知られていないことを意味する「未知」などがあります。

予見の例文

1.予見される自然災害に備えて、街のインフラがどんどん整備されていく。
2.通常では予見できないものも想定して動く必要がある。
3.いくらコンピューターといえど、故障を絶対に予見できるとは限らない。

この言葉がよく使われる場面としては、根拠があって先に起きるだろう出来事を予想することを意味する時などが挙げられます。

予見という言葉は、予知に置き換えて使うことができます。しかし、科学的根拠が書かれている場合は「予見」を使うのが好ましいでしょう。

予測の例文

1.乳幼児の行動は大人の私たちからすると予測不能であるため、出来うる限り目を離さないようにする必要がある。
2.どのくらいの需要があるか、前回の売り上げをもとに予測を立てる。
3.健康診断をもとに自身に起きうる病気などのリスクを予測することができる。

この言葉がよく使われる場面としては、根拠があって先に起きるだろう出来事の推察をし、その出来事が後にどうなるのかまで予想することを意味する時などが挙げられます。

例文2の「予測を立てる」という表現は、予測をするという意味の表現です。立てるという言葉には、目標などの考えを定めるという意味があり、「計画を立てる」「対策を立てる」と似たような使い方になります。

予知の例文

1.マグニチュード4以下の小さな地震は予知できるが、より具体的に日時と場所を特定するのは難しいとされている。
2.未来を予知する能力があれば、今まで取りこぼしてきたチャンスを物にすることが出来たかもしれない。
3.体調の変化を察知して発熱などを予知することが出来れば、スケジュールを直前で組みなおさなくても済む。

この言葉がよく使われる場面としては、予知能力など根拠はないが将来起きるだろうことを意味する時などが挙げられます。

例文1のように地震は自然災害ですが、予知を使うことができます。気象情報では、地震に対しては「予知」も「予測」もどちらも使用します。

予見と予測と予知どれを使うか迷った場合は、根拠をもとに先の出来事の見当をつける場合は「予見」を、根拠をもとに先の出来事と後の展開の見当をつける場合は「予測」を、根拠なしに先の出来事を知る場合は「予知」を使うと覚えておけば間違いありません。

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