【月末】と【末日】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「月末」(読み方:げつまつ)と「末日」(読み方:まつじつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「月末」と「末日」という言葉は、どちらも「ある月の最終日」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




月末と末日の違い

月末と末日の意味の違い

月末と末日の違いを分かりやすく言うと、月末とは月の終わりのみを表し、末日とは月の終わりだけでなく期間の終わりも表すという違いです。

月末と末日の使い方の違い

一つ目の月末を使った分かりやすい例としては、「新校舎は今月末に完成する予定です」「来月末とはいつのことですか」「3月末頃とは具体的にいつになりますか」「天気予報によると月末月初は平年並みの気温だそうです」などがあります。

二つ目の末日を使った分かりやすい例としては、「納付期限は各月末日になります」「12月の末日までに発送いたします」「課税期間の末日までに書類を提出してください」「アルバイト代は末日締めの翌月20日払いです」などがあります。

月末と末日の使い分け方

月末と末日という言葉は、「ある月の終わり、最終日」という共通する意味を持っています。したがって、上記の例文の「末日締めの翌月20日払い」は「月末締めの翌月20日払い」と言い換えることが出来ません。

さらに末日という言葉は、「ある期間の最終日、一定期間の終わりの日」の意味も持っています。この意味で使われている「課税期間の末日」の末日は、月末に置き換えることは出来ません。

月末は「ある月の最終日」を意味する言葉であり、「末日」は「ある月の最終日」だけでなく「ある期間の最終日」も意味する言葉であることが、二つの言葉の大きな違いになります。

また、月末は「月末月初」のように、月の最終日を含む数日間を表すこともあります。一方、末日は最終日のみを表し、数日間の意味はありません。この点も、月末と末日という言葉の違いになります。

月末と末日の英語表記の違い

月末を英語にすると「the end of the month」となり、例えば上記の「今月末に」を英語にすると「at the end of this month」となります。一方、末日を英語にすると「last day」となり、例えば上記の「各月末日」を英語にすると「the last day of every month」となります。

月末の意味

月末とは

月末とは、月の終わり、つきずえを意味しています。

表現方法は「1月末」「3月末」「月末頃」

「1月末」「3月末」「月末頃」などが、月末を使った一般的な言い回しです。

月末の使い方

月末を使った分かりやすい例としては、「給与は月末締めで計算します」「具体的に月末とはいつのことですか」「月末月初の派遣の求人はありますか」「今月末に英語検定試験があります」などがあります。

その他にも、「月末退職の社会保険料はどうなりますか」「特に年末は月末払いの処理で忙しくなる」「エクセルで5カ月後の月末日を求める」「クレジットカードは月末締め翌月末払いになっている」などがあります。

月末の読み方

月末の読み方には「げつまつ」「つきずえ」の二通りありますが、一般的には「げつまつ」と読まれています。また、読み方でニュアンスが異なり、「げつまつ」と読むと「月の終わり」の意味合いが強くなる一方、「つきずえ」と読むと「月の終わりごろ」の意味合いが強くなりなります。

月末とはいつからか

月末とは、ひと月の最終日や、ひと月の最終日を含む数日を意味する言葉です。例えば、1月であれば日付は31日までなので、31日のみを月末と言う場合と、25日頃から31日までの数日間を月末と表す場合があります。

月末という言葉が、ピンポイントに月の最終日を指しているのか、それとも最終日より数日前の期間を指しているのかはケースバイケースになります。日付を明確にしたい場合は、相手に確認するとよいでしょう。

月末の読み方

月末の対義語・反対語としては、月の初めや月初めを意味する「月初」、月の半ばを意味する「月央」、月の1日から10日までの10日間を意味する「初旬」、月の11日から20日までの10日間を意味する「中旬」などがあります。

月末の類語・類義語としては、月の21日から末日までの間を意味する「下旬」、毎月の最終日を意味する「晦日」、陰暦で月の下旬のほぼ10日間を意味する「つごもり」などがあります。

末日の意味

末日とは

末日とは、終わりの日、最後の日、特に、ある月の最終日を意味しています。

表現方法は「毎月末日」「末日限り」「末日まで」

「毎月末日」「末日限り」「末日まで」などが、末日を使った一般的な言い回しです。

末日の使い方

末日を使った分かりやすい例としては、「支払いの締め日は各月の末日になっております」「月の末日とはいつのことですか」「末日とは土日を含みますか」「月末日退職の場合は社会保険料がお得になるらしい」などがあります。

その他にも、「会員証は本日より翌月の末日まで有効です」「利用代金は毎月末日締めの翌月26日払いです」「末日聖徒イエス・キリスト教会でミサを行っています」「1日・15日・末日よりご返済日をお選びいただけます」などがあります。

末日の読み方

末日の読み方は「まつじつ」です。誤って「まつび」「すえじつ」などと読まないようにしましょう。また、地方によっては「まつび」と方言として読まれることがあります。

末日とはいつからか

末日とは、 一定期間の終わりの日を意味する言葉であり、特に、ある月の最終日を表す用いられています。例えば、申込期間が10日から15日までの場合、この申込の末日は15日となります。また、1月の末日は31日、6月の末日は30日のことです。

末日の対義語

末日の対義語・反対語としては、演劇や相撲などの興行物や展覧会などの最初の日を意味する「初日」、物事の始まったばかりのところを意味する「序の口」、物事のはじめや最初を意味する「初っ端」などがあります。

末日の類語

末日の類語・類義語としては、月または年の末日を意味する「尽日」、年の最終の日を意味する「大晦日」、行事や催物などが終わりになることを意味する「閉幕」などがあります。

月末の例文

1.3月末とは具体的に何日を指すのか、はっきり教えてください。
2.月末とはいつからいつまでなのか曖昧なので、日にちで示して欲しい。
3.月末頃に商品を発送すると連絡があったが、いつになるのだろうか。
4.問い合わせに対する回答は1月末とは言われたが、いつの範囲を指しているのか分からない。
5.月末月初のみの事務の仕事を探していますが、なかなか見つかりません。
6.当水族館は改装工事のため2022年3月末で一旦閉館し、約10ヶ月間の工事期間を経て2023年1月末にリニューアルオープンする予定です。
7.いまやっている入力のアルバイトは、月末締め、翌々月の20日払のため、忘れたころに振り込みがあるという感じです。
8.ただいまより月末恒例のお得なキャンペーンを実施いたします!対象の投稿をリツイートしていただくと抽選で5名様に1万円の商品券をプレゼントいたします。
9.きょうから日常が始まるが、今週は月末処理が待っている。そういう時に限って上司が不在なので、週末は飲みに歩くこともできそうにない。
10.月末月初は事務仕事に追われるので残業が増えるのだけど、これを乗り越えるとまとまった休暇が取れそうなので頑張らないとね。

この言葉がよく使われる場面としては、月の終わりを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「月末月初」とは、月の最終日を含む数日である「月末」と、月の初日を含む数日である「月初」が組み合わさった言葉です。具体的な日付の定義はありませんが、一般的に20日頃から翌月10日頃の範囲を指します。

末日の例文

1.毎月1日から末日までのご利用料金を、翌月20日頃に請求いたします。
2.契約書の支払い方法に「毎月末日限り」と書いてあるが、給料日の25日に払ってはいけないのだろうか。
3.締め日が末日の場合、利用期間はいつからいつまでですか。
4.支払期限の末日に銀行振込では遅いので、数日前に入金しましょう。
5.外部の英語検定試験は、出願期間末日より2年以内に受験した試験結果のみ有効です。
6.賃借人は翌月分の賃料を毎月(当月)末日までに支払うものとするというのは、例えば3月の家賃を2月の1ヶ月間のうちに支払うということでしょうか。
7.40年もの間、販売されてきたお菓子が3月末日をもって製造終了となるということで、多くの人がその別れを惜しむように買い占めが起きた。
8.課税売上割合に準ずる割合の適用を受けようとするなら、課税期間の末日までに承認申請書を提出しましょう。
9.ショッピングモールは3月末日に閉店となっていたが、市民の要望もあり、ショッピングモールを市が引き続き運営することになった。
10.同僚曰く月末日退職は社会保険料がお得になるらしいので、すぐに辞めずに月末まで働くことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある期間の終わりの日、最後の日を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3の文中にある末日は、「最後の日」の意味で用いられています。例文4や例文5の末日は、「ある期間の終わりの日」の意味で用いられています。

例文2の「毎月末日限り」とは契約書にある独特の言い回しであり、「毎月末日限り」は「月末日が支払いの期限」という意味になるので、25日に支払っても構いません。

月末と末日という言葉は、どちらも「ある月の最終日」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、月の最終日や最終日を含む数日を表現したい時は「月末」を、月の最終日や一定期間の最終日を表現したい時は「末日」を使うようにしましょう。

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