【各自】と【各人】と【各々】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「各自」(読み方:かくじ)と「各人」(読み方:かくじん)と「各々」(読み方:おのおの)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「各自」と「各人」と「各々」という言葉は、それぞれの人という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



各自と各人と各々の違い

各自と各人と各々の意味の違い

各自と各人と各々の違いを分かりやすく言うと、各自は所属する団体内と限定する時に使い、各人は所属する団体などの限定がない時に使い、各々は物に対する時にも使うという違いです。

各自と各人と各々の使い分け方

各自という言葉は、「各自課題を提出できたら休憩しよう」「学校への登校は各自に任せると言われた」などの使い方で、所属する企業やグループなどの中でのそれぞれの人を表す言葉です。

各人という言葉は、「各人にパンフレット配り渡す」「各人が責任を最後まで責任を持つ」などの使い方で、所属するグループなどは関係なくそれぞれの人を表す言葉です。

各々という言葉は、「各々注意事項をよく読むようにと言われた」「各々の部屋からいい景色が見える」などの使い方で、上二つと同じそれぞれを意味する言葉ですが、人に対しても物に対しても使うことができる言葉です。

そのため、各自と各人は人も意味に含む場合にのみ使い、各々は物に対しても使うことが出来るという違いがあります。また、各自と各人は、前者は団体という枠組みが前提にある場合、後者は団体など関係ない場合に使うという違いがあります。

各自の意味

各自とは

各自とは、それぞれの人を意味しています。

表現方法は「各自にて」「各自負担」「各自支払う」

「各自にて」「各自負担」「各自支払う」などが、各自を使った一般的な言い回しです。

各自の使い方

各自を使った分かりやすい例としては、「お客様各自にてお持ち帰り下さい」「今回の裁判の訴訟費用は各自負担とすること」「次回の忘年会の費用は別々に各自支払うことになっている」などがあります。

「各自代表」の意味

各自を使った言葉として「各自代表」があります。取締役が何人かいたとしても、各取締役が代表取締役としての権限を持っている制度を指す言葉です。本来株式会社では代表取締役は一名である企業が多いですが、各自が同じ権限を持っています。

また、取締役が複数名いる状態で、取締役の中から代表取締役を二人以上置く場合を「複数代表」と言います。

各自の類語

各自の類語・類義語としては、いくつかあるうちの一つ一つを意味する「個々」、ひとりひとりやそれぞれを意味する「めいめい」、一つ一つや一人ひとりを意味する「それぞれ」などがあります。

各自の自の字を使った別の言葉としては、自分の力で自分を守ることを意味する「自衛」、自分の意志で態度などを決めることを意味する「自決」、自分の国を意味する「自国」、自分の意のままに振る舞うことができることを意味する「自由」などがあります。

各人の意味

各人とは

各人とは、ひとりひとり、めいめいの人を意味しています。

表現方法は「各人ごと」「各人それぞれ」「各人から」

「各人ごと」「各人それぞれ」「各人から」などが、各人を使った一般的な言い回しです。

各人の使い方

各人を使った分かりやすい例としては、「各人ごとにボーナスの支給額は異なる」「この会社では各人それぞれ国民健康保険に加入している」「この団地では各人から会費を毎月500円徴収している」などがあります。

各人の読み方

各人は「かくじん」という読み方をします。各人の各一文字で「おのおの」と読みますが、「おのおのじん」や「おのおのびと」という読み方はしません。

各人を使った言葉として、「各人各様」「各人各節」があります。

四字熟語「各人各様」の意味

一つ目の「各人各様」とは、人によってそれぞれやり方などが違うことを意味する四字熟語です。各様とはそれぞれによって違っている様子を意味する言葉です。「三者三様」「十人十色」「百人百様」はこの言葉の類語・類義語にあたります。

四字熟語「各人各節」の意味

二つ目の「各人各節」とは、人によってそれぞれ違う説をとなえることを意味する四字熟語です。

各人の人の字を使った別の言葉としては、集団や組織を構成する人の数を意味する「人員」、才能があり役に立つ人を意味する「人材」、人間の力で出来る事柄を意味する「人事」、世の中の人を意味する「世人」(読み方:せじん)などがあります。

各々の意味

各々とは

各々とは、多くのもののそれぞれを意味しています。

各々の読み方

各々は「おのおの」と読みます。各々の各一文字で「おのおの」と読むことも出来ますが、音読みで「かく」と読むため混同しないよう重ねて使います。また、各々には「かくかく」という読み方はありません。

各々と「それぞれ」は同義語

各々と同じ意味を持つ言葉に「それぞれ」がありますが、「人の好みはそれぞれだ」「海も山もそれぞれ魅力がある」というように、人も好みもバラバラ、海も山も魅力も同じものではないように、異なるものとして扱う場合に使います。

各々の使い方

各々は「各々が鍋の具材を持参する」「資料を各々で確認する」というように、鍋を食べる人という共通点、資料を配布された人という共通点を持った人たちが、一人ひとり、一つ一つと同列のものとして一まとめとして扱われる場合に使います。

「各々方」の意味

各々を使った言葉として、「各々方」があります。「おのおのがた」と読み、「各方」という表記もされます。複数の人を敬って言う言葉で、皆さんやあなた方という二人称として近世頃に武士の多くが使っていた言葉です。

各々の類語

各々の類語・類義語としては、いくつかあるものの一つ一つを意味する「各個」、別のものであることや一つ一つ切り離されていることを意味する「別個」、全体を構成しているものを切り離した一つ一つを意味する「個別」などがあります。

各々の各の字を使った別の言葉としては、大勢の人を対象にしてその一人ひとりを敬って言う言葉を意味する「各位」、それぞれの国を意味する「各国」、それぞれの会社や企業を意味する「各社」、色々な土地やそれぞれの地方を意味する「各地」などがあります。

各自の例文

1.各自の目標が達成できている企業は、次の問題を見つけることもでき、飛躍的な成長を遂げている。
2.次回の会合までに各自用意しておかなければならないものがある。
3.部員は各自で練習着を用意して、練習に臨まなけらばならない。

この言葉がよく使われる場面としては、団体やグループの中でのそれぞれの人を意味する時などが挙げられます。

例文1は企業、例文2は会議のメンバー、例文3は部活動といった枠組みの中でのそれぞれの人を表します。ここで使われる「各自」は「各人」や「各々」に置き換えて使うことができます。

各人の例文

1.好きなアーティストの新しいアルバムには、各人一曲は一人だけで歌った曲が収録されている。
2.テレビではダイエット方法などの特集が放送されることもあるが、各人にしっかり合った方法でなければ痩せることはできないだろう。
3.各人の需要がどれほどなのかがわかれば、供給量も定めることが出来る。

この言葉がよく使われる場面としては、それぞれの人を意味する時などが挙げられます。

例文1はアーティストのメンバーという枠組みがあるため「各人」を「各自」に置き変えて使うことができますが、例文2と例文3は痩せる人や需要といった不特定多数の人を指す言葉がある場合は「各人」を使います。

各々の例文

1.友人とカフェに行ってラテアートを頼んだら、各々違う絵柄のカフェラテを出してもらえた。
2.各々の作業を中断して、食堂で昼食をとることにした。
3.各々の課題が明確になった今、次の大会までにその課題を克服することが目標となった。

この言葉がよく使われる場面としては、それぞれの人やそれぞれの物を意味する時などが挙げられます。

例文1のように「各々」がカフェラテ自体を指しても、カフェラテを頼んだ人を指しても問題ない場合は「各々」を使います。「各自」と「各人」は物に対して使うことはできないため、カフェラテを頼んだ人のみ表すことになります。

各自と各人と各々どれを使うか迷った場合は、団体が限定されている場合は「各自」を、団体など特に限定されていない場合は「各人」を、物に対しても使う場合は「各々」を使うと覚えておけば間違いありません。

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