同じ「ことばづかい」という読み方の「言葉遣い」と「言葉使い」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「言葉遣い」と「言葉使い」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「言葉遣い」と「言葉使い」の違い
「言葉遣い」と「言葉使い」の意味の違い
「言葉遣い」と「言葉使い」の違いを分かりやすく言うと、「言葉遣い」とは名詞として使用する場合に使う、「言葉使い」とは動詞として使用する場合に使うという違いです。
「言葉遣い」と「言葉使い」の使い方の違い
一つ目の「言葉遣い」を使った分かりやすい例としては、「彼は丁寧な言葉遣いをしている」「正しい言葉遣いをするのは難しい」「上司と話す時は言葉遣いに気をつけよう」「彼女は誰に対しても綺麗な言葉遣いです」「彼は巧みな言葉遣いをする」などがあります。
二つ目の「言葉使い」を使った分かりやすい例としては、「彼は時々変わった言葉を使うことがある」「普段から正しい言葉を使うように心掛けています」「彼女はよく汚い言葉を使う」などがあります。
「言葉遣い」と「言葉使い」の使い分け方
「言葉遣い」と「言葉使い」はどちらも「ことばづかい」と読む同音の言葉で、意味も「言葉の使い方のこと」と同じですが、使い方に少し違いがあります。
「言葉遣い」は名詞として使うのが一般的で、「言葉使い」は動詞として使うのが一般的という点です。ただし、どちらも同じ意味を持つ言葉なので、同じように使っても問題ありません。
また、広く一般的に使われているのは「言葉遣い」の方なので、どちらを使うか迷った場合は「言葉遣い」を使うと間違えることはないでしょう。
「言葉遣い」と「言葉使い」の英語表記の違い
「言葉遣い」も「言葉使い」も英語にすると「wording」「expression」「way of speaking」となり、例えば上記の「彼は巧みな言葉遣いをする」を英語にすると「He is clever at choosing words」となります。
「言葉遣い」の意味
「言葉遣い」とは
「言葉遣い」とは、言葉の使い方のことを意味しています。
表現方法は「言葉遣いに気をつける」「言葉遣いが悪い」「言葉遣いは心遣い」
「言葉遣いに気をつける」「言葉遣いが悪い」「言葉遣いは心遣い」「言葉遣いは人柄を表わす」「子供の言葉遣い」「丁寧な言葉遣い」などが、「言葉遣い」を使った一般的な言い回しになります。
「言葉遣い」の使い方
「言葉遣い」を使った分かりやすい例としては、「上司から言葉遣いが悪いと注意されました」「正しい言葉遣いをするために参考書をいくつか購入した」「彼女は時々おかしな言葉遣いをします」「とても綺麗な言葉遣いをしていると褒められた」などがあります。
その他にも、「彼は言葉遣いは少し生意気だけど純粋で良い子です」「知らない人と話す際には丁寧な言葉遣いを心掛けています」「彼は言葉遣いが立派なので教養のある男性なのだろう」「綺麗な言葉遣いをしたら女性として扱ってもらえるだろうか」などがあります。
「言葉遣い」は言葉の使い方のことを意味しており、明治初期から使われてた言葉です。主に名詞として使用する場合に使いますが、動詞として使っても問題はありません。
「言葉遣い」の類語
「言葉遣い」の類語・類義語としては、言い表し方を意味する「言い回し」、物の言い方のことを意味する「物言い」、口先だけの物言いのことを意味する「口説」(読み方:くぜつ)などがあります。
「言葉使い」の意味
「言葉使い」とは
「言葉使い」とは、言葉の使い方のことを意味しています。
表現方法は「言葉使いのマナー」「丁寧な言葉使い」「言葉の使い方」
「言葉使いのマナー」「丁寧な言葉使い」「言葉の使い方」「言葉を使う」などが、「言葉使い」を使った一般的な言い回しになります。
「言葉使い」の使い方
「言葉使い」を使った分かりやすい例としては、「私は汚い言葉を使うのは好きではありません」「彼女は日本語だけではなく色々な言葉を使います」「もっと上品な言葉使いをしなさいと怒られた」などがあります。
「言葉使い」は言葉の使い方のことを意味しており、主に動詞として使用する場合に使います。ただし、名詞として使っても何も問題はありません。
しかし、「言葉使い」は間違えだという主張をする人もいるので、迷った場合は「言葉遣い」の方を使うと良いでしょう。
「言葉使い」の類語
「言葉使い」の類語・類義語としては、言い表し方のことを意味する「言い様」(読み方:いいよう)、話の仕方のことを意味する「言い方」、物の言い方のことを意味する「口気」(読み方:こうき)などがあります。
「言葉遣い」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、言葉の使い方のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように名詞として使うのが一般的です。
「言葉使い」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、言葉の使い方のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように動詞として使うのが一般的ですが、名詞として使っても問題はありません。
「言葉遣い」と「言葉使い」という言葉は、どちらも「ことばづかい」と読みますが使い方が少し違います。名詞として使う場合には「言葉遣い」を、動詞として使う場合には「言葉使い」を使うと覚えておきましょう。
結論を言うとどちらの言葉を使っても問題はありません。ただし、どちらを使うか迷った場合は、広く一般的に使われている「言葉遣い」の方を使えば問題ないでしょう。