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【一人称】と【二人称】と【三人称】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「一人称」(読み方:いちにんしょう)と「二人称」(読み方:ににんしょう)と「三人称」(読み方:さんにんしょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「一人称」と「二人称」と「三人称」という言葉は、文法における人称という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




一人称と二人称と三人称の違い

一人称と二人称と三人称の意味の違い

一人称と二人称と三人称の違いを分かりやすく言うと、一人称は自分や自分を含む集団を表現する時に使い、二人称は相手や相手を含む集団を表現する時に使い、三人称は自分と相手以外の人や物を表現する時に使うという違いです。

一人称と二人称と三人称の使い方の違い

一人称という言葉は、「幼少期の環境に一人称は左右されることが多い」「一人称は古くからの言い方も多く存在する」などの使い方で、話し手や書き手が自分自身や、自分自身を含む集団を意味します。

二人称という言葉は、「相手の会社に対しての二人称は就活でよく使う」「あなたという二人称が失礼にあたることもある」などの使い方で、話し手や書き手に対して聞き手や読み手を意味します。

三人称という言葉は、「諸外国の言葉を学ぶ時、大体三人称を学習する時に躓いてしまう」「三人称」などの使い方で、話し手や書き手、聞き手や読み手以外の人や事柄に関するものを意味します。

一人称と二人称と三人称の使い分け方

どれも文法における代名詞の総称を表す言葉です。主体を指すものを一人称と、主体に対する相手を二人称と、また、主体とその相手以外の人や物を三人称と言います。

一人称、二人称、三人称という言葉に属する代名詞は多く使われていますが、この言葉自体を会話において使うことはあまりありませんが、英語などの外国語を学ぶ際によく耳にすることとなります。

これが、一人称、二人称、三人称の明確な違いです。

一人称の意味

一人称とは

一人称とは、話し手や書き手が自分自身や、自分自身を含む集団を意味しています。

一人称は「自称」(読み方:じしょう)とも言い換えられますが、どちらも同じ意味を持ちます。

自分の一人称は「私」「僕」「俺」「当方」「こちら」

一人称の代名詞として使われている言葉として、「私」「僕」「俺」「当方」「こちら」などがあります。

自分達の一人称は「私たち」「僕たち」「俺たち」「我ら」「我々」

また、自分一人だけではなく、「私たち」「僕たち」「俺たち」「我ら」「我々」などの自分を含む集団や組織に属する構成員全員を指す言葉も一人称とされています。

自分の会社の一人称は「弊社」「当社」「我が社」

その他にも、「弊社」「当社」「我が社」などのように自身が所属する会社などに対して使う言葉も一人称です。

諸外国語の代名詞を学ぶ際には、自分だけであれば一人称単数と言い、自分とその仲間であれば一人称複数と呼ばれます。

二人称の意味

二人称とは

二人称とは、話し手や書き手に対して聞き手や読み手を意味しています。

二人称は「対称」(読み方:たいしょう)とも言い換えられますが、どちらも同じ意味を持ちます。

相手の二人称は「君」「あなた」「お前」

二人称として使われている言葉として、「君」「あなた」「お前」などがあります。相手に対する名前での呼びかけも含みます。

相手集団の二人称は「君たち」「あなたがた」「お前たち」「皆さま」「諸君」

また、相手一人だけでなく相手を含む集団や組織を指す、「君たち」「あなたがた」「お前たち」「皆さま」「諸君」などの代名詞も二人称とされています。

ただし、会話の中で相手を指すのに代名詞を使うことは、相手が目下の人の場合が多いため、失礼に当たることもあり、名前を出しての呼びかけをするなどが一般的とされています。

相手の会社の二人称は「貴社」「御社」

その他にも、「貴社」や「御社」などのように相手方の会社などに対して使う言葉も二人称です。

諸外国語の代名詞を学ぶ際には、相手だけであれば二人称単数と言い、相手とその仲間であれば二人称複数と呼ばれます。

三人称の意味

三人称とは

三人称とは、話し手や書き手、聞き手や読み手以外の人や事柄に関するものを意味しています。

三人称は「他称」(読み方:たしょう)とも言い換えられますが、どちらも同じ意味を持ちます。

単体の三人称は「彼」「彼女」「それ」「これ」

三人称として使われている言葉として、「彼」「彼女」「それ」「これ」などがあります。人の名前などの固有名詞を挙げることを会話や文章の中で出すことも、三人称として使われます。

その他にも、人に対して使うだけではなく、ペットや植物などの有機物や、物などの無機物に対しても使うことができます。

複数の三人称は「彼ら」「彼女たち」「それら」「これら」「あれら」

また、自分や相手を含まない一人や一つのものだけでなく、「彼ら」「彼女たち」「それら」「これら」「あれら」などの代名詞も三人称とされています。

諸外国語の代名詞を学ぶ際には、自分だけであれば三人称単数と言い、自分とその仲間であれば三人称複数と呼ばれます。

一人称の例文

1.一人称が明確になっていない文章を読む時は、物語の冒頭でしっかり確認しなければならない。
2.小さいころの一人称が僕だった男の子が、成長して俺になるのはよくあることだろう。
3.普段乱暴な言葉を使う人が、仕事中に私たちという一人称を使った時に少しだけ見直した。
4.FPSは「一人称視点のシューティングゲーム」と説明されるが、自分の視界がゲーム画面になっており、つまりそういうことなのだとある種の納得感を覚える。
5.日本語での一人称は主に「わたし」や「おれ」、「ぼく」などが使われるが、中国語では「我」が使われている。
6.世界のあらゆる言語の一人称を見てみたが、日本語ほど一人称の種類が多い言語もそうそうないんじゃないかと思っている。
7.彼はふだんの一人称は「ぼく」であるが、喧嘩腰になると「おれ」と言っているので、無意識に使い分けているのだろう。
8.息子は小学校の作文の授業で一人称を「おれ」と書いていたが、先生から「ぼく」にしなさいと赤ペンで修正されていた。

この言葉がよく使われる場面としては、話し手や書き手が自分自身や、自分自身を含む集団を意味する時などが挙げられます。

一人称という言葉は、二人称や三人称という言葉に置き換えて使うことができませんが、他称という言葉に置き換えて使うことはできます。

二人称の例文

1.あなたやお前など、どんな二人称を使うかによって、相手に与える印象も大きく変わるだろう。
2.故人を呼ぶ時は二人称で呼び掛けることが多いが、多用するのは避けた方がいいと言われている。
3.英語の二人称は「you」だが、単数でも複数でも同じ表記をするため、指しているものはその代名詞の前に出てきているのだろう。
4.「おまえ」という二人称は親しみがこもっているように聞こえるが、相手が声を荒らげている時に聞くと、威圧感がある。
5.就職面接で相手の会社の二人称を「御社」というところを、誤って「貴社」と言い続けてしまったのでちょっとした恥をかいた。
6.よくケンカ腰で相手を言うときに「貴様」という二人称があるけど、よくよく漢字をみれば尊敬語のようで悪い意味じゃないはずなのにね。
7.二人称といっても「お前ら」というと乱暴なイメージ、「諸君」というと身が引き締まるイメージ、「君たち」というと年上から言われているイメージと多彩であることがわかるだろう。
8.よく妻が夫を呼ぶときに「あなた」という二人称があるが、反対に夫が妻を呼ぶときはそれに該当するものがないように思う。

この言葉がよく使われる場面としては、話し手や書き手に対して聞き手や読み手を意味する時などが挙げられます。

二人称という言葉は、一人称や三人称という言葉に置き換えて使うことができませんが、「対称」という言葉に置き換えて使うことはできます。

三人称の例文

1.どの諸外国語を学ぶにも三人称はしっかり学ばなければならないが、数が多くて骨が折れる。
2.英語では三人称単数現在形の場合、動詞の形が原型とは異なるだろう。
3.三人称視点で語られる物語は主語がなければ誰の行動なのかわからない文章となりやすい。
4.英語の三人称のときは動詞に「S」をつけるのが決まりだったが、わたしは複数形の「S」とこんがらがってしまってよく間違えていた。
5.三人称という概念は日本語にはもともとなかったので、明治になってから近代小説が発展する際に「かれ」、「あれ」などが流用された経緯がある。
6.今まで英語の授業で最初に挫折するのは三人称の文法ではないかと思っていたが、英語が苦手な友人はbe動詞ですでに挫折していたと吐露していた。
7.英作文において、同じ名詞を繰り返すとくどくなるので、その代わりに三人称を使って文章全体をすっきりさせた。
8.たとえば一人称の文章を三人称の一元視点でつづるとまた違った印象が出てくるので、文章を書き換えてみるのも面白いだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、話し手や書き手、聞き手や読み手以外の人や事柄に関するものを意味する時などが挙げられます。

三人称という言葉は、一人称や二人称という言葉に置き換えて使うことができませんが、「他称」という言葉に置き換えて使うことはできます。

一人称と二人称と三人称どれを使うか迷った場合は、自分や自分を含む集団を表す場合は「一人称」を、相手や相手を含む集団を表す場合は「二人称」を、自分と相手以外の人や物を表す場合は「三人称」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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