似た意味を持つ「ご参考までに」(読み方:ごさんこうまでに)と「参考までに」(読み方:さんこうまでに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご参考までに」と「参考までに」という言葉は、どちらも自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご参考までに」と「参考までに」の違い
「ご参考までに」と「参考までに」の意味の違い
「ご参考までに」と「参考までに」の違いを分かりやすく言うと、「ご参考までに」は目上の人に対しても使える、「参考までに」と目上の人に対して使えないという違いです。
「ご参考までに」と「参考までに」の使い方の違い
一つ目の「ご参考までに」を使った分かりやすい例としては、「先月のデータがございますのでご参考までに」「ご参考までにお手元の資料をご覧ください」「ご参考までに資料を添付いたします」「ご参考までに近くに美味しい焼き肉屋さんがある」などがあります。
二つ目の「参考までに」を使った分かりやすい例としては、「みなさんの意見を参考までに教えてください」「参考までに一言述べさせてください」「参考までにあなたの意見をお聞かせください」などがあります。
「ご参考までに」と「参考までに」の使い分け方
「ご参考までに」と「参考までに」はどちらも自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「ご参考までに」は丁寧語で正しい敬語表現なので目上の人に対して使える言葉なのに対して、「参考までに」は敬語表現ではないので目上の人に対して使えないというのが違いになります。
「ご参考までに」と「参考までに」の英語表記の違い
「ご参考までに」も「参考までに」も英語にすると「for your information」「for your reference」となり、例えば上記の「ご参考までに近くに美味しい焼き肉屋さんがある」を英語にすると「For your reference, there is a delicious Yakiniku restaurant nearby」となります。
「ご参考までに」の意味
「ご参考までに」とは
「ご参考までに」とは、自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを意味しています。
表現方法は「ご参考までにご確認ください」「ご参考までにご承知おきください」
「ご参考までにご確認ください」「ご参考までにご承知おきください」「ご参考までにお目通しください」などが、「ご参考までに」を使った一般的な言い回しになります。
「ご参考までに」の使い方
「ご参考までに」を使った分かりやすい例としては、「こちらの資料をご参考までにご覧ください」「少々古いデータですのでご参考までにしてください」「資料を送付いたしましたのでご参考までにご一読ください」などがあります。
「ご参考までに」は何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例や資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすることを意味する「参考」に、丁寧語の接頭語の「ご」と、動作や作用がそれ以上には及ばないことを意味する「までに」が合わさった敬語表現です。
「ご参考までに」は目上の人に使える
「ご参考までに」は敬語表現なのでビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うことができます。ただし、「ご参考までに」だけではやや丁寧さにかけるので、「ご参考までにご確認ください」などのように、さらに丁寧な言い回しを後ろ続けるのが好ましいでしょう。
また、後ろに続ける丁寧な言い回しとして、「ご参考までに」に続く言葉が、相手の行動に関するものの場合は尊敬語を使い、自分の行動に関するものの場合は謙譲語を使います。
「ご参考までに」を文末の結びの言葉として使うことも可能です。分かりやすい例を挙げると、「取り急ぎご参考までに」「以上ご参考までに」などのように先に書いた文章に対して使います。ただし、この使い方は丁寧さに欠けているので、目上の人に対して使わないのが無難でしょう。
「ご参考までに」の類語
「ご参考までに」の類語・類義語としては、照らし合わせて参考にすることを意味する「ご参照までに」、必ず参考してとをお願いすることを意味する「参考にしてください」などがあります。
「参考までに」の意味
「参考までに」とは
「参考までに」とは、自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを意味しています。
表現方法は「参考までに聞きたい」「参考までに教えてください」
「参考までに聞きたい」「参考までに教えてください」「参考までにお聞かせください」などが、「参考までに」を使った一般的な言い回しになります。
「参考までに」の使い方
「参考までに」を使った分かりやすい例としては、「参考までに前年度の売り上げを載せておきました」「参考までに意見を聞かせていただけますか」「参考までに過去の資料もご覧になりますか」などがあります。
「参考までに」は何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例や資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすることを意味する「参考」に、動作や作用がそれ以上には及ばないことを意味する「までに」が合わさった言葉です。
「参考までに」は目上の人に使えない
「参考までに」を使う上で注意しなければならいのは、敬語表現ではないので目上の人に対しては使えない言葉という点です。同僚や目下の人に使う言い回しと覚えておきましょう。
また、「参考までに」は強制的なニュアンスはなく、手掛かりにしてくれたら嬉しいというニュアンスで使います。そのため、相手に確認してもらえない可能性もあります。もし、きちんと確認してもらいたい場合は「確認してください」や「目を通しておいて」を使うようにしましょう。
「参考までに」の類語
「参考までに」の類語・類義語としては、ある程度参考にしてもうらことを意味する「参考程度に」、目を通してもらうことを意味する「お目通しください」などがあります。
「ご参考までに」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご参考までに」はビジネスシーンでおいて使われている表現です。
「参考までに」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「参考までに」はビジネスシーンでおいて使われている表現です。
「ご参考までに」と「参考までに」はどちらも自分の考えを決める手がかりにしてほしいことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、目上の人に対して使えるのが「ご参考までに」、目上の人に対して使えないのが「参考までに」と覚えておきましょう。