似た意味を持つ「トピック」と「トピックス」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「トピック」と「トピックス」という言葉は、「話題」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
トピックとトピックスの違い
トピックとトピックスの意味の違い
トピックとトピックスの違いを分かりやすく言うと、トピックは一つの話題を表現する時に使い、トピックスは複数の話題を表現する時に使うという違いです。
トピックとトピックスの使い方の違い
一つ目のトピックを使った分かりやすい例としては、「昼時なのにトピックは晩御飯のことで持ち切りだった」「ヨーロッパ各国のトピックはどれも興味深い」「ありふれたトピックでも話す人が異なれば多くの話を聞くことが出来る」などがあります。
二つ目のトピックスを使った分かりやすい例としては、「ニュースで報じられた全てのトピックスを確認する」「電車通勤に関するトピックスについて議論するようだ」「様々なトピックの中に気になるものがいくつかあった」などがあります。
トピックとトピックスの使い分け方
トピックとトピックスはどちらも話題や事件を意味する言葉で、意味も使い方も全く同じです。強いて違いを挙げるのであれば、前者は一つの話題を指す場合に使い、後者は複数の話題を指す場合に使うという点です。
トピックスはトピックという英単語の複数形として使われているため、話題が一つであれば上記例文の「トピックは晩御飯」などのように使い、話題が複数であれば「全てのトピックス」などのように使います。
しかしながら、今日では単数の話題でも「電車通勤に関するトピックス」などのように使い、複数の話題でも「ヨーロッパ各国のトピック」などのように使われているため、トピックとトピックスの間に意味や使い方の差は全くないと言えます。
トピックとトピックスの英語表記の違い
トピックを英語にすると「topic」となり、例えば上記の「ありふれたトピック」を英語にすると「a common topic」となります。
一方、トピックスを英語にすると「topics」となり、例えば上記の「様々なトピックス」を英語にすると「the various topics」となります。
トピックの意味
トピックとは
トピックとは、話題や事件を意味しています。
その他にも、題目や論題という意味もあります。
トピックの使い方
「トピックパスが分かりやすく表示されている」「各トピックには資料が用意されている」「過去のトピックをサルベージしたい」などの文中で使われているトピックは、「話題や事件」の意味で使われています。
一方、「オフトピック状態の会議の流れを変えてくれたのは上司だった」「トピック別に書類をまとめていく」「トピックごとに学習を進めていく」などの文中で使われているトピックは、「題目や論題」の意味で使われています。
トピックは英語で「topic」と表記され、話題や話の種を表す言葉として使われています。英語では課題の意味で使われることがありますが、日本におけるカタカナ語として使う場合には課題という意味で使われることはほとんどありません。
「トピックパス」の意味
上記例文の「トピックパス」とは、ウェブサイトやデータファイルなどにおいて、どのカテゴリのページを見ているのかを分かりやすくした表示を指す言葉で、「パンくずリスト」とも呼ばれています。
例えば、雑貨カテゴリの中のキッチン雑貨のページを見ている場合には「トップページ > 雑貨 > キッチン」などのように表示されます。この表示が位置する箇所は様々で、記載がない場合もあります。
「オフトピック」の意味
また、上記例文の「オフトピック」とは、話しが脱線することを意味する言葉で、トピックのずれを省略した「トピずれ」という言い方もされています。
トピックの類語
トピックの類語・類義語としては、話の内容を意味する「話頭」、中心となる問題を意味する「主題」、絵のテーマを意味する「画題」、作品における主要な思想や題材を意味する「モチーフ」などがあります。
トピックスの意味
トピックスとは
トピックスとは、いくつかの話題や事件を意味しています。
その他にも、東証株価指数を表す場合もあります。
トピックスの使い方
「最新週のトピックスは一度見たものでも確認し直している」「注目トピックスはSNSのHOT検索ワードとなるほどだった」「それぞれの地方自治体のトピックスページがある」などの文中で使われているトピックスは、「複数の話題や事件」の意味で使われています。
一方、「トピックスの見直しがされることとなった」「トピックスはより正確な株市場の動きを確認することができる」「一秒間隔で算出されるトピックスは経済指標の一つだ」などの文中で使われているトピックスは、「東証株価指数」の意味で使われています。
トピックスという言葉は、辞書に掲載されていることがあまりなく、トピックの項目へと誘導されることがほとんどです。本来は英単語の「topic」の複数形として使われています。
また、トピックスは「Tokyo Stock Price Index」の略称「TOPIX」の読み方でもあります。これは東京証券取引所が発表する株価指数を表す言葉です。このトピックスはニュース番組の終わりなどで報じられることもあります。
そのため、話題の意味で使われるトピックスだけでなく、東証株価指数を表すトピックスを耳にすることもあることから、単数複数関係なしにトピックスという言葉が使われるようになったとも言われています。
トピックスの対義語
トピックスの対義語・反対語としては、とりとめのない話を意味する「漫談」、決まった話題のない雑多な話を意味する「よもやま話」があります。
トピックスの類語
トピックスの類語・類義語としては、いつまでも人の間で話されるような話題を意味する「語り草」、話の種を意味する「話柄」(読み方:わへい)、行動などの土台となる考えを意味する「テーマ」などがあります。
トピックの例文
この言葉がよく使われる場面としては、話題や事件などが挙げられます。
例文3から例文5のトピックは、題目やテーマの意味で使われています。
トピックスの例文
この言葉がよく使われる場面としては、いくつかの話題や事件などが挙げられます。
例文5のトピックスは東証株価指数を表す言葉として使われています。
トピックとトピックスは、どちらも「話題」を表します。どちらを使うか迷った場合は、一つの話題を表す場合は「トピック」を、複数の話題を表す場合は「トピックス」を使うと覚えておけば間違いありません。