【をはじめとする】と【を筆頭に】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「をはじめとする」と「を筆頭に」(読み方:をひっとうに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「をはじめとする」と「を筆頭に」という言葉は、どちらも多くのものの中で代表的なものを挙げることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「をはじめとする」と「を筆頭に」の違い

「をはじめとする」と「を筆頭に」の意味の違い

「をはじめとする」と「を筆頭に」の違いを分かりやすく言うと、「をはじめとする」の方が「を筆頭に」より一般的に使われているとはという違いです。

「をはじめとする」と「を筆頭に」の使い方の違い

一つ目の「をはじめとする」を使った分かりやすい例としては、「米をはじめとする多くの食品が値上がりをしている」「このお店は彼をはじめとする多くのスポーツ選手が利用している」「糖尿病をはじめとする生活習慣病を患う人は多いです」などがあります。

二つ目の「を筆頭に」を使った分かりやすい例としては、「このコンサートは彼らを筆頭に多くの有名バンドが参加しています」「チワワを筆頭に小型犬がペットとして人気です」「弊社は社長を筆頭に理工学部出身者が多いです」などがあります。

「をはじめとする」と「を筆頭に」の使い分け方

「をはじめとする」と「を筆頭に」はどちらも多くのものの中で代表的なものを挙げることを表しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば「をはじめとする」の方が「を筆頭に」よりも一般的に使われれているという点です。

また、意味は同じ言葉なので、基本的に置き換えて使っても問題ありません。

「をはじめとする」と「を筆頭に」の英語表記の違い

「をはじめとする」も「を筆頭に」も英語にすると「including」となり、例えば上記の「糖尿病をはじめとする生活習慣病を患う人は多いです」を英語にすると「There are many people who suffer from lifestyle-related illnesses, including diabetes」となります。

「をはじめとする」の意味

「をはじめとする」とは

「をはじめとする」とは、多くのものの中で代表的なものを挙げることを意味しています。

「をはじめとする」の漢字表記

「をはじめとする」を漢字にすると「を始めとする」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「をはじめとする」を使うようにしましょう。また、「を初めとする」と表記は間違えなので、使わないよう注意が必要です。

「をはじめとする」の使い方

「をはじめとする」は「をはじめとして」「をはじめとした」「をはじめ」などの言い回しに置き換えて使用することもできます。

「をはじめとする」を使った分かりやすい例としては、「彼女はこの作品をはじめとする様々な映画に出演している」「このお店は彼をはじめとする多くの芸能人が利用しています」「日本をはじめとする先進国が様々な援助を行いました」などがあります。

「をはじめとする」は多くのものの中で代表的なものを挙げることを意味する言葉で、複数のものの中から最も強調したいものを選び、取り上げる場合に使います。また、取り上げた存在によって、聞き手側もその背景を想像しやすくなるでしょう。

そのため、「をはじめとする」はものが一つしかなかったり、他に候補がない場合に使うことはできません。複数のものがある場合に使える言葉と覚えておく必要があります。

「をはじめとする」は日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことが可能です。また、公用文などの堅い文章などでも使用できるので、様々な場面で使える言葉と言えるでしょう。

「をはじめとする」の類語

「をはじめとする」の類語・類義語としては、何か物事を始めるきっかけのことを意味する「を皮切りに」、その中の一部であるものが全体をよく表していることを意味する「を代表に」などがあります。

「を筆頭に」の意味

「を筆頭に」とは

「を筆頭に」とは、ある範疇の中で第一番に挙げられることを意味しています。

「を筆頭に」の読み方

「を筆頭に」の読み方は「をひっとうに」です。誤って「をふでがしらに」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「リーダーを筆頭に」「社長を筆頭に」「さんを筆頭に」

「リーダーを筆頭に」「社長を筆頭に」「さんを筆頭に」などが、「を筆頭に」を使った一般的な言い回しになります。

「を筆頭に」の使い方

「を筆頭に」を使った分かりやすい例としては、「この作品は彼を筆頭に有名俳優が多数出演しています」「弊社は社長を筆頭に北海道出身の人が多いです」「今回の日本代表は彼を筆頭に海外でプレーしている選手ばかり選ばれている」などがあります。

「を筆頭に」は、ある範疇の中で第一番に挙げられることを意味する言葉です。たくさんものの中で、一番目に挙がるものを聞き手側に提示する場合に使います。

そのため、「を筆頭に」はものが一つしかなかったり、他に候補がない場合に使うことはできません。複数のものがある場合に使える言葉と覚えておきましょう。

「を筆頭に」の類語

「を筆頭に」の類語・類義語としては、複数あるものの中の一番先としてのことを意味する「を先頭に」、ある事柄のあとに間をおかず他の事柄が連なることを意味する「に続いて」などがあります。

「をはじめとする」の例文

1.当園ではパンダをはじめとする、30種類以上もの動物を扱っています。
2.両親をはじめとする様々な方々からお祝いの言葉をもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。
3.あの高級レストランは大臣をはじめとする、様々な官僚が利用しています。
4.この作品をはじめとして、世界中で日本の漫画やアニメは親しまれている。
5.ドイツをはじめとする、フランス、イタリア、スペインのヨーロッパツアーを企画しています。
6.この香水はスズランやフリージアをはじめとする花束をイメージした香りで、私の気分を上げくれるアイテムだ。
7.当店では本場イタリア製の窯で焼くピザをはじめとする本格イタリアンを、リーズナブルな価格でお客様にご提供致します。
8.昨今、緊迫する世界情勢によって米や小麦粉をはじめとする多くの食品が値上がりをしているが、政府に危機感はないようだ。
9.このレコード店では、レゲエをはじめとするブラックミュージックを中心としたレコードを豊富に取り揃えています。
10.この度は二日間に渡り本当に贅沢なひとときを過ごさせていただきました。 地元の方々をはじめとする全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。

この言葉がよく使われる場面としては、多くのものの中で代表的なものを挙げることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「をはじめとする」は日常生活やビジネスシーンなど様々な場面で使うことができます。

「を筆頭に」の例文

1.今回の日本代表は彼を筆頭に、欧州のクラブでプレーしている選手が多く選ばれました。
2.弊社の役員は社長を筆頭に、東京大学出身者ばかりです。
3.あの会社を筆頭に、日本で作ったゲームは海外でとても人気があります。
4.社運を賭けたプロジェクトだったので、プロジェクトチームは彼を筆頭に、優秀な社員が多く選ばれました。
5.このチームは私を筆頭に、県外から呼ばれてきた選手が多いです。
6.このドラマ作品は彼を筆頭に有名俳優が多数出演していますが、視聴率は思うように上がりませんでした。
7.弊社は社長を筆頭に北海道出身の人が多いですが、もともと先代の社長が北海道で創業したことが影響しています。
8.社長の謝罪会見の模様はNHKを筆頭に各局のニュースで放送されたが、それほどニュースバリューのある話題とは思えなかった。
9.この大学の卒業生は友人を筆頭に社長を多く輩出しているが、他の大学とは何かカリキュラムが違うのだろうか。
10.この企業は代表取締役社長を筆頭に、ほとんど女性で構成されているので女性の社会進出の象徴的な存在となっている。

この言葉がよく使われる場面としては、ある範疇の中で第一番に挙げられることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「を筆頭に」は日常生活やビジネスシーンなど様々な場面で使うことができます。

「をはじめとする」と「を筆頭に」はどちらも多くのものの中で代表的なものを挙げることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「をはじめとする」の方が「を筆頭に」よりも一般的に使われていると覚えておきましょう。

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