似た意味を持つ「初心忘れるべからず」(読み方:しょしんわすれるべからず)と「初心忘るべからず」(読み方:しょしんわするべからず)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」という言葉は、どちらも習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」の違い
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」の意味の違い
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」の違いを分かりやすく言うと、「初心忘れるべからず」は現代で使われている表記、「初心忘るべからず」は正しいことわざ表記という違いです。
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」の使い方の違い
一つ目の「初心忘れるべからず」を使った分かりやすい例としては、「色々なことに慣れてきた時こそ初心忘れるべからずを思い出すようにしよう」「初心忘れるべからずは私の好きな言葉です」などがあります。
二つ目の「初心忘るべからず」を使った分かりやすい例としては、「何事も初心忘るべからずを心掛けようと思います」「初心忘るべからずで新しい勉強を始めることにしました」などがあります。
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」の使い分け方
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」はどちらも習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを意味しており、大きな違いはありません。
あえて違いを挙げるならば、「初心忘れるべからず」は現代で使われている表記なのに対して、「初心忘るべからず」は昔から使われている正しいことわざ表記という違いです。
上記にも書いたように正しい表記は「初心忘るべからず」なのですが、パソコンや携帯の変換で「忘る」が出ないこともあり、変換で出てくる「忘れる」を使った「初心忘れるべからず」が現代では浸透しています。
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」の英語表記の違い
「初心忘れるべからず」も「初心忘るべからず」も英語にすると「Never forget the beginner’s humility」「Don’ forget your first resolution」となります。
「初心忘れるべからず」の意味
「初心忘れるべからず」とは
「初心忘れるべからず」とは、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを意味しています。
「初心忘れるべからず」の使い方
「初心忘れるべからず」を使った分かりやすい例としては、「物事を行なう上で初心忘れべからずは大切だと思います」「先輩から初心忘れるべからずと激励されました」「どれだけ慣れたとしても初心忘れるべからずで頑張ろう」などがあります。
「初心忘れるべからず」は最初に思い立ったときの純真な気持ちのことを意味する「初心」に、忘れてはいけないことを意味する「忘れるべからず」が合わさり、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを意味することわざです。
「初心忘れるべからず」は、元々「初心忘るべからず」だったのですが、現代のパソコンや携帯の変換で「忘る」が出ないこともあり、「初心忘れるべからず」を使うのも浸透してきました。
「初心忘れるべからず」は仕事や作業などに慣れた時に、ミスや失敗がないように自分を奮い立たせる場合に使います。そのため、座右の銘やモットーととしてもよく使われていると覚えておきましょう。
また、上司から部下、先輩から後輩、先生から生徒などのように、目上の人から目下の人に対しての激励や注意喚起としても使うことができます。
「初心忘れるべからず」の類語
「初心忘れるべからず」の類語・類義語としては、初めに心に決めた志を最後まで貫き通すことを意味する「初志貫徹」、物事の出発点に帰ることを意味する「原点回帰」などがあります。
「初心忘るべからず」の意味
「初心忘るべからず」とは
「初心忘るべからず」とは、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを意味しています。
「初心忘るべからず」の使い方
「初心忘るべからず」を使った分かりやすい例としては、「初心忘るべからずは私の座右の銘です」「部長から初心忘るべからずと激励されました」「いくら上手くなったとしても初心忘るべからずで練習に取り組もうと思います」などがあります。
「初心忘るべからず」は最初に思い立ったときの純真な気持ちのことを意味する「初心」に、忘れてはいけないことを意味する「忘るべからず」が合わさり、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを意味することわざです。
「初心忘るべからず」は仕事や作業などに慣れた時に、ミスや失敗がないように自分を奮い立たせる場合に使います。そのため、座右の銘やモットーととしてもよく使われていると覚えておきましょう。
また、上司から部下、先輩から後輩、先生から生徒などのように、目上の人から目下の人に対しての激励や注意喚起としても使うことができます。
「初心忘るべからず」の由来
「初心忘るべからず」の語源は世阿弥(読み方:ぜあみ)です。世阿弥とは、室町前期の能役者で、父の観阿弥(読み方:かんあみ)と共に能を世に広めた人物になります。
この世阿弥が書き記した書物である「花鏡」に、「当流に万納一徳の一句あり。初心忘るべからず。」という一文があります。これが元になり、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを「初心忘るべからず」と言うようになりました。
「初心忘るべからず」の類語
「初心忘るべからず」の類語・類義語としては、最初に思い立ったときの純真な気持ちに戻ることを意味する「初心に帰る」があります。
「初心忘れるべからず」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「初心忘れるべからず」は座右の銘や意気込みとして使われている言葉です。
「初心忘るべからず」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「初心忘るべからず」は座右の銘や意気込みとして使われている言葉です。
「初心忘れるべからず」と「初心忘るべからず」はどちらも習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現代で使われている表記が「初心忘れるべからず」、正しいことわざ表記が「初心忘るべからず」と覚えておきましょう。