似た意味を持つ「だらだら」と「ごろごろ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「だらだら」と「ごろごろ」という言葉は、似ていても使い方は異なりますので、ご注意下さい。
「だらだら」と「ごろごろ」の違い
「だらだら」と「ごろごろ」の意味の違い
「だらだら」と「ごろごろ」の違いを分かりやすく言うと、「だらだら」とは行動しているがいたずらに時間を消費していること、「ごろごろ」とは行動せず何もしなことという違いです。
「だらだら」と「ごろごろ」の使い方の違い
一つ目の「だらだら」を使った分かりやすい例としては、「だらだら散歩するのが私の趣味です」「だらだら仕事するなと注意されました」「猛暑なので汗がだらだらと流れてくる」「プログラムはだらだら続きました」などがあります。
二つ目の「ごろごろ」を使った分かりやすい例としては、「猫がごろごろとのどを鳴らしている」「休みの日は出かけないで家でごろごろしています」「目に砂が入ってごろごろしている」「私のお腹がごろごろ言っている」などがあります。
「だらだら」と「ごろごろ」の使い分け方
「だらだら」と「ごろごろ」は似た日本語ですが、意味は少し異なっているので間違えないように注意しましょう。
「だらだら」は気が緩んで締まりのないことを意味しており、行動しているがいたずらに時間を消費している様子を表しています。一方、「ごろごろ」は何もしないで暇を持て余していることを意味しており、行動せず何もしなことを表しているというのが違いです。
また、「だらだら」は液体がたくさん流れ続けること、道が緩やかな傾斜になっていること、変化の乏しい状態が長く続くことの意味でも使います。
一方、「ごろごろ」は大きくて重い物が音を立てること、猫がのどを鳴らすような音が出ること、いくらでもあってありふれた存在であること、目や腹の中に異物があることの意味でも使うというのも違いの一つです。
「だらだら」と「ごろごろ」の英語表記の違い
「だらだら」を英語にすると「drag out」「drag on」「in drops」となり、例えば上記の「プログラムはだらだら続きました」を英語にすると「The program dragged on」となります。
一方、「ごろごろ」を英語にすると「rumble」「growl」「rattle」「gargle」となり、例えば上記の「私のお腹がごろごろ言っている」を英語にすると「My stomach is growling」となります。
「だらだら」の意味
「だらだら」とは
「だらだら」とは、気が緩んで締まりのないことを意味しています。その他にも、液体がたくさん流れ続けること、道が緩やかな傾斜になっていること、変化の乏しい状態が長く続くことの意味も持っています。
「だらだら」は「ダラダラ」とカタカナ表記も可能
「だらだら」はひらがな表記だけではなく、カタカナで「ダラダラ」と表記することもできます。
表現方法は「だらだらする」「だらだらと過ごす」「だらだら生活」
「だらだらする」「だらだらと過ごす」「だらだら生活」などが、「だらだら」を使った一般的な言い回しになります。
「だらだら」の使い方
「ニートになってから毎日だらだらとした生活を送っている」「怪我をして血がだらだらと出ているので応急処置をしました」などの文中で使われている「だらだら」は、「気が緩んで締まりのないことや液体がたくさん流れ続けること」の意味で使われています。
一方、「この先は坂道がだらだらと続いてる」「会議がだらだらと長引いてるので早く帰りたいです」などの文中で使われている「だらだら」は、「道が緩やかな傾斜になっていることや変化の乏しい状態が長く続くこと」の意味で使われています。
「だらだら」は複数の意味を持つ言葉で、オノマトペになります。オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現すること、つまり擬声語や擬態語を意味するフランス語です。
オノマトペは主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現しています。また、日本語は他国語よりもオノマトペは多いと言われており、「だらだら」以外には「うきうき」「ふさふさ」「あつあつ」「ギザギザ」「すらすら」「しゅわしゅわ」などがあります。
「だらだら」はどちらかというマイナスなイメージで使われることが多い言葉です。例えば、「彼は仕事もせずだらだらとした生活を送っている」のように、適度にリラックスしているというより怠けているというニュアンスで使用するのが一般的になっています。
また、「血がだらだらと流れている」「鼻水がだらだらと流れている」などのように、良くない物が流れていることを表現する場合に使うことも多いです。
「だらだら」の類語
「だらだら」の類語・類義語としては、動きが鈍くゆっくりしていることを意味する「のろのろ」、動作がのろいことを意味する「もさもさ」、行動が緩慢で捉えどころがないことを意味する「のっそり」などがあります。
「ごろごろ」の意味
「ごろごろ」とは
「ごろごろ」とは、何もしないで暇を持て余していることを意味しています。その他にも、大きくて重い物が音を立てること、猫がのどを鳴らすような音が出ること、いくらでもあってありふれた存在であること、目や腹の中に異物があることの意味も持っています。
「ごろごろ」は「ゴロゴロ」とカタカナ表記も可能
「ごろごろ」はひらがな表記だけではなく、カタカナで「ゴロゴロ」と表記することもできます。
表現方法は「ごろごろする」「ごろごろいる」「家でごろごろ」
「ごろごろする」「ごろごろいる」「家でごろごろ」などが、「ごろごろ」を使った一般的な言い回しになります。
「ごろごろ」の使い方
「息子が一日中家でごろごろしています」「岩がごろごろと転がり落ちている」などの文中で使われている「ごろごろ」は、「何もしないで暇を持て余していることや大きくて重い物が音を立てること」の意味で使われています。
一方、「授業中にお腹がごろごろとなって恥ずかしいです」「目の中がごろごろして痛いので病院へ行くことにしました」などの文中で使われている「ごろごろ」は、「猫がのどを鳴らすような音が出ることや目や腹の中に異物があること」の意味で使われています。
「ごろごろ」は複数の意味を副詞でありオノマトペです。副詞とは品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。
「ごろごろ」は「お休み中家でごろごろしていたら太ってしまいました」のように自分に対してだけではなく、「どうせお休み中ごろごろしていたんだろう」のように、他人に対しても使うことができるというのが特徴です。
「ごろごろ」の類語
「ごろごろ」の類語・類義語としては、しまりなく漫然としていることを意味する「のらりくらり」、何もせずにぼんやりしていることを意味する「ぼさっと」、なまけてだらしないことを意味する「怠惰」などがあります。
「だらだら」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、気が緩んで締まりのないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、液体がたくさん流れ続けること、道が緩やかな傾斜になっていること、変化の乏しい状態が長く続くことを表現したい時にも使います。
例文1と例文2の「だらだら」は気が緩んで締まりのないこと、例文3の「だらだら」は液体がたくさん流れ続けること、例文4の「だらだら」は道が緩やかな傾斜になっていること、例文5の「だらだら」は変化の乏しい状態が長く続くことの意味で使っています。
「ごろごろ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、何もしないで暇を持て余していることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、大きくて重い物が音を立てること、猫がのどを鳴らすような音が出ること、いくらでもあってありふれた存在であること、目や腹の中に異物があることを表現したい時にも使います。
例文1は何もしないで暇を持て余していること、例文2は大きくて重い物が音を立てること、例文3は猫がのどを鳴らすような音が出ること、例文4はいくらでもあってありふれた存在であること、例文5は目や腹の中に異物があることの意味で使っています。
「だらだら」と「ごろごろ」は似た言葉ですが意味は少し異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、行動しているがいたずらに時間を消費しているのが「だらだら」、行動せず何もしないのが「ごろごろ」と覚えておきましょう。