似た意味を持つ「大事に至らず」(読み方:だいじにいたらず)と「大事にならず」(読み方:おおごとにならず)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「大事に至らず」と「大事にならず」という言葉は、どちらも大きな問題にならなかったことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「大事に至らず」と「大事にならず」の違い
「大事に至らず」と「大事にならず」の意味の違い
「大事に至らず」と「大事にならず」の違いを分かりやすく言うと、「大事に至らず」は大事をだいじと読む、「大事にならず」は大事をおおごとと読むという違いです。
「大事に至らず」と「大事にならず」の使い方の違い
一つ目の「大事に至らず」を使った分かりやすい例としては、「順調に回復しているとのことで大事に至らず良かったです」「アルコール中毒で緊急搬送されたが大事に至らず済みました」「とても心配していたが大事に至らず良かったです」などがあります。
二つ目の「大事にならず」を使った分かりやすい例としては、「あなたのおかげで大事にならず本当に感謝しています」「取引に失敗したが大事にならず良かったと思います」「治療を早く始めたことで大事にならず良かったです」などがあります。
「大事に至らず」と「大事にならず」の使い分け方
「大事に至らず」と「大事にならず」はどちらも大きな問題にならなかったことを意味しており、大きな違いはありません。
あえて違いを挙げるならば、「大事に至らず」の「大事」は「だいじ」と読み、「大事にならず」の「大事」は「おおごと」と読む点です。
また、「大事に至らず」と「大事にならず」は意味が同じ言葉なので、基本的に置き換えても問題ないと覚えておきましょう。
「大事に至らず」と「大事にならず」の英語表記の違い
「大事に至らず」も「大事にならず」も英語にすると「It didn’t get serious」「I’m glad you’re okay」「It was nothing serious」となります。
「大事に至らず」の意味
「大事に至らず」とは
「大事に至らず」とは、大きな問題にならなかったことを意味しています。
「大事に至らず」の読み方
「大事に至らず」の読み方は「だいじにいたらず」です。誤って「おおごとにいたらず」などと読まないようにしましょう。
表現方法は「大事に至らず良かった」「大事に至らず何よりです」
「大事に至らず良かった」「大事に至らず何よりです」などが、「大事に至らず」を使った一般的な言い回しになります。
「大事に至らず」の使い方
「大事に至らず」を使った分かりやすい例としては、「幸い大事には至らずほっとしています」「癌を患ったが早期発見だったため大事に至らずに済みました」「試合中の怪我が大事に至らず本当に良かったです」などがあります。
「大事に至らず」は非常に心配な事態のことを意味する「大事」に、ある段階や状態になることを意味する「至る」の未然形「至ら」、打消しの助動詞「ない」が合わさり、大きな問題にならなかった事の意味で使われている言葉です。
「大事に至らず」は怪我や病気などに対してよく使われています。例えば事故に遭った時に、軽い怪我で済んだ場合などには「大事に至らず何よりです」などの言い回しを使うことが多いです。
また、「大事に至らず」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができます。ただし、「大事に至らず」は敬語表現ではないので、目上の人に使う場合は前後の文章を敬語表現にするようにしましょう。
「大事に至らず」の類語
「大事に至らず」の類語・類義語としては、ほとんど命が助かりそうもないところをかろうじて助かることを意味する「九死に一生を得る」があります。
「大事にならず」の意味
「大事にならず」とは
「大事にならず」とは、大きな問題にならなかったことを意味しています。
「大事にならず」の読み方
「大事にならず」の読み方は「おおごとにならず」です。誤って「だいじにならず」などと読まないようにしましょう。
「大事にならず」の使い方
「大事にならず」を使った分かりやすい例としては、「今回の怪我は大事にならず何よりです」「今回のミスは課長のフォローのおかげで大事にならず良かったです」「小まめにファイルを保存していたので大規模停電でも大事にならず済みました」などがあります。
「大事にならず」は非常に心配な事態のことを意味する「大事」に、断定の助動詞の「なり」の連用形「なら」、打消しの助動詞「ない」が合わさり、大きな問題にならなかった事の意味で使われている言葉です。
「大事にならず」は怪我や病気などに対してよく使われています。例えば病気になったが早期発見ですぐ治療すれば治る場合などに、「大事に至らず何よりです」などの言い回しを使うことが多いです。
また、「大事にならず」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができます。ただし、「大事にならず」は敬語表現ではないので、目上の人に使う場合は前後の文章を敬語表現にするようにしましょう。
「大事にならず」の類語
「大事にならず」の類語・類義語としては、大したことにならずに済んだことを意味する「大したことにならず」があります。
「大事に至らず」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、大きな問題にならなかったことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「大事に至らず」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「大事にならず」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、大きな問題にならなかったことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「大事にならず」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「大事に至らず」と「大事にならず」はどちらも大きな問題にならなかったことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「だいじ」と読むのが「大事に至らず」、「おおごと」と読むのが「大事にならず」と覚えておきましょう。