似た日本語の「ご注文を受け承りました」(読み方:ごちゅうもんをうけうけたまわりました)と「ご注文を承りました」(読み方:ごちゅうもんをうけたまわりました)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご注文を受け承りました」と「ご注文を承りました」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。
「ご注文を受け承りました」と「ご注文を承りました」の違い
「ご注文を受け承りました」は「ご注文を承りました」の間違い
「ご注文を受け承りました」と「ご注文を承りました」の違いを分かりやすく言うと、「ご注文を受け承りました」とは「ご注文を承りました」の間違った使い方、「ご注文を承りました」とは相手からの要望や要求を謹んで引き受けることです。
「ご注文を受け承りました」は誤字
一般的には「ご注文を受け承りました」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「ご注文を承りました」のことを間違えて「ご注文を受け承りました」を使っている人がほとんどです。
「ご注文を承りました」は正しい日本語
正しい言葉である「ご注文を承りました」を使った分かりやすい例としては、「5月8日付けのご注文を承りました」「ご注文を承りました準備ができ次第発送いたします」「下記の内容にてご注文を承りました」などがあります。
「ご注文を承りました」という言葉はあっても、「ご注文を受け承りました」という言葉は存在しません。同時に「ご注文を承りました」という単語の意味について「相手からの要望や要求を謹んで引き受けること」と覚えておきましょう。
「ご注文を承りました」の英語表記
「ご注文を承りました」を英語にすると「We have received your order」「I confirm that we have received your order」となり、例えば上記の「下記の内容にてご注文を承りました」を英語にすると「We have received your order、and the details are as below」となります。
「ご注文を受け承りました」の意味
「ご注文を受け承りました」とは
「ご注文を受け承りました」とは、「ご注文を承りました」の間違った使われ方です。
「ご注文を受け承りました」が間違っている理由
「ご注文を受け承りました」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。漢字が似ているため、「ご注文を承りました」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。
「ご注文を受け承りました」と「ご注文を承りました」を間違ってしまう理由としては、「受け賜りました」と「承りました」が混同して、「受け承りました」となっているのでしょう。
正しい日本語である「ご注文を承りました」の「承りました」は、目上の人から物をもらうことを意味する「受け賜りました」が派生した言葉です。
元々は「受け賜りました」だったのですが、幅広い範囲で認知され、目上の人から依頼を受けるという意味でも使われるようになると、承知や承認などの意味で使われていた「承」を使って「承る」と書くようになりました。
そのため、昔から使われていた「受け賜る」の「受け」を使ってしまい、「ご注文を受け承りました」としてしまっているのでしょう。
間違った言葉である「ご注文を受け承りました」の「受け」を使った分かりやすい例をしては、「依頼を受けることにしました」「ヒロイン役のオーディションを受けることにしました」「彼には昇給を受ける資格がある」などがあります。
「ご注文を承りました」の意味
「ご注文を承りました」とは
「ご注文を承りました」とは、相手からの要望や要求を謹んで引き受けることを意味しています。
「ご注文を承りました」の使い方
「ご注文を承りました」を使った分かりやすい例としては、「確かにご注文を承りました」「こちらの商品50個のご注文を承りました」「ご注文を承りました、本日中に発送いたします」「2月7日付けのご注文を承りました」などがあります。
「ご注文を承りました」は人の依頼する時の条件のことを意味する「注文」に、接頭語の「ご」と、謹んで受けることを意味する意味する「承る」が合わさり、相手からの要望や要求を謹んで引き受けることの意味で使われている言葉です。
「ご注文を承りました」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉で、要望や発注をもらった際に、了解しました対応させていただきますというニュアンスで使います。また、「受ける」の謙譲語である「承りました」を使用しているので、上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。
「ご注文を承りました」の由来
「ご注文を承りました」の「承る」の由来は「受け賜る」です。「受け賜る」は目上の人から物をもらうことの意味で使われていた言葉でしたが、時代経つにつれて広い範囲で使うようになっため、依頼などを受ける際には「承る」が使われるようになりました。
したがって、物をもらうというニュアンスがある場合は「受け賜る」を使い、それ以外の場合は「承る」の方を使うのが一般的になったと覚えておきましょう。
「ご注文を承りました」の類語
「ご注文を承りました」の類語・類義語としては、仕事や用事を謹んで引き受けることを意味する「ご用件を承りました」、 命令や依頼などを謹んで承ることを意味する「かしこまりました」などがあります。
「ご注文を受け承りました」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、「ご注文を承りました」という言葉を間違えて「ご注文を受け承りました」と表現している時などが挙げられます。
「ご注文を受け承りました」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「ご注文を承りました」を間違えて使っている可能性が高いです。
「ご注文を受け承りました」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「ご注文を受け承りました」ではなく、「ご注文を承りました」と表現するのが正しい使い方になります。
「ご注文を承りました」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、相手からの要望や要求を謹んで引き受けることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご注文を承りました」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「ご注文を受け承りました」と「ご注文を承りました」どちらを使うか迷った場合は、「ご注文を受け承りました」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「ご注文を承りました」を使うようにしましょう。