【追記】と【加筆】と【補記】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「追記」(読み方:ついき)と「加筆」(読み方:かひつ)と「補記」(読み方:ほき)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「追記」と「加筆」と「補記」という言葉は、書き足すことという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



追記と加筆と補記の違い

追記と加筆と補記の使い分け方

追記と加筆と補記の違いを分かりやすく言うと、追記は後から書き足すことを表現する時に使い、加筆は部分的に修正することを表現する時にも使い、補記は不足分を書き足すことを表現する時に使うという違いです。

追記と加筆と補記の使い方の違い

追記という言葉は、「別の情報を追記する」「具体的な使用方法を追記する」などの使い方で、書きもらした内容を後から書き足すことを意味します。書き足されたものは基本的に既に書かれた文章が終わった後ろに書かれます。

加筆という言葉は、「その記事は様々な人に加筆されている」「提出した課題に加筆する」などの使い方で、文章を書き加えるだけでなく、部分的に修正することも意味します。加筆は文章だけでなく、絵やマンガなどの美術的作品にも使用されます。

補記という言葉は、「契約内容に一部補記する」「報告書の補記まで読み切る」などの使い方で、本文内容だけでは足りないので補うために書くことを意味します。本のタイトルの後ろにそのまま「補記」と書いて出版されることもあります。

これらのことから、後から書き足すだけであれば追記を使い、部分的に直してより良いものにするのであれば加筆を使い、足りないものを補うようであれば補記を使うことがわかります。これが追記、加筆、補記の明確な違いです。

追記の意味

追記とは

追記とは、あとからさらに書き足すことを意味しています。

表現方法は「追記いたしました」「追記になりますが」「追記願います」

追記を使った表現として、「追記いたしました」「追記になりますが」「追記願います」「追記ありがとうございます」「追記させていただきます」などがあります。ホームページやブログなどの情報サイトや施設の運営のためのサイトなどによく書かれる文言です。

追記の使い方

ビジネスメールにおいては「追記」を使うことはあまりありません。メールや手紙で使う「追伸」も、本文を書き直すのではなく書き足すのは、面倒だと思っているからではと疑われてしまい失礼に当たることから、ビジネス間で使うことは避けられています。

追記の類語

追記の類語・類義語としては、本文に付け加えて書き記すことを意味する「付記」、本文に付け加えて掲載することを意味する「付載」、すでに書かれているものに後から書き加えることを意味する「追録」があります。

追記の追の字を使った別の言葉としては、すでにあるものに後から付け足すことを意味する「追加」、種まきや移植した後の作物の生育途中で施す肥料を意味する「追肥」、過ぎ去ったことに思いを馳せることを意味する「追憶」などがあります。

加筆の意味

加筆とは

加筆とは、文章などを部分的に直したり書き加えたりすることを意味しています。

「加筆修正」の意味

加筆を使った言葉として「加筆修正」があります。これは、文章や絵を部分的に直して修正をしたり、追加をすることを意味する言葉です。

加筆だけでも同じような意味を表しますが、修正という言葉にはより良いものに変えていくという意味があることから、加筆修正の形で使われることが多いです。

なお、もともと書かれていた文章を原形を留めないほど書き換える場合は、加筆や加筆修正とは言いません。

表現方法は「加筆する」「加筆させていただきました」「加筆訂正」

上記以外では「加筆する」「加筆させていただきました」「加筆訂正」などが、加筆を使った一般的な言い回しです。

加筆の類語

加筆の類語・類義語としては、誤りを正しく直すことを意味する「訂正」、文章を比べて誤りを正すことを意味する「校正」、内容を違ったものにすることを意味する「改変」、文章などを書き加えたり削ったりして直すことを意味する「添削」があります。

加筆の加の字を使った別の言葉としては、ある数量にさらに別の数量を加えて計算することを意味する「加算」、加わって増えることを意味する「加増」、倍に増えることを意味する「倍加」、ある物にさらに付け加えることを意味する「付加」などがあります。

補記の意味

補記とは

補記とは、補って書き足すことを意味しています。

「補記タイトル」の意味

補記を使った言葉として「補記タイトル」があります。これは、図書の中のどこにもタイトルの表示がない場合、適切な情報源による本のタイトルか、目録担当者が決定した簡潔で説明的な本のタイトルを補記します。

補記の使い方

補記が使われる場面として、日本の出版地は出版社が所在している市町村名を記録し、識別上必要があるときは都道府県名を補記するなどの記載があり、目録規則には「補記」という言葉が多く使われています。

表現方法は「補記する」「補記事項」

「補記する」「補記事項」などが、補記を使った一般的な言い回しです。

補記の類語

補記の類語・類義語としては、別の物を加えることを意味する「添加」、不十分なところを付け足して補うことを意味する「補足」、本文の後に参考などのためつけられたものを意味する「附録」、漏れた事柄を後から補うことを意味する「補遺」があります。

補記の補の字を使った別の言葉としては、足りなくなった分を補うことを意味する「補給」、弱い部分や足りないところを補って強くすることを意味する「補強」、修理や補修を意味する「修補」、不足や欠損を補うことを意味する「填補」などがあります。

追記の例文

1.追記情報を見逃すことのないように更新通知が届くよう設定した。
2.そのカードに書かれている内容に変更があった場合、欄外に追記する必要がある。
3.新しいプロジェクトに関する資料に一部追記致しましたので、ご確認をお願い致します。

この言葉がよく使われる場面としては、すでに書かれている内容に後から書き足すことを意味する時などが挙げられます。

例文1の「追記情報」とは、企業の年度財務に関する監査の用語でもありますが、ここでは単に後から追加された情報を意味しています。

加筆の例文

1.すでに完成度が高い作品だったが、加筆を行うことでさらにより良いものとなった。
2.明日提出のレポートにあれこれと加筆をしていたら、気が付いた時には日が昇っていた。
3.お気に入りの書籍が大幅に加筆修正され、期間限定だが無料で読めると知って、友人に勧めて回った。

この言葉がよく使われる場面としては、書かれている内容を部分的に直したり、書き加えたりすることを意味する時などが挙げられます。

例文3の「加筆修正」は「加筆訂正」という表現に置き換えることもできます。

ただし、訂正という言葉には明らかな間違いを正すという意味がある一方で、修正という言葉には間違いを正すだけでなく、より良いものにするという意味があるため、置き換えることができない場合もあります。

補記の例文

1.前作の補記であるため、前作を読んでおかなければ話が全く分からないだろう。
2.書類の補記業務は、内容が矛盾していないかの確認も兼ねているため苦手である。
3.面白いと感じた本に補記があることを知ったものの、非常に貴重なものとなっているため未だに読めていない。

この言葉がよく使われる場面としては、書かれている内容に補って書き足すことを意味する時などが挙げられます。

どの例文でも補記という言葉は、不足分を補うための文章を指しているため、追記や加筆に置き換えて使うことはできません。

追記と加筆と補記どれを使うか迷った場合は、後から付け加えることを表す場合は「追記」を、部分的に修正することを表す場合は「加筆」を、不足分を補うことを表す場合は「補記」を使うと覚えておけば間違いありません。

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