似た意味を持つ「お下げしてもよろしいでしょうか」(読み方:おさげしてもよろしいでしょうか)と「お下げいたします」(読み方:おさげいたします)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」という言葉は、どちらも空いているお皿を下げることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」の違い
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」の意味の違い
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」の違いを分かりやすく言うと、「お下げしてもよろしいでしょうか」はあまり使わない方がいい表現、「お下げいたします」は使っても問題ない表現という違いです。
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」の使い方の違い
一つ目の「お下げしてもよろしいでしょうか」を使った分かりやすい例としては、「メニュー表の方お下げしてもよろしいでしょうか」「こちらのお皿をお下げしてもよろしいでしょうか」などがあります。
二つ目の「お下げいたします」を使った分かりやすい例としては、「空いているグラスをお下げいたします」「こちらのメニュー表をお下げいたします」「空いているお皿をお下げいたします」などがあります。
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」の使い分け方
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」はどちらも空いているお皿を下げることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「お下げしてもよろしいでしょうか」は接客業などであまり使わない方がいい表現なのに対して、「お下げいたします」は接客業などで使っても問題ない表現というのが違になります。
ではなぜ「お下げしてもよろしいでしょうか」が好ましくないのかというと、「お下げしてもよろしいでしょうか」は丁寧な表現ではあるものの、敬意を表している表現ではないからです。
そのため、接客業では丁重語の「いたす」を使った「お下げいたします」を使うのが一般的になっています。
また、食べ物がある状態で「お下げしてもよろしいでしょうか」としてしまうと、食べたらさっさと帰れというニュアンスと捉える人もいるため好ましくないとも言われています。
基本的に下げるお皿はお客さん側が決めるもので、空のお皿は席のはじにもっていき、それに対してお店側が「こちらお下げいたします」などの言い回しで持って行くのが一般的です。
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」の英語表記の違い
「お下げしてもよろしいでしょうか」も「お下げいたします」も英語にすると「Is it ok to take this away if you’re done with it」となります。
「お下げしてもよろしいでしょうか」の意味
「お下げしてもよろしいでしょうか」とは
「お下げしてもよろしいでしょうか」とは、空いているお皿を下げることを意味しています。
「お下げしてもよろしいでしょうか」の使い方
「お下げしてもよろしいでしょうか」を使った分かりやすい例としては、「こちらのグラスをお下げしてもよろしいでしょうか」「お下げしてもよろしいでしょうかは早く帰れと言われるようであまり好きではない」などがあります。
「お下げしてもよろしいでしょうか」はあまり使わない方がいい表現
「お下げしてもよろしいでしょうか」は接客業で使われている言葉で、空いているお皿を下ていいか尋ねる場合に使う言葉です。しかし、本来はあまり使わない方がいい表現であると覚えておきましょう。
理由は二つほどあります。一つ目は「お下げしてもよろしいでしょうか」は丁寧な表現ではあるものの、敬意を表している表現でないからです。
二つ目は食べ物がある状態で「お下げしてもよろしいでしょうか」としてしまうと、食べたらさっさと帰れというニュアンスと捉える人もいるため好ましくないからです。
もし、使いたいのであれば、デザート提供のタイミングでお客様がずっとお皿に手をつけてない場合などに、「お下げしてもよろしでしょうか」と尋ねることはあると覚えておきましょう。
「お下げしてもよろしいでしょうか」の類語・類義語としては、乱れた状態にあるものを整えてきちんとすることを意味する「整理する」があります。
「お下げいたします」の意味
「お下げいたします」とは
「お下げいたします」とは、空いているお皿を下げることを意味しています。
「お下げいたします」の漢字表記
「お下げいたします」を漢字にして、「お下げ致します」とするのは誤用なので、使わないように気をつけましょう、
表現方法は「お済のお皿をお下げいたします」「こちらをお下げいたします」
「お済のお皿をお下げいたします」「こちらをお下げいたします」などが、「お下げいたします」を使った一般的な言い回しになります。
「お下げいたします」の使い方
「お下げいたします」を使った分かりやすい例としては、「食べ終わったお皿はお下げいたします」「お済のグラスをお下げいたしますね」「お下げいたしますをきちんと使うようにと接客のマニュアルを叩きこまれました」などがあります。
「お下げいたします」は一度自分の手を離れて他に出したものを再び自分のもとに返すことを意味する「下げる」に接頭語の「お」、丁重語「いたす」、丁寧語の「ます」が合わさり、空いているお皿を下げることの意味で使われている言葉です。
「お下げいたします」は接客用語として使うのが一般的
「お下げいたします」は主に接客用語として使うのが一般的になっています。接客用語とは気持ちの良い接客をするための丁寧な言葉遣いのことを意味しています。
「お下げいたします」の類語
「お下げいたします」の類語・類義語としては、 物を適当な場所にきちんと入れ納めることを意味する「片付ける」があります。
「お下げしてもよろしいでしょうか」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、空いているお皿を下げることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お下げしてもよろしいでしょうか」は接客業でよく使われている言葉です。
「お下げいたします」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、空いているお皿を下げることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お下げいたします」は接客業でよく使われている言葉です。
「お下げしてもよろしいでしょうか」と「お下げいたします」はどちらも空いているお皿を下げることを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、あまり使わない方がいい表現なのが「お下げしてもよろしいでしょうか」、使っても問題ない表現なのが「お下げいたします」と覚えておきましょう。