似た意味を持つ「ご了承願います」(読み方:ごりょうしょうねがいます)と「ご了承ください」(読み方:ごりょうしょうください)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご了承願います」と「ご了承ください」という言葉は、どちらも事情を理解して承知してほしいとお願いすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご了承願います」と「ご了承ください」の違い
「ご了承願います」と「ご了承ください」の意味の違い
「ご了承願います」と「ご了承ください」の違いを分かりやすく言うと、「ご了承願います」の方が「ご了承ください」よりもやや丁寧な表現という違いです。
「ご了承願います」と「ご了承ください」の使い方の違い
一つ目の「ご了承願います」を使った分かりやすい例としては、「ご予約後のキャンセルは受け付けておりませんのでご了承願います」「育休のため担当者が変更になりましたのでご了承願います」「落選者へのご連絡はいたしませんのでご了承願います」などがあります。
二つ目の「ご了承ください」を使った分かりやすい例としては、「応募者多数の場合は抽選とさせていただきますのでご了承ください」「現在確認中となっておりますのでご了承ください」「ただいま受付停止中となっておりますのでご了承ください」などがあります。
「ご了承願います」と「ご了承ください」の使い分け方
「ご了承願います」と「ご了承ください」はどちらも事情を理解して承知してほしいとお願いすることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご了承願います」の方が「ご了承ください」よりもやや丁寧な表現という点です。
「ご了承願います」と「ご了承ください」の英語表記の違い
「ご了承願います」も「ご了承ください」も英語にすると「please note that」「thank you for your understanding」となり、例えば上記の「落選者へのご連絡はいたしませんのでご了承願います」を英語にすると「Please note that only the winners will be notified」となります。
「ご了承願います」の意味
「ご了承願います」とは
「ご了承願います」とは、事情を理解して承知してほしいとお願いすることを意味しています。
表現方法は「予めご了承願います」「ご了承願いますようお願い申し上げます」
「予めご了承願います」「ご了承願いますようお願い申し上げます」などが、「ご了承願います」を使った一般的な言い回しになります。
「ご了承願います」の使い方
「ご了承願います」を使った分かりやすい例としては、「いかなる場合も返金対応は行っておりませんのでご了承願います」「お会計は現金のみの対応となっておりますのでご了承願います」「混雑状況によりお待ちいただく場合もございますのでご了承願います」などがあります。
「ご了承願います」は事情をくんで納得することを意味する「了承」に、接頭語の「ご」、こうしてほしいことを人に頼むことを意味する「願う」、丁寧語の「ます」が合わさり、事情を理解して承知してほしいとお願いすることの意味で使われている言葉です。
「ご了承願います」は敬語表現なのでビジネスシーンでも使うことができる言葉ですが、「願います」という表現はそれほど敬意を表しているわけではないので、社外の人に対してなどより敬意を表したい場面において使うのはあまり適していません。
もし、より目上の人にお願いを承諾してもらいたいのであれば、さらに丁寧な表現である「ご了承お願い申し上げます」を使うようにしましょう。
「ご了承願います」の特徴
「ご了承願いします」は会話や電話などの話し言葉として使うことが多いですが、手紙やビジネスメールなどの書き言葉としても使うことが可能です。
「ご了承願います」の類語
「ご了承願います」の類語・類義語としては、分かってくださいとお願いすることをを意味する「ご理解願います」、大目に見て欲しいとお願いすることを意味する「ご容赦願います」などがあります。
「ご了承ください」の意味
「ご了承ください」とは
「ご了承ください」とは、事情を理解して承知してほしいとお願いすることを意味しています。
表現方法は「予めご了承ください」「ご了承くださいますようお願いいたします」
「予めご了承ください」「ご了承くださいますようお願いいたします」などが、「ご了承ください」を使った一般的な言い回しになります。
「ご了承ください」の使い方
「ご了承ください」を使った分かりやすい例としては、「確約することはできませんのでご了承ください」「当店は間もなく閉店となりますのでご了承ください」「年末年始はお休みとさせていただきますのでご了承ください」などがあります。
「ご了承ください」は事情をくんで納得することを意味する「了承」に、接頭語の「ご」、「くれ」を丁寧に表現した「ください」が合わさり、事情を理解して承知してほしいとお願いすることの意味で使われている言葉です。
「ご了承ください」は丁寧な表現ではあるものの、目上の人に対して使うのは避けた方がいい表現になっています。なぜなら、「ください」という表現が命令形であるため、不快に思う人もいるからです。
そのため、「ご了承ください」をビジネスシーンで使いたいのであれば、直属の上司など近い関係の人にのみ使うようにしましょう。
もし、近い関係以外の目上の人に「ご了承ください」を使いたいのであれば、さらに丁寧した表現である「ご了承くださいませ」「ご了承いただけますと幸いです」「ご了承いただければと存じます」を使うのが適しています。
「ご了承ください」の類語
「ご了承ください」の類語・類義語としては、分かってくださいを意味する「ご理解ください」、大目に見て欲しいことを意味する「ご容赦ください」などがあります。
「ご了承願います」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、事情を理解して承知してほしいとお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご了承願います」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。
「ご了承ください」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、事情を理解して承知してほしいとお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご了承ください」はビジネスシーンおいて使われている言葉です。
「ご了承願います」と「ご了承ください」はどちらも事情を理解して承知してほしいとお願いすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご了承願います」の方が「ご了承ください」よりもやや丁寧なと覚えておきましょう。