【アリーナ】と【スタジアム】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「アリーナ」と「スタジアム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「アリーナ」と「スタジアム」という言葉は、「競技場や大規模な会場」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




アリーナとスタジアムの違い

アリーナとスタジアムの意味の違い

アリーナとスタジアムの違いを分かりやすく言うと、アリーナは屋内競技場を表現する時に使い、スタジアムは屋外競技場を表現する時に使うという違いです。

アリーナとスタジアムの使い方の違い

一つ目のアリーナを使った分かりやすい例としては、「メインアリーナを使って式典が行われるそうだ」「アリーナの内部で迷子になった」「アリーナ席でなければ好きな俳優を間近で見れなかった」などがあります。

二つ目のスタジアムを使った分かりやすい例としては、「ドーム型スタジアムであれば雨天中止となることはない」「新しくスタジアム建設が進められることになったそうだ」「まずは本拠地のスタジアムで試合を行うらしい」などがあります。

アリーナとスタジアムの使い分け方

アリーナとスタジアムはどちらも、競技場や大規模な会場を表す言葉ですが、指し示すものが若干異なります。

アリーナは、室内競技場や円形劇場を指す言葉です。日本で有名な「東京アクアティクスセンター」「有明アリーナ」「有明体操競技場」は五輪の会場として使われ、三大アリーナと称されています。

一方のスタジアムは、観客席を備えた大規模な競技場を指します。日本で有名な「東京ドーム」「日産スタジアム」などが該当し、世界各地に多くのスタジアムが存在します。様々な競技の中でも、特に野球場を指す言葉としても多く使われています。

つまり、アリーナは屋内で行う競技のための会場を指し、スタジアムは屋外で行う競技のための会場を指すという違いがあります。屋外競技の方がより広い場所を必要とすることから、アリーナよりもスタジアムの方が広いと区別されることもあります。

アリーナとスタジアムの英語表記の違い

アリーナを英語にすると「arena」となり、例えば上記の「メインアリーナ」を英語にすると「a main arena」となります。一方、スタジアムを英語にすると「stadium」となり、例えば上記の「ドーム型スタジアム」を英語にすると「a domed stadium」となります。

アリーナの意味

アリーナとは

アリーナとは、室内競技場や円形劇場を意味しています。

その他にも、観客席とは別で設置された席を表す言葉として使われています。

アリーナの使い方

「Kアリーナ横浜はスポーツではなく音楽に特化した会場だ」「アリーナの外側でスポーツをする人もいる」「小さい頃はアイスアリーナにスケートの練習をしに行った」などの文中で使われているアリーナは、「室内競技場」の意味で使われています。

一方、「アリーナ席は値が張るものの出演者を近くで見ることができる」「アリーナ席だが念のためオペラグラスを持参する」「ライブのアリーナ席ではゆっくり楽しんでられない」などの文中で使われているアリーナは、「特設された席」の意味で使われています。

アリーナは英語で「arena」と表記され、「闘技場」「土俵」「活動の舞台」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われますが、英語圏の「政界」などの活動場所を指すような使い方はせず、競技やコンサートなどの催事の場所として用いられます。

アリーナの特徴

競技場の周りはほとんど全てが観客席に囲まれているのが特徴であり、バスケットボール、アイススケート、バドミントン、卓球、バレーボールなどの競技が行われます。

定員約1万人から2万人を収容できるようなコンサートやその他催事会場としても使われており、スポーツ以外でも多く利用されています。

また、ステージに近い場所に特別に作られた座席を意味する「アリーナ席」は、アリーナだけでなくスタジアムにも設置されることがあり、特にコンサートやライブといった催事を行う際に設けられます。

アリーナの類語

アリーナの類語・類義語としては、体操や球技、ダンスなどの体育スポーツを行う建物を意味する「体育館」、催し物や集会などを行うための広い場所を意味する「ホール」などがあります。

スタジアムの意味

スタジアムとは

スタジアムとは、観客席を備えた大規模な競技場を意味しています。

スタジアムの使い方

スタジアムを使った分かりやすい例としては、「スタジアム一覧を見ながら一般でも借りれそうな場所を探している」「サッカースタジアムに父親と何度も足を運んだ」「小さいスタジアムだったためすぐ満員になっていた」などがあります。

その他にも、「流行り病のせいでスタジアム内に観客が入れない事態もあった」「スタジアムツアーのチケット購入画面は非常に混雑している」「スタジアムのアクセスを考えると早めに出掛けた方がいい」「スタジアム内で飲むビールは格別だ」などがあります。

スタジアムは英語で「stadium」と表記され、「野外競技場」「野球場」といった意味を持つ言葉です。日本でも同じように使われており、スポーツ競技だけでなくコンサートなどの催し事にも多く利用されています。

スタジアムの由来

古代ギリシアで競技場を意味する「スタディオン」に由来しており、古代オリンピックが開催されていた場所として用いられていました。今日では、屋外で行う競技のための場所でありながらも屋根を持つスタジアムも存在します。

また、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地であった「ヤンキー・スタジアム」が有名となったことから野球場そのものをスタジアムと呼ぶことも増え、サッカー競技に使われる場所は「サッカースタジアム」と呼ばれるなど区別されることもあります。

スタジアムの類語

スタジアムの類語・類義語としては、丸屋根のついた野球場を意味する「ドーム」、運動場や球技場を意味する「グラウンド」、競技場を意味する「コロシアム」などがあります。

アリーナの例文

1.世界で最も有名なアリーナでイベントを行うことは多くのアーティストの目標となっているそうだ。
2.アリーナツアーを行うという発表にファンが驚き喜ばないはずがなかった。
3.先日アイスアリーナで人気作品を題材にしたショーが行われ、SNSで有名になっていた。
4.複数応募して何とかアリーナ席を獲得することができたため、友人とライブ会場に持っていくものを準備することになった。
5.アリーナ席でもスタンド席でも同じ空気を味わうことができるのであれば会場に行ってイベントに参加したいと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、室内競技場や円形劇場を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、観客席とは別で設置された席を表す言葉としても使われています。

スタジアムの例文

1.日産スタジアムは収容人数7万人で日本最大級であるため、過去に様々な競技の舞台として使われ非常に有名だ。
2.多くのスタジアムがある中、ブラジルには収容人数11万人超えのサッカースタジアムがあるそうだ。
3.好きなアーティストが行ける範囲のスタジアムでライブを行うと聞いてチケットの争奪戦に参加することを決めた。
4.新スタジアムの写真が公開されて、サッカーファンらが盛り上がっていた。
5.スタジアムにて行われたイベントで落とし物をしてしまったため問い合わせをしたが、まだ見つかっていないようだった。

この言葉がよく使われる場面としては、観客席を備えた大規模な競技場を意味する時などが挙げられます。

例文1の通り、スタジアムはアリーナよりも収容定員が多く、規模も大きいため、置き換えて使うことはできません。

アリーナとスタジアムは、どちらも「競技場や大規模な会場」を表します。どちらを使うか迷った場合は、屋内である場合は「アリーナ」を、屋外である場合は「スタジアム」を使うと覚えておけば間違いありません。

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