似た意味を持つ「ツートンカラー」と「バイカラー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ツートンカラー」と「バイカラー」という言葉は、「二つの色」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ツートンカラーとバイカラーの違い
ツートンカラーとバイカラーの意味の違い
ツートンカラーとバイカラーの違いを分かりやすく言うと、ツートンカラーは色の境目がはっきり分かれている配色を表現する時に使い、バイカラーは色の境目がはっきり分かれていない配色を表現する時にも使うという違いです。
ツートンカラーとバイカラーの使い方の違い
一つ目のツートンカラーを使った分かりやすい例としては、「黒と白のツートンカラーで構成されているコーディネートが多い」「ツートンカラーの髪型はアニメでしか見たことがない」「ツートンカラーのバリエーションにも色々ある」などがあります。
二つ目のバイカラーを使った分かりやすい例としては、「バイカラーのシャツを着たものの上着で隠れてしまう」「差し色でバイカラーが作られている部分が気に入っている点だ」「淡い色のバイカラーニットであれば春先でも着れるだろう」などがあります。
ツートンカラーとバイカラーの使い分け方
ツートンカラーとバイカラーはどちらも、二つの色の組み合わせを意味する言葉ですが、意味や使い方に違いはありません。
ツートンカラーは、異なる系統の二色や同系統の二色を表す言葉です。上記例文の「黒と白のツートンカラー」「ツートンカラーの髪型」などのように使われ、多くのものが二色の占める割合が同じです。
一方のバイカラーは、二色のものを表す言葉です。上記例文の「バイカラーのシャツ」「差し色でバイカラーが作られる」「バイカラーマスク」などのように、ファッション用語として使われることが多くあります。
つまり、ツートンカラーとバイカラーに意味や使い方の違いはありませんが、前者は二つの色の境目がはっきりと分かれている場合に、後者は二つの色の境目がぼんやりとしている場合にも使うとされることもあります。
また、ファッションにおいて、ツートンカラーは異なる二色のアイテムを取り入れたコーディネートに対して使われ、バイカラーは二つ色が取り入れられている一つのアイテムに対して使われるなどと区別されることもあります。
ツートンカラーとバイカラーの英語表記の違い
ツートンカラーを英語にすると「two-tone」となり、例えば上記の「黒と白のツートンカラー」を英語にすると「black and white two-tone」となります。
一方、バイカラーを英語にすると「bi-color」となり、例えば上記の「バイカラーのシャツ」を英語にすると「bi-color shirt」となります。
ツートンカラーの意味
ツートンカラーとは
ツートンカラーとは、異なる系統の二色や同系統の二色を意味しています。
ツートンカラーの使い方
ツートンカラーを使った分かりやすい例としては、「ツートンカラーヘアの色のチョイスに悩んでいる」「ツートンカラーの車は昔は車道でも見たものだ」「ツートンカラーのデザインを参考にプレゼン資料を作っている」などがあります。
その他にも、「メンズ用のヘアカタログでツートンカラーに染めた人の写真を見ているが自分には何色が似合うのだろうか」「実家の近くの家の外壁がツートンカラーになっており一際目立つようになっていた」などがあります。
ツートンカラーは英語で「two-tone」と表記され、「color」を付けるのは和製英語のみです。どちらも「二色を組み合わせた」を意味する言葉であり、日本語では「ツートーンカラー」が徐々に「ツートンカラー」と呼ばれるようになりました。
ファッションやヘアカラーだけでなく、デザインにおける配色に対してなど様々な場面で用いられており、使用される色の占める割合がそれぞれ同程度である場合が多くあります。
「ツートンカラーヘア」の意味
また、上記例文の「ツートンカラーヘア」であれば、髪の毛の色がハッキリと二色に分かれている状態を指すことが多いため、それぞれの面積が同程度でなくとも、色味が正反対で差し色のようになっていることもあります。
ツートンカラーの対義語
ツートンカラーの対義語・反対語としては、単一の色彩で描かれた絵画や写真を意味する「モノクローム」、一つの色が徐々に他の色に変化していく様子を意味する「グラデーションカラー」があります。
ツートンカラーの類語
ツートンカラーの類語・類義語としては、はなやかな色を多く使ってある様子を意味する「カラフル」などがあります。
バイカラーの意味
バイカラーとは
バイカラーとは、二色のものを意味しています。
バイカラーの使い方
バイカラーを使った分かりやすい例としては、「結婚式にはバイカラーのドレスは不謹慎に思われることもあるようだ」「バイカラーマスクは耳にかける紐の部分の色が違う場合が多い」「バイカラー配色に悩んでいる」などがあります。
その他にも、「バイカラーの花は本数が少なくとも色数が多く見えて見栄えが良いと思っている」「宝石のことはわからないがバイカラーサファイアは非常に綺麗だと思った」「バイカラーのバッグを買うためにアルバイトを増やすことに決めた」などがあります。
バイカラーは英語で「bi-color」と表記され、「2つの色を持つ」という意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われています。
「バイカラーのドレス」「バイカラーマスク」の意味
上記例文の「バイカラーのドレス」「バイカラーマスク」などファッション用語として使われることもあれば、「バイカラーの花」「バイカラーサファイア」などのように花や宝石といったものにも使われています。
ツートンカラー同様に、二色はっきりと分かれて配色されることもあれば、グラデーションカラーのように徐々に別の色へと変化していく場合にもバイカラーという言葉は使われています。
バイカラーの対義語
バイカラーの対義語・反対語としては、単一色の濃淡や明暗で表現することを意味する「モノトーン」があります。
バイカラーの類語
バイカラーの類語・類義語としては、コントラスト差のある二色の配色を意味する「ビコロール」、三色のものを意味する「トライカラー」、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色を意味する「レインボーカラー」などがあります。
ツートンカラーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、異なる系統の二色や同系統の二色を意味する時などが挙げられます。
使用される色の占める割合がそれぞれ同程度である場合が多い言葉ですが、正反対の色である二色や、一色は目立たずにもう一色が目立つような色である場合などもあります。
バイカラーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、二色のものを意味する時などが挙げられます。
例文4のように花の色に使われることや、例文5のように宝石に使われることも多くあります。
ツートンカラーとバイカラーは、どちらも「二つの色」を表します。
どちらを使うか迷った場合は、色の境目がはっきり分かれている配色を表す場合は「ツートンカラー」を、色の境目がはっきり分かれていない配色を表す場合は「バイカラー」を使うと覚えておけば間違いありません。