【お手洗い】と【トイレ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お手洗い」(読み方:おてあらい)と「トイレ」(読み方:といれ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お手洗い」と「トイレ」という言葉は、どちらも大便や小便をする場所のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「お手洗い」と「トイレ」の違い

「お手洗い」と「トイレ」の意味の違い

「お手洗い」と「トイレ」の違いを分かりやすく言うと、「お手洗い」の方が「トイレ」よりも上品な表現という違いです。

「お手洗い」と「トイレ」の使い方の違い

一つ目の「お手洗い」を使った分かりやすい例としては、「ちょっとお手洗いに行ってきます」「お手洗いを貸していただけますでしょうか」「お手洗いの場所を教えてください」「出発前にお手洗いを済ませておいてくださいね」「お手洗いはどこでしょうか」などがあります。

二つ目の「トイレ」を使った分かりやすい例としては、「映画を観る前は必ずトイレを済ますべきだと思う」「こちらは従業員専用のトイレとなっております」「トイレへ行ってもいいですか」「今月のトイレ掃除の担当は私です」などがあります。

「お手洗い」と「トイレ」の使い分け方

「お手洗い」と「トイレ」はどちらも大便や小便をする場所のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「お手洗い」の方が「トイレ」よりも上品な表現という点です。

そのため、フォーマルな場面では「お手洗い」を、カジュアルな場面では「トイレ」を使うのがいいでしょう。

「お手洗い」と「トイレ」の英語表記の違い

「お手洗い」も「トイレ」も英語にすると「toilet」「restroom」「bathroom」となり、例えば上記の「お手洗いはどこでしょうか」を英語にすると「Where’s the bathroom」となります。

「お手洗い」の意味

「お手洗い」とは

「お手洗い」とは、大便や小便をする場所のことを意味しています。

「お手洗い」の漢字表記

「お手洗い」を漢字にすると「御手洗い」と表記することができます。

表現方法は「お手洗いを済ませる」「お手洗いを借りる」「お手洗いを拝借」

「お手洗いを済ませる」「お手洗いを借りる」「お手洗いを拝借」などが、「お手洗い」を使った一般的な言い回しになります。

「お手洗い」の使い方

「お手洗い」を使った分かりやすい例としては、「お手洗いをお借りいただけますか」「お手洗いはこの先を右に曲がった所にあります」「入場前にお手洗いを済ませた方がいいだろう」「こちらの部屋はお手洗いも完備しています」などがあります。

「お手洗い」は大便や小便をする場所のことを意味する「手洗い」の美化語になります。美化語とは丁寧語の一種で丁寧語Ⅱとも言われており、表現をより上品にするための配慮を表す言葉です。

つまり、簡単に言うならば、「トイレ」を上品にした言葉になります。

また、「お手洗い」はビジネスシーンにおいてよく使われており、「トイレ行ってきます」というのは恥ずかしいので、「お手洗い行ってきます」というのが一般的です。

「お手洗い」はフォーマルな場面で使う

「お手洗い」はフォーマルな場面で使う言葉なので、例えば他人からトイレを借りる際に「トイレをお借りします」よりも「お手洗をお借りします」の方が相手に良い印象を与えることができます。

「お手洗い」の類語

「お手洗い」の類語・類義語としては、便所のことを意味する「化粧室」、便所のことを意味する「厠」、便所のことを意味する「雪隠」、便所のことを意味する「憚り」などがあります。

「トイレ」の意味

「トイレ」とは

「トイレ」とは、大便や小便をする場所のことを意味しています。

表現方法は「トイレ交換」「トイレを借りる」

「トイレ交換」「トイレを借りる」などが、「トイレ」を使った一般的な言い回しになります。

「トイレ」の使い方

「トイレ」を使った分かりやすい例としては、「トイレをお借りすことはできますか」「これから高速道路に入るのでトイレを済ませて方がいいだろう」「ちょっとトイレに行きたいのでここで待っていてください」「妻からトイレ掃除をお願いされました」などがあります。

「トイレ」は大便や小便をする場所のことを意味する言葉で、「トイレット」や「トイレットルーム」を省略した言葉になります。

また「トイレ」は場所のことだけではなく、「映画の上演前にトイレを済ます」のように、「トイレで用を足すこと」の意味でも使うことが可能です。

「トイレ」の由来

「トイレ」は元々、フランス語で小さい布を表す「トイレット」という意味の言葉でした。ヨーロッパでは化粧台の上に布が敷かれていて、その上に化粧品を並べるのが一般的だったのです。

そして、欧米では便器、浴槽、洗面台がよく一つの部屋にまとめられています。これが日本に入ってきて省略され、大便や小便をする場所のことを「トイレ」と言うようになったと言われています。

「トイレ」の類語

「トイレ」の類語・類義語としては、大便や小便をする場所のことを意味する「便所」、便所のことを意味する「洗面所」、便所のことを意味する「不浄」、便所へ行くことを意味する「手水」などがあります。

「お手洗い」の例文

1.飛行機に乗る前に、お手洗いはなるべく済ませておいた方がいいと思いますよ。
2.お手洗いがどちらにあるかお客様から尋ねられたので、案内をしました。
3.こちらでお手洗いを拝借したいのですが、よろしいでしょうか。
4.試験中に気分が悪くなってしまったので、お手洗いに立たせてもらうことしました。
5.出発前にお手洗いを忘れないようにと、先生からアナウンスがありました。

この言葉がよく使われる場面としては、大便や小便をする場所のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「お手洗い」はフォーマルな場面で使う言葉です。

「トイレ」の例文

1.授業中に急に体調が悪くなったので、トイレに行かせてもらうことにしました。
2.これからトイレに行くので、その間バッグを見ててもらえませんか。
3.トイレが中々空かないので、別のトイレを探すことにしました。
4.イベント会場のトイレはいつも混むので、対策をしっかりしてほしいです。
5.最近はトイレが汚れるのを嫌って、男性でも座って用を足す人が増えています。

この言葉がよく使われる場面としては、大便や小便をする場所のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「トイレ」はカジュアルな場面で使う言葉です。

「お手洗い」と「トイレ」はどちらも大便や小便をする場所のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「お手洗い」の方が「トイレ」よりも上品な表現と覚えておきましょう。

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