【親睦会】と【懇親会】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「親睦会」(読み方:しんぼくかい)と「懇親会」(読み方:こんしんかい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「親睦会」と「懇親会」という言葉は、どちらも「親交を深めるための会」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




親睦会と懇親会の違い

親睦会と懇親会の意味の違い

親睦会と懇親会の違いを分かりやすく言うと、親睦会とは更に交流を深めるための会、懇親会とは打ち解けて交流するための会という違いです。

親睦会と懇親会の使い方の違い

一つ目の親睦会を使った分かりやすい例としては、「職場で親睦会を開くことになりました」「4年ぶりに親睦会が開催されました」「親睦会の案内文の書き方を教えてください」「親睦会としてバーベキューを実施しました」などがあります。

二つ目の懇親会を使った分かりやすい例としては、「懇親会の案内文を作成しています」「懇親会の会費はいくらですか」「定例会終了後に簡単な懇親会を予定しております」「インボイス制度により懇親会費の扱いが変わりました」などがあります。

親睦会と懇親会の使い分け方

親睦会と懇親会という言葉は、どちらも集まった参加者同士が交流を深める目的で催される会を表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

親睦会とは、いっそう交際を厚くするために開かれる会を意味し、もともと交流があるうえで更に親睦を深める場合に使われることが多い言葉です。同じ職場の身内で行われる飲み会や、サークルの食事会など、比較的カジュアルな集まりで使用されています。

懇親会とは、参加者同士が打ち解けて親交を深めるように催される会を意味します。主に組織や団体で行われ、よく知らない者同士が親交を深めたり、情報を交換するといったニュアンスを伴う言葉です。異業種間の交流会や学校の保護者の集まりなど、ややフォーマルな会合を表します。

つまり、親睦会とは参加者同士の交流をより深める目的があり、懇親会とは参加者同士が打ち解けて交流する目的があります。二つの言葉はとても似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

親睦会と懇親会の英語表記の違い

親睦会も懇親会も英語にすると「social gathering」「convivial meeting」となり、例えば上記の「親睦会を開く」を英語にすると「hold a social gathering」となります。

親睦会の意味

親睦会とは

親睦会とは、いっそう親しみを増すように仲間の者が集まって催す会を意味しています。

親睦会の読み方

親睦会の読み方は「しんぼくかい」です。誤って「しんもくかい」「しんむつかい」などと読まないようにしましょう。

親睦会の使い方

親睦会を使った分かりやすい例としては、「親睦会の案内文はくだけた文章にしました」「英語サークルの親睦会に参加しました」「親睦会費が毎月の給与から天引きされています」「会社の親睦会費は払いたくないです」などがあります。

その他にも、「新人イラストレーターの親睦会が開かれました」「ひな型をもとに親睦会の規約を作成する」「親睦会の会則を改めて確認する」「親睦会の勘定科目は接待交際費ですか」「親睦会はいらないと思う社員が増えています」などがあります。

親睦会の「親睦」は、互いに親しみ合い仲よくすることであり、あまり親しくはない人同士が付き合いを深めることを表わす言葉です。親睦会とは、参加者同士の親交を深めることを目的とした会を意味します。

親睦会はカジュアルなニュアンスで使うことが多い

親睦会という言葉は、ややカジュアルなニュアンスで使われることが多く、職場の食事会やサークルの飲み会などのシチュエーションで使用されています。基本的に、以前から交流があるうえで更に親睦を深めるようなケースで行われています。

親睦会の類語

親睦会の類語・類義語としては、人の交流を目的として催される会合を意味する「交流会」、茶を飲みながら気軽に話し合う集まりを意味する「茶話会」、仲間が集まって酒を飲む会を意味する「飲み会」などがあります。

懇親会の意味

懇親会とは

懇親会とは、参加した人々が互いに知り合い、また、親しみを深めるための会を意味しています。

懇親会の読み方

懇親会の読み方は「こんしんかい」です。誤って「ねんしんかい」などと読まないようにしましょう。

懇親会の使い方

懇親会を使った分かりやすい例としては、「懇親会の案内をメールで出す」「英語教室の仲間で懇親会を開きました」「懇親会の服装はノーネクタイでもいいですか」「懇親会の幹事の方にお礼メールを送りました」などがあります。

その他にも、「内定式のあとに懇親会を開きます」「懇親会の司会進行をお願いできますか」「懇親会の挨拶を頼まれて困っています」「懇親会の勘定科目を会計士に確認しました」「懇親会費に消費税は課税されますか」などがあります。

懇親会の「懇親」は、親しみ合うことや交際を厚くすることを意味し、打ち解けて親しくするというニュアンスを伴う言葉です。懇親会とは、会社や学校あるいは自治会など、様々な繋がりがある人々が互いに親しくなるように催される集まりのことです。

「内定者懇親会」の意味

懇親会を用いた日本語には「内定者懇親会」があります。内定者懇親会とは、企業が内定を出した学生を対象に、入社前に開かれる懇親会を意味します。内定者懇親会の目的は、内定者同士や現役社員との交流を深め入社へのモチベーションを高めることですが、内定辞退を防止する側面もあります。

懇親会の類語

懇親会の類語・類義語としては、新メンバーなどを歓迎する意味を込めて開かれる会を意味する「歓迎会」、数人が集まり意見などを気楽に話し合う会を意味する「座談会」、集まって一緒に食事することを意味する「会食」、などがあります。

親睦会の例文と使い方

1.職場の親睦会に参加するときの服装はカジュアルなものでよいのに、いつも仕事帰りなのでスーツになってしまいます。
2.親睦会の幹事となったので、開催日時から何するかまで考えなくてはいけません。
3.参加率が上がるように、親睦会の案内文は格式張らばい面白い文章を書くようにしています。
4.親睦会の目的は人間関係を深めるものですが、ドライな関係を求める人もいるでしょう。
5.参加費を払って上司の説教を聞くはめになる会社の親睦会は、本当にいらないと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、親睦を目的とした会合を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、親睦会という言葉はビジネスシーンでも使用されています。

懇親会の例文と使い方

1.初めて参加する懇親会の服装に悩んでしまい、デパートの店員にコーディネートしてもらいました。
2.外国人顧客を招いての懇親会があり、英語でのフリートークを楽しみました。
3.さっそく内定者懇親会とは、会社はできるだけ内定辞退者を出したくないのだろう。
4.失礼がないように、懇親会に参加するメンバーの氏名の読み方を確認しておきました。
5.会社の懇親会は友人との飲み会とは違うので、社会人としてのマナーは守るべきです。

この言葉がよく使われる場面としては、懇親を目的とした会合を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、懇親会という言葉はビジネスシーンで多く用いられています。

親睦会と懇親会という言葉は、どちらも「交流を深めるための集まり」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、、交流をより深めるための集まりを表現したい時は「親睦会」を、打ち解けて交流するための集まりを表現したい時は「懇親会」を使うようにしましょう。

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