【ネームバリュー】と【ブランド力】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ネームバリュー」(読み方:ねーむばりゅー)と「ブランド力」(読み方:ぶらんどりょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ネームバリュー」と「ブランド力」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「ネームバリュー」と「ブランド力」の違い

「ネームバリュー」と「ブランド力」の意味の違い

「ネームバリュー」と「ブランド力」の違いを分かりやすく言うと、「ネームバリュー」とは世間での知名度のこと、「ブランド力」とはそのブランドが持つ魅力のことという違いです。

「ネームバリュー」と「ブランド力」の使い方の違い

一つ目の「ネームバリュー」を使った分かりやすい例としては、「ネームバリューのある企業の商品は安心して買うことができます」「本をたくさん売りたいのでネームバリューが欲しいです」「この会社はゲーム会社としてネームバリューを持っています」などがあります。

二つ目の「ブランド力」を使った分かりやすい例としては、「売り上げを増やすためにブランド力を磨く」「弊社のブランド力はまだないに等しいと思います」「ブランド力調査することが可能です」「この企業は相当のブランド力があります」などがあります。

「ネームバリュー」と「ブランド力」の使い分け方

「ネームバリュー」と「ブランド力」は似た言葉ではあるものの、微妙に意味が違うので、間違えないように注意しましょう。

「ネームバリュー」は世間での知名度のことを意味しており、名前そのものの価値を指す場合に使います。

一方、「ブランド力」はそのブランドが持つ魅力のことを意味しており、創業から培ってきた企業や製品に対する良いイメージを指す場合に使います。

したがって、「ネームバリュー」と「ブランド力」は比例することが多いと覚えておきましょう。

「ネームバリュー」と「ブランド力」の英語表記の違い

「ネームバリュー」は和製英語なので、英語にすると「established name」「well known」「established reputation」などとなります。

一方、「ブランド力」を英語にすると「brand power」となり、例えば上記の「この企業は相当のブランド力があります」を英語にすると「That company has a lot of brand power」となります。

「ネームバリュー」の意味

「ネームバリュー」とは

「ネームバリュー」とは、世間での知名度のことを意味しています。

表現方法は「ネームバリューが高い」「ネームバリューが強い」

「ネームバリューが高い」「ネームバリューが強い」などが、「ネームバリュー」を使った一般的な言い回しになります。

「ネームバリュー」の使い方

「ネームバリュー」を使った分かりやすい例としては、「有名企業というネームバリューは大きいと思います」「主人公はネームバリューのある俳優さんにお願いするつもりです」「この漫画のネームバリューは世界規模です」などがあります。

「ネームバリュー」は世間での知名度のことを意味する名詞です。また、名前そのものの価値があることを指しています。

「ネームバリュー」は名前そのものの価値を指しているので、「ネームバリューのある企業」「彼はネームバリューのある歌手なのでどんな曲でもすぐミリオンヒットする」などのように、企業、個人、商品など、様々な場面において使うことができます。

「ネームバリュー」の注意点

「ネームバリュー」を使う上で注意しなければならないのは、和製英語なので英語圏においては使用されていないという点です。そのため、日本以外で「ネームバリュー」を使用しても通じません。

和製英語とは、日本で英語の単語をつなぎ合わせたり変形させたりして、英語らしく作った語のことを意味しています。

「ネームバリュー」の類語

「ネームバリュー」の類語・類義語としては、世間にその名が知られている度合いのことを意味する「知名度」、名前だけでなく製品や事業内容まで広く知られていてある程度中身について理解されている状態のことを意味する「認知度」などがあります。

「ブランド力」の意味

「ブランド力」とは

「ブランド力」とは、そのブランドが持つ魅力のことを意味しています。

「ブランド力」の読み方

「ブランド力」の読み方は「ぶらんどりょく」です。誤って「ぶらんどちから」「ぶらんどぢから」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「ブランド力が高い」「ブランド力を高める」

「ブランド力が高い」「ブランド力を高める」などが、「ブランド力」を使った一般的な言い回しになります。

「ブランド力」の使い方

「ブランド力」を使った分かりやすい例としては、「材料が同じだったとしてもブランド力がある鞄の方が高くても売れます」「この会社は世界的なブランド力を持っています」「ブランド力を高めるにはどうしたらいいだろうのか」などがあります。

「ブランド力」はそのブランドが持つ魅力のことを意味する名詞です。創業から培ってきた企業や製品に対する良いイメージを指す場合に使うことが多いので、プラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「ブランド力」を分かりやすく解説すると、「ワイヤレスイヤホンの購入を考えているが、この企業の商品は評判がいいと聞くので買ってみよう」これがブランド力が高い状況であり、「ブランド力」が高いほど顧客は新しい商品やサービスに興味を持ってくれます。

そのため、「ブランド力」が高ければ高いほど認知される割合が多く、メリットも多いと覚えておきましょう。

「ブランド力」の類語

「ブランド力」の類語・類義語としては、その人を特徴づける社会的な地位や称号などのことを意味する「肩書」、世間一般に広く知れ渡っていることを意味する「周知」などがあります。

「ネームバリュー」の例文

1.ネームバリューのある歌手になると、特別素晴らしい曲でもなくてもある程度CDが売れるらしい。
2.この企業のゲームは世界的なネームバリューがあるので、新作発表配信の視聴者数はとても多いです。
3.ネームバリューの強い大学は人気なので、受験戦争を勝ち抜くのはそう簡単ではありません。
4.ネームバリューが低いと作品はあまり売れないので、ネームバリューを上げる必要があるだろう。
5.ネームバリューによる信頼感や安心感などは、集客に繋がっています。

この言葉がよく使われる場面としては、世間での知名度のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ネームバリュー」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「ブランド力」の例文

1.社長の不祥事が明るみに出た影響で、この企業のブランド力は低下しました。
2.アメリカでは流行っていたものの、日本国内でのブランド力は低く、わずか3年で撤退を決断しました。
3.ブランド力を向上させるために、社名を変更することを決断しました。
4.松坂牛はブランド力のあるお肉なので、一度は食べてみたいものです。
5.日本でブランド力が高い企業を思い浮かべるのであれば、自動車メーカーだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、そのブランドが持つ魅力のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ブランド力」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「ネームバリュー」と「ブランド力」は似た言葉ですが意味は少し異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、世間での知名度のことを表現したい時は「ネームバリュー」を、そのブランドが持つ魅力のことを表現したい時は「ブランド力」を使うと覚えておきましょう。

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