【議事録】と【会議録】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「議事録」(読み方:ぎじろく)と「会議録」(読み方:かいぎろく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「議事録」と「会議録」という言葉は、どちらも「会議の内容を記録した文書」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




議事録と会議録の違い

議事録と会議録の意味の違い

議事録と会議録の違いを分かりやすく言うと、議事録と会議録は意味や使い方の違いはなく、どちらを使っても同じです。

議事録と会議録の使い方の違い

一つ目の議事録を使った分かりやすい例としては、「秘書に議事録を取るように頼みました」「議事録の書き方を部下に指導する」「AIが議事録を自動作成してくれます」「テンプレートを使えば簡単に議事録を作成できます」などがあります。

二つ目の会議録を使った分かりやすい例としては、「生成AIを活用して会議録を作成しました」「会議録の様式は無料でダウンロードできます」「各委員会の会議録はインターネット上で公開しています」などがあります。

議事録と会議録の使い分け方

議事録と会議録という言葉は、どちらもビジネスシーンで使用され、会議において議論された内容や取り決めを記録した文書を意味する同義語です。そのため、上記の例文にある「議事録」と「会議録」は、互いに置き換えて使うことができます。

二つの言葉の相違点である「議事」は会合して審議すること、一方の「会議」は会合して議論することを表します。言葉のニュアンスに違いはありますが、「議事録」と「会議録」という言葉は区別されずに使用されています。

ただし、衆議院および参議院の議事録は、正式には会議録と言います。政治的な会議の記録は「会議録」と呼ぶことが正しいことを覚えておきましょう。

議事録と会議録の英語表記の違い

議事録も会議録も英語にすると「minutes」「meeting record」「proceedings」となり、例えば上記の「議事録を取る」を英語にすると「take the minutes」となります。

議事録の意味

議事録とは

議事録とは、議事の内容・審議経過・議決事項などを記録したもの、会議録を意味しています。

議事録の使い方

議事録を使った分かりやすい例としては、「議事録はエクセルで作成しています」「事前準備が議事録作成のコツです」「AI議事録自動作成ツールを試してみました」「わかりやすい議事録の書き方を教えてください」などがあります。

その他にも、「文字起こしソフトを利用して議事録を作成しました」「英語での議事録作成に慣れていません」「おすすめの議事録作成アプリはありますか」「フォーマットに合わせて議事録を作成してください」などがあります。

議事録の「議事」とは、会合して審議すること、会合による相談、その内容を表します。書きしるしたものを表す「録」と結びつき、議事録とは、会議や打ち合わせなどの内容や結論などを記録してまとめた文書を意味します。

「国会議事録」の意味

議事録を用いた日本語には「国会議事録」があります。国会議事録とは、国会の本会議や委員会での話合いの記録であり、日本国憲法に基づいて保存と公表が義務付けられているものです。正式名称は「国会会議録」です。

議事録の類語

議事録の類語・類義語としては、速記術で書き取ったあと普通の文字に直したものを意味する「速記録」、報告する事柄を記した文書を意味する「報告書」、研究報告や講演などで内容を手みじかにまとめて記したものを意味する「レジュメ」などがあります。

会議録の意味

会議録とは

会議録とは、会議の内容や経過を記録した文書、議事録を意味しています。

会議録の使い方

会議録を使った分かりやすい例としては、「テンプレートを使って会議録を作成する」「先輩社員に会議録の書き方を教えてもらいました」「ICレコーダーを聞きながら会議録の文字起こしをしています」などがあります。

その他にも、「エクセルで会議録を作成しました」「AIが会議録を自動作成してくれます」「文字起こしのアプリで会議録を簡単に作成する」「会議録の全文を電子化しています」「この会議録には英語を併記してください」などがあります。

会議録の「会議」とは、関係者が集まって相談し物事を決定することを表します。書きしるすことを表す「録」と結びつき、会議録とは、会議の経過や発言の内容などを記録する文書を意味します。会議で取り決められたことを、会議の参加者や関係者などと共有することを目的とした記録です。

会議録の基本的な記載項目

会議録の基本的な記載項目には、会議名、開催日時と場所、出席者、議題、決定事項などがあります。書き方のコツは、発言内容などをすべて記録するのではなく、情報を整理しながら要点をまとめるようにすることです。

会議録の類語

会議録の類語・類義語としては、忘れたときの用意に用件などを書きとめておく帳面を意味する「備忘録」、論文などの要約や概要を意味する「サマリー」、調査や研究などの報告書を意味する「レポート」などがあります。

議事録の例文

1.議事録の上手な取り方のコツは、会議の目的を意識してメモをすることです。
2.議事録のメモが追いつかないことがあるので、ボイスレコーダーで録音しています。
3.議事録の書き方が上手い人は、情報処理能力や分析能力が高いと言えます。
4.会話形式の議事録の書き方は、簡単そうにみえて高度なテクニックを要します。
5.議事録作成の見本をみると、内容や決定事項がひと目で分かるような構成になっていました。

この言葉がよく使われる場面としては、会議の議事の主要事項ならびに討議の状況や結果を記載した文書を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「議事録」は、「会議録」という言葉に置き換えても問題ありません。

会議録の例文

1.会議録をわかりやすくまとめる書き方には、いくつかコツがあります。
2.会議録のフォーマットが部内の共有フォルダに入っているので、そちらを使ってください。
3.審議会の議長は、会議の冒頭に署名委員二人を指名しました。
4.懇談会での意見や要望などは、会議録の要旨としてまとめ公表いたします。
5.文字起こしアプリを使えば、会議録の作成時間はぐっと短縮されるでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、会議の経過や発言の内容を記録するものを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「会議録」は、「議事録」という言葉に置き換えても意味は変わりません。

議事録と会議録という言葉は、どちらも「会議の内容や決定事項を記録した文書」を表します。一般的な意味や使い方に違いはないので、どちらの言葉を使うか迷った場合は好みや語呂の良さにより選べば良いでしょう。

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