【心踊る】と【心躍る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「こころおどる」という読み方の「心踊る」と「心躍る」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「心踊る」と「心躍る」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「心踊る」と「心躍る」の違い

「心踊る」と「心躍る」の違いを分かりやすく言うと、「心踊る」とは「心躍る」の間違った使い方、「心躍る」とは喜びや楽しい期待のために心がわくわくすることです。

一般的には「心踊る」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が同じなことから、「心躍る」のことを間違えて「心踊る」を使っている人がほとんどです。

正しい言葉である「心躍る」を使った分かりやすい例としては、「福袋を開ける瞬間は期待に心躍る」「とある曲を聴いて心躍る」「ゴールデンウィーウのことを考えると心躍る」「来週の修学旅行が待ち遠しくて心躍る」などがあります。

「心躍る」という言葉はあっても、「心踊る」という言葉は存在しません。同時に「心躍る」という単語の意味について「喜びや楽しい期待のために心がわくわくすること」と覚えておきましょう。

「心躍る」を直訳した英語はありませんが、近い表現として「heart skipping a beat」「excited beyond words」「thrilled to the core」などがあります。

「心踊る」の意味

「心踊る」とは、「心躍る」の間違った使われ方です。

「心踊る」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「心躍る」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「心踊る」と「心躍る」を間違ってしまう理由としては、「踊る」と「躍る」の読み方が同じなのが原因です。また、「躍る」よりも「踊る」の方がよく目にする漢字なので、勘違いしてしまっているのでしょう。ただし、正しい日本語はは「心躍る」になります。

ではなぜ「心踊る」が間違った言葉かというと、「踊る」と「躍る」の意味の違いです。「踊る」は音楽などに合わせてからだを動かすことを意味しているので、リズムに合わせて動作する場合に使います。

一方、「躍る」は喜びや期待などで鼓動が激しくなることを意味しているので、喜びや楽しい期待のために心がわくわくすることを意味する「心躍る」は「躍る」の方が正しい日本語になっています。

間違った言葉である「心踊る」の「踊る」を使った分かりやすい例としては、「今度お遊戯会でダンス踊る」「札束に踊る政治家には投票したくありません」「今回は思いっきり楽しく踊ることができました」などがあります。

「心躍る」の意味

「心躍る」とは、喜びや楽しい期待のために心がわくわくすることを意味しています。

「心躍る思い」「心躍る気持ち」などが、「心躍る」を使った一般的な言い回しになります。

「心躍る」を使った分かりやすい例としては、「長期休暇のことを考えると心躍る」「旅行の計画を立てている時は心躍る」「心躍る瞬間が私を待っていま」「応援しているチームが優勝しそうなので心躍る」「クリスマスのことを考えると心躍る」などがあります。

「心躍る」は喜びや楽しい期待のために心がわくわくすることを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「心躍る」は喜びや楽しい期待などの、わくわくすることが近い場合に使う言葉なので、基本的にプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「心躍る」はただ喜びや期待を表すだけではなく、抑えきれない喜びや期待を表す場合によく使われています。

「心躍る」の類語・類義語としては、期待や喜びなどで心が落ち着かず胸が騒ぐことを意味する「わくわく」、嬉しく思うことを意味する「喜び」、胸がどきどきすることを意味する「高鳴る」などがあります。

「心踊る」の例文

1.「心踊る」という言葉は存在しないので、おそらく「心躍る」の言い間違いだろう。
2.「心躍る」という言葉は喜びや楽しい期待のために心がわくわくすることで、「心踊る」という言葉はない。
3.「心踊る」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.お盆休みは旅行するので心踊るという言葉を使う人はいるが、正しくはお盆休みは旅行するので心躍るです。
5.誕生日プレゼントの箱を開ける瞬間は心躍るという言葉はあるが、誕生日プレゼントの箱を開ける瞬間は心踊るという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「心躍る」という言葉を間違えて「心踊る」と表現している時などが挙げられます。

「心踊る」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「心躍る」を間違えて使っている可能性が高いです。

「心踊る」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「心踊る」ではなく、「心躍る」と表現するのが正しい使い方になります。

「心躍る」の例文

1.景品が豪華らしいので、クリスマス会のビンゴ大会に心躍る。
2.街にイルミネーションが増えると、心躍る季節がやってきたなと思います。
3.なんだかんだ言っても、イケメンと遊びに行くことができると心躍る。
4.来年からユースチームの練習へ参加できることになったので、心躍る将来に期待し、しっかりと練習するつもりです。
5.新規プロジェクトに参加できることになったので、心躍る毎日が待っています。

この言葉がよく使われる場面としては、喜びや楽しい期待のために心がわくわくすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「心躍る」はプラスのイメージで使う言葉です。

「心踊る」と「心躍る」どちらを使うか迷った場合は、「心踊る」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「心躍る」を使うようにしましょう。

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