【パンチライン】と【パワーワード】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「パンチライン」と「パワーワード」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「パンチライン」と「パワーワード」という言葉は、「印象的な言葉」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




パンチラインとパワーワードの違い

パンチラインとパワーワードの意味の違い

パンチラインとパワーワードの違いを分かりやすく言うと、パンチラインは話のオチや決め台詞を表現する時に使い、パワーワードは印象的な言葉を表現する時に使うという違いです。

パンチラインとパワーワードの使い方の違い

一つ目のパンチラインを使った分かりやすい例としては、「ジョークやパンチラインは私にとっては意識して言葉にできるものではない」「パンチラインは多くの人に伝播しやすい」「パンチラインという呼び方に相応しいほど強烈なオチだった」などがあります。

二つ目のパワーワードを使った分かりやすい例としては、「若者にとってのパワーワードとビジネスにおけるパワーワードは異なる」「先日SNSでバズっていたパワーワードは友人ももちろん知っているようだ」などがあります。

パンチラインとパワーワードの使い分け方

パンチラインとパワーワードはどちらも、印象的な言葉を表す言葉ですが、使い方が若干異なります。

パンチラインは、発言の中での一番の聞きどころやオチを意味する言葉で、上記例文の「ジョークやパンチライン」のように用いられています。その他にも、ヒップホップなどの歌詞に用いられる歌い回しを指す言葉としても使われています。

一方のパワーワードは、斬新であり、説得力や影響力のある言葉や言い回しを意味する言葉です。人を惹きつけるような言葉だけでなく、表現が今までにないような強烈な言葉であることもあり、ポジティブなものもネガティブなものも存在します。

つまり、パンチラインは話の流れの最後の部分やオチを意味し、パワーワードは話の流れは関係なしに強烈な印象を与える言葉を意味するという違いがあります。

パンチラインとパワーワードの英語表記の違い

パンチラインを英語にすると「punch-line」「punchline」となり、例えば上記の「ジョークやパンチライン」を英語にすると「jokes and punchlines」となります。

一方、パワーワードを英語にすると「power words」「catch phrase」となり、例えば上記の「若者にとってのパワーワード」を英語にすると「power words for young people」となります。

パンチラインの意味

パンチラインとは

パンチラインとは、発言の中での一番の聞きどころを意味しています。

その他にも、ヒップホップのラップなどの歌詞に用いられる歌い回しを意味する言葉としても使われています。

パンチラインの使い方

「今のは良いパンチラインだっただろうと言われても話の流れがあまり理解できなかった」「パンチラインの説明をしてくれるまでが友人の面白さだと思っている」などの文中で使われているパンチラインは、「一番の聞きどころ」の意味で使われています。

一方、「名パンチラインがまとめられた記事を見てると言葉遊びができる人はボキャブラリーが多いと感じる」「歴史に残るパンチラインを生み出したラッパーは有名になった」などの文中で使われているパンチラインは、「決め台詞」の意味で使われています。

パンチラインは英語で「punch-line」「punchline」と表記され、「落ち」「聞かせどころ」といった意味を持ちます。迫力や効果を意味する「punch」と、並び、詩の一行や短詩を意味する「line」を組み合わせた言葉です。

表現方法は「名パンチライン」「歴史に残るパンチライン」

日本語でも同じように使われており、上記例文の「名パンチライン」「歴史に残るパンチライン」などのように、特にヒップホップにおけるラップを指す言葉として多く使われています。

パンチラインの類語

パンチラインの類語・類義語としては、楽曲の歌詞「リリック」、歌詞で韻を踏むことを意味する「ライム」、抑揚や強弱などのリズム、歌い方を意味する「フロウ」などがあります。

パワーワードの意味

パワーワードとは

パワーワードとは、斬新で説得力や影響力のある言葉や言い回しを意味しています。

パワーワードの使い方

パワーワードを使った分かりやすい例としては、「SNSでバズったパワーワードはしばらく多くの人に用いられる」「友人はパワーワードすぎるとお腹を抱えるほど笑っていた」「とんでもないパワーワードを耳にした気がした」などがあります。

その他にも、「若者が多く使うパワーワードは年齢層が異なれば通じないこともある」「キャッチーなフレーズはパワーワードとして扱われやすい」「パワーワードばかりで自分の言葉で話さないのはどうかと思う」などがあります。

パワーワードは英語で「power words」「catch phrase」と表記され、「人の注意を引くような文句」を意味する言葉であり、英語では、強い印象を与えるよう工夫された短い文句を意味する「キャッチフレーズ」が用いられることがほとんどです。

「パワワ」は略語

日本語でも同じように使われ、「パワワ」と略して使われることも稀にあるようですが、一般的ではないと批判されることもあります。

強烈な言葉や、人に大きな影響力を与えるような言葉を意味する言葉として使われていますが、今日では表現が異質である場合にもパワーワードと表されることがほとんどであり、その点がキャッチフレーズとは異なる点と言えます。

パワーワードの類語

パワーワードの類語・類義語としては、人の心を掴むような言葉を意味する「キラーワード」、模倣によって人から人へと伝達し増殖する情報を意味する「ミーム」、ある時期に多くの人々の間で盛んに用いられる語や言い回しを意味する「流行語」などがあります。

パンチラインの例文

1.今でもその強烈なパンチラインは他者に語れるほどには記憶に残っている。
2.昨日の飲み会ではパンチラインが湧き出てくるくらいテンションが上がっていた。
3.漫才だけでなく話し手にとってはパンチラインが肝と言っても過言ではないと思っている。
4.ヒップホップのパンチラインはボキャブラリーが豊かでなければ生み出すことができないように思う。
5.好きな曲のパンチラインは思わず口に出したくなるフレーズと感じている人も多いようだ。

この言葉がよく使われる場面としては、発言の中での一番の聞きどころを意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、ラップなど楽曲の歌詞として用いられている歌い回しを指す言葉としても使われています。

パワーワードの例文

1.このアニメのパワーワードは視聴者の多くがSNSなどで用いるようになったことで有名となった。
2.バスの中で騒ぎ立てるおじさんを止めたのは、若者の発したスカッとするようなパワーワードだった。
3.スポーツ漫画のパワーワードに感銘を受けやすく、他人を応援する時には用いてしまう。
4.好きな配信者のパワーワード連発の配信は切り抜き動画が作られ、多くの人の目に触れることになった。
5.パワーワードばかり話している気がして、気持ち悪いと思われていないか不安を感じた。

この言葉がよく使われる場面としては、斬新で説得力や影響力のある言葉や言い回しを意味する時などが挙げられます。

どの例文のパワーワードも、「キラーワード」と言い換えることができます。

パンチラインとパワーワードは、どちらも「印象的な言葉」を表します。どちらを使うか迷った場合は、話のオチや決め台詞を表す場合は「パンチライン」を、印象的な言葉を表す場合は「パワーワード」を使うと覚えておけば間違いありません。

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