【目立つ】と【際立つ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「目立つ」(読み方:めだつ)と「際立つ」(読み方:きわだつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「目立つ」と「際立つ」という言葉は、どちらも特に人目につくことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「目立つ」と「際立つ」の違い

「目立つ」と「際立つ」の意味の違い

「目立つ」と「際立つ」の違いを分かりやすく言うと、「目立つ」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使う、「際立つ」はプラスのイメージで使うという違いです。

「目立つ」と「際立つ」の使い方の違い

一つ目の「目立つ」を使った分かりやすい例としては、「私は目立つことが苦手です」「彼女は陰キャなのであまり目立つようなことはしません」「目立つ場所に傷があるので修理することにしました」「彼女は声が大きいので目立つ」などがあります。

二つ目の「際立つ」を使った分かりやすい例としては、「彼女はこのクラスで際立つ生徒です」「新築のあの家は際立っている」「彼は個性が際立つ人です」「これらに際立つ違いはありません」「彼は実業界では際立つ存在です」などがあります。

「目立つ」と「際立つ」の使い分け方

「目立つ」と「際立つ」はどちらも特に人目につくことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「目立つ」はとりわけ人目をひくことを意味しており、「彼は背が高いのでどこにいても目立つ」のようにプラスのイメージだけではなく、「目立つ行動は控えてください」のようにマイナスのイメージで使うこともできます。

つまり、対象の善悪に関係なく他と視覚的にはっきりと区別できるような場合に使う言葉です。

一方、「際立つ」は周囲のものとはっきりした違いがあってひときわ目立つことを意味しており、「彼はこの業界で際立つ存在だ」のようにプラスのイメージでのみ使う言葉になります。

「目立つ」と「際立つ」の英語表記の違い

「目立つ」を英語にすると「remarkably」「conspicuously」「stand out」となり、例えば上記の「彼女は声が大きいので目立つ」を英語にすると「Her loud voice makes her conspicuous」となります。

一方、「際立つ」を英語にすると「stand out」「be conspicuous」となり、例えば上記の「彼は実業界では際立つ存在です」を英語にすると「He stands out in business circles」となります。

「目立つ」の意味

「目立つ」とは

「目立つ」とは、とりわけ人目をひくことを意味しています。

「目立つ」の読み方

「目立つ」の読み方は「めだつ」です。誤って「めたつ」と読まないようにしましょう。

「目立つ」の使い方

「目立つ」を使った分かりやすい例としては、「彼女は明るい服を着ているのでよく目立つ」「私は目立つことが嫌いです」「クリスマスツリーに目立つような飾りをつけをしました」「汚れが目立つのでクリーニングに出すことにしました」などがあります。

「目立つ」はとりわけ人目をひくことを意味する動詞です。

「目立つ」の特徴

「目立つ」は対象の善悪に関係なく他と視覚的にはっきりと区別できるような場合に使うので、プラスとマイナスどちらのイメージでも使えると覚えておきましょう。

そのため、「目立つ」は褒め言葉としてだけではなく、相手に対しの嫌味としても使うことができます。

「目立つ」はビジネスシーンや日常生活など、様々な場面において使えるというのが特徴です。

「目立つ」の類語

「目立つ」の類語・類義語としては、はっきりわかるほど目立つことを意味する「著しい」、いろいろあるもののなかで特に目に立つことを意味する「めぼしい」などがあります。

「際立つ」の意味

「際立つ」とは

「際立つ」とは、周囲のものとはっきりした違いがあってひときわ目立つことを意味しています。

「際立つ」の読み方

「際立つ」の読み方は「きわだつ」です。誤って「さいだつ」「さいたつ」と読まないようにしましょう。

「際立つ」の使い方

「際立つ」を使った分かりやすい例としては、「花を描くと作品全体が際立つ」「彼女の美しさはこの中だと際立つ」「彼はこのチームでも際立つ成績を残す選手です」「これらには際立つ違いはないようだ」「彼は際立って進歩しています」などがあります。

「際立つ」は周囲のものとはっきりした違いがあってひときわ目立つことを意味する動詞です。また、基本的に他よりも優れている場合に使うのが一般的になります。

「際立つ」の特徴

「際立つ」は褒め言葉のようなプラスのイメージでしか使わないというのが特徴です。そのため、嫌味などのマイナスのイメージで使う場合は使うことができません。もし、マイナスのイメージ使いたいのであれば、類語である「目立つ」を使うようにしましょう。

「際立つ」はビジネスシーンや日常生活など、様々な場面において使うことができます。

「際立つ」の類語

「際立つ」の類語・類義語としては、一段とよく感じられることを意味する「引き立つ」、際立って目につくことを意味する「顕著」、 普通に考えられる程度をはるかにこえていることを意味する「超越する」、一際高くでることを意味する「抜きん出る」などがあります。

「目立つ」の例文

1.彼はサッカー部のエースでみんなにも優しいので、私のクラスで目立つ存在です。
2.私は目立つのが苦手なので、いつも暗めな服装をしています。
3.車の目立つ場所に傷があったので、修理工場に持っていくことにしました。
4.私は目立つことが嫌いなので、なるべく人前に出ないようにしています。
5.目立つ場所にニキビができてしまったので、皮膚科へ行くことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、とりわけ人目をひくことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「目立つ」はプラスとマイナスのどちらのイメージでも使える言葉です。

「際立つ」の例文

1.中学の県大会で際立つ才能を見つけたので、特待生として我が校に招待することにしました。
2.一軒家ばかり並んでいる中で、高層マンションが際立つように建っていました。
3.彼女は際立つ美しさを持っていたので、クラスのみんなから告白されていました。
4.彼は日本代表で際立つプレーしたので、そのうち海外へ移籍するだろう。
5.この二つのキーボードは性能に際立つ違いはないので、デザインで選んで問題ないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、周囲のものとはっきりした違いがあってひときわ目立つことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「際立つ」はプラスのイメージで使う言葉です。

「目立つ」と「際立つ」はどちらも特に人目につくことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスとマイナスどちらのイメージでも使うのが「目立つ」、プラスのイメージで使うのが「際立つ」と覚えておきましょう。

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