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【無い袖は振れない】と【鼻血も出ない】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「無い袖は振れない」(読み方:ないそではふれない)と「鼻血も出ない」(読み方:はなぢもでない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」という言葉は、どちらもお金がないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」の違い

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」の意味の違い

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」の違いを分かりやすく言うと、「無い袖は振れない」とはお金を出したいが手元になくて出すことができないというニュアンスで使う、「鼻血も出ない」とは持っていたお金を全て使いきったというニュアンスで使うという違いです。

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」の使い方の違い

一つ目の「無い袖は振れない」を使った分かりやすい例としては、「援助したい気持ちはあるが無い袖は振れません」「お金を返したいが無い袖は振れない」「いくらお願いされたからと言って無い袖は振れない」などがあります。

二つ目の「鼻血も出ない」を使った分かりやすい例としては、「競馬で負けてしまいもう鼻血も出ないです」「飲み屋でぼったくられてもう鼻血も出ない」「以前から欲しかった車を購入したので鼻血もでない状況だ」などがあります。

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」の使い分け方

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」はどちらもお金がないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「無い袖は振れない」は「助けたい気持ちはあるけれど無い袖は振れない」「借金の返済をしたいが無い袖は振れない」などのように、お金を出したいが手元になくて出すことができないというニュアンスで使います。

一方、「鼻血も出ない」は「スロットですってしまい鼻血もでない」「欲しかったスポーツカーを購入したので鼻血も出ない状況です」などのように、持っていたお金を全て使いきったというニュアンスで使うというのが違いです。

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」の英語表記の違い

「無い袖は振れない」も「鼻血も出ない」は日本語特有の表現なので、直訳した英語はありません。ただし、近い表現を挙げると「Nothing comes from nothing」「An empty bag will not stand upright」「I can’t give you what I don’t have」となります。

「無い袖は振れない」の意味

「無い袖は振れない」とは

「無い袖は振れない」とは、実際に無いものはどうにもしようがないことを意味しています。

「無い袖は振れない」の使い方

「無い袖は振れない」を使った分かりやすい例としては、「こちらも給料日前で余裕がないので、無い袖は振れません」「借金は早く完済したいが無い袖は振れないです」「支援したい気持ちはあるんだけど無い袖は振れません」などがあります。

「無い袖は振れない」は、お金や財産が実際にないのだからどうにもしようがないことを意味することわざです。基本的に金銭関係に対して使う言葉と覚えておきましょう。

「無い袖は振れない」の由来

「無い袖は振れない」の由来は着物の袖にお財布を入れる習慣です。着物の袖は比較的大きかったので、昔はお財布を入れる習慣がありました。そのため、袖がない着物ではお金を持ち運ぶための財布を入れることができず、どうしようもありません。

このことが転じて、実際に無いものはどうにもしようがないことを「無い袖は振れない」と言うようになりました。

「無い袖は振れない」の類語

「無い袖は振れない」の類語・類義語としては、貧乏で何も持たないことを意味する「素寒貧」(読み方:すかんぴん)、無いものはどうしもないことを意味する「無いものはない」、無いと同然であることを意味する「無きに等しい」などがあります。

「鼻血も出ない」の意味

「鼻血も出ない」とは

「鼻血も出ない」とは、有り金を使い果たしてお金がないことを意味しています。

表現方法は「ケツの毛まで抜かれて鼻血も出ない」「鼻血しか出ない」

「ケツの毛まで抜かれて鼻血も出ない」「鼻血しか出ない」などが、「鼻血も出ない」を使った一般的な言い回しになります。

「鼻血も出ない」の使い方

「鼻血も出ない」を使った分かりやすい例としては、「先日競艇で大負けして鼻血も出ません」「マイホーム購入に全財産をつぎ込んだので鼻血も出ない」「以前から欲しかった腕時計を購入したので鼻血も出ない状況です」などがあります。

「鼻血も出ない」は有り金を使い果たしてお金がないことを意味することわざです。「鼻血」という言葉を使っていますが、鼻からの出血することの意味とは異なっているので間違えないように注意しましょう。

「鼻血も出ない」は出すものを全て出し切ったということを鼻血に例えた言葉になります。そのため、ただお金がないのでなく、全て使いきってしまったというニュアンスで使う言葉です。また、基本的に金銭関係に対してのみ使う言葉と覚えておきましょう。

「鼻血も出ない」の類語

「鼻血も出ない」の類語・類義語としては、全くお金を持っていないことを意味する「一文無し」、金銭を持っていないことを意味する「金欠」、金銭をまったく持っていないことを意味する「無一文」などがあります。

「無い袖は振れない」の例文

1.限定販売商品などで喉から手が出るほど欲しいが、無い袖は振れないので今回は諦めよう。
2.お金を貸してとお願いされたが、無い袖は振れないのでお断りしました。
3.返済期限が今日なのでお金を返したいが、お金がないので無い袖は振れません。
4.急に言われても無い袖は振れないよ。せめてあと1週間は待ってください。
5.助けたい気持ちはあるのだけれど、今月は私も厳しくて、無い袖は振れません。
6.この間提案してくれた企画面白そうだしやってみたい気はするんだが、無い袖は振れないんだよね残念だけど。
7.私は借金を返せと迫ったが、友人は無い袖は振れないと開き直って反省するそぶりもないので余計に腹が立った。
8.返さないとは言ってません。借金を返したいのはやまやまなのですが、無い袖は振れないのでね。申し訳ありません。
9.たとえ設備の新調をお願いしても経理部長から無い袖は振れないと一蹴されるだけなのだからどうにもならない。
10.彼は勉学の才能があったが、家庭が貧しく、両親から無い袖は振れないと言われて夢が断たれてしまったそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、実際に無いものはどうにもしようがないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「無い袖は振れない」は基本的に金銭関係において使う言葉になります。

「鼻血も出ない」の例文

1.全財産をつぎ込んだ競輪のレースで負けてしまい、もう鼻血もでません。
2.昨日入った給料をパチコンにつぎ込むも見事に負けて、もう鼻血も出ない。
3.以前から欲しかった骨董品を購入したので、もう鼻血も出ない状況です。
4.今日行われたオートレースですってしまい、もう鼻血も出ないです。
5.オンラインゲーム上で欲しいアイテムに全財産をつぎ込んで入手したので、もう鼻血も出ない。
6.もう鼻血も出ないと言いながらギャンブルをやめない父と無駄が大嫌いで節約命の兄とどちらの人生が幸せなのだろう。
7.まさか妻が私のへそくりのことをすべて把握されていたとは。もう尻の毛も抜かれて鼻血も出ないよ。
8.先日競馬で大負けして鼻血も出ないというのに、親族の冠婚葬祭が立て続けにあるとは予想だにしなかった。
9.マイホーム購入に全財産を使ってしまったのでもう鼻血も出ないのだから、これからは節約していかないといけない。
10.お正月で親戚の子どもたちにお年玉を配ったものだからもう鼻血も出ない。今月はいつも以上に懐が寂しくなりそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、有り金を使い果たしてお金がないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「鼻血も出ない」は基本的に金銭関係において使う言葉になります。

「無い袖は振れない」と「鼻血も出ない」はどちらもお金がないことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、お金を出したいが手元になくて出すことができないというニュアンスで使うのが「無い袖は振れない」、持っていたお金を全て使いきったというニュアンスで使うのが「鼻血も出ない」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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