【それでも】と【しかし】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「それでも」と「しかし」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「それでも」と「しかし」という言葉は、どちらも接続詞のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「それでも」と「しかし」の違い

「それでも」と「しかし」の意味の違い

「それでも」と「しかし」の違いを分かりやすく言うと、「それでも」は話題の事実の存在を認めた上で述べる言い方のこと、「しかし」は今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べる言い方のことという違いです。

「それでも」と「しかし」の使い方の違い

一つ目の「それでも」を使った分かりやすい例としては、「誰でもその作品を褒めないが、それでも素晴らしいと私は思います」「それでもあなたを信用することはできません」「彼女は優しくて親切だが、それで私は好きになることができません」などがあります。

二つ目の「しかし」を使った分かりやすい例としては、「彼はひどい人です。しかし私の妹なんです」「このイベントに参加したかったです。しかし仕事があるので行けませんでした」「その車が欲しいです。しかし高すぎる」などがあります。

「それでも」と「しかし」の使い分け方

「それでも」と「しかし」はどちらも接続詞のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「それでも」は基本的に話題の事実の存在を認めた上で述べる言い方のことを表現したい時に使います。一方、「しかし」は今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べる言い方のことを表現したい時に使うというのが違いです。

分かりやすく説明すると、「それでも」は「彼は悪い男です。それでも私は愛しています」のように、悪い男であることを認めつつも、確かであるというニュアンスになります。

一方、しかし、「彼は悪い男です。しかし私は愛しています」のように、今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反するという逆接のニュアンスで使うというのが違いです。

「それでも」と「しかし」の英語表記の違い

「それでも」を英語にすると「however」「but」となり、例えば上記の「彼女は優しくて親切だが、それで私は好きになることができません」を英語にすると「She is gentle and kind to me, but I still don’t like her」となります。

一方、「しかし」を英語にすると「but」「however」「nevertheless」となり、例えば上記の「その車が欲しいです。しかし高すぎる」を英語にすると「I really want that car, but it is too expensive」となります。

「それでも」の意味

「それでも」とは

「それでも」とは、話題の事実の存在を認めた上で述べる言い方のことを意味しています。

「それでも」の漢字表記

「それでも」を漢字にすると、「其れでも」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「それでも」を使うようにしましょう。

「それでも」の使い方

「それでも」を使った分かりやすい例としては、「道に迷ったので地図を見たがそれでも分かりません」「それでもまだ彼女が言ってることを信じられません」「彼は疲れているがそれでも練習を続けました」「それでもやはり私は体育の授業が嫌いです」などがあります。

「それでも」は話題の事実の存在を認めた上で述べる言い方のことを意味する「そうであっても」を省略した接続詞です。

「それでも」は前で述べた事がらを事実として認めしつつ、前で述べた事がらと対照的なことが事実であることを後の事がらとして述べる場合によく使われています。

「それでも」の特徴

「それでも」は尊敬語や謙譲語を含まない普通の表現ではあるものの、前後の文章に敬語表現用いることによって、目上の人に対して使うことができます。そのため、日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができると覚えておきましょう。

「それでも」の類語

「それでも」の類語・類義語としては、前述の事柄に対してその条件や例外などを示すことを意味する「ただし」、現にある物事に付け加えるべきものがあることを意味する「なお」、前の事柄を肯定しつつ例外あるいは一部相反する内容を補足することを意味する「もっとも」などがあります。

「しかし」の意味

「しかし」とは

「しかし」とは、今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べる言い方のことを意味しています。その他にも、今まで述べてきた事柄を受けて話題を転じることや感情を込めて言い始めることの意味も持っています。

「しかし」の漢字表記

「しかし」を漢字にすると、「然し」や「併し」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。特別な理由がない限り、平仮名の「しかし」を使うのが無難でしょう。

「しかし」の使い方

「こんなことを言いたくないです。しかし立場上言う必要があるだろう」「映画を視聴する際に私は吹き替え派です。しかし夫は字幕派です」などの文中で使われている「しかし」は、「今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べること」の意味で使われています。

一方、「思い切って退職したね。しかしこれからどうするつもりなの」「しかしよくこんな立派な時計を作ったもんだ」などの文中で使われている「しかし」は、「今まで述べてきた事柄を受けて話題を転じることや感情を込めて言い始めること」の意味で使われています。

「しかし」は複数の意味を持っている言葉ですが、基本的には今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べることの逆接の接続詞として使うのが一般的です。

「しかし」の特徴

「しかし」は逆接の接続詞なので、前の文から考えられる結果に反する内容を広く導く場合によく使われているのが特徴になります。

「しかし」は会話などの話し言葉だけではなく、手紙やメールなどの書き言葉としても使うことができます。また、日常生活とビジネスシーン問わず使うことができるので、とても幅広い場面で使用できる言葉と覚えておきましょう。

「しかし」の類語

「しかし」の類語・類義語としては、前の事柄から予想されるものと相反する内容を導くことを意味する「ところが」、前に述べた事柄と反対の関係の内容を述べることを意味する「だが」などがあります。

「それでも」の例文

1.彼はよく浮気するし性格も良くないが、それでも彼のことが好きです。
2.怪我をして3年生最後の大会に出れないことが分かりました。それでもこの部活が大好きなので練習には顔を出します。
3.この挑戦は失敗の可能性が大きいです。それでも辞めるわけにはいきません。
4.毎日上司に叱られています。それでも家族を養うためにこの仕事を辞めるわけにはいきません。
5.関東なのに雪が降っています。それでも大事な商談があるので出社しなければなりません。

この言葉がよく使われる場面としては、話題の事実の存在を認めた上で述べる言い方のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「それでも」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「しかし」の例文

1.今日は家族みんなで海へ行く予定でした。しかし、突然の台風により中止にすることにしました。
2.。私は練習が嫌いです。しかし、上達のためには絶対欠かすことはできません。
3.彼がいきなり会社を辞めたと言ってきました。しかし結婚を控えているのにどうするつもりなのだろうか。
4.しかしまだこんな若いのに、店長をやっているだなんて大したもんだと感心されました
5.しかしよくこんな立派な銅像を建てたもんだと、みんな驚いていました。

この言葉がよく使われる場面としては、今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、今まで述べてきた事柄を受けて話題を転じることや感情を込めて言い始めることの意味も持っています。

例文1と例文2の「しかし」は今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べること、例文3の「しかし」は今まで述べてきた事柄を受けて話題を転じること、例文4と例文5の「しかし」は感情を込めて言い始めることの意味で使っています。

「それでも」と「しかし」はどちらも接続詞のことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、話題の事実の存在を認めた上で述べる言い方のことを表現したい時は「それでも」を、今まで述べてきた事柄を受けてそれと相反することを述べる言い方のことを表現したい時は「しかし」を使うと覚えておきましょう。

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