【砂丘】と【砂漠】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「砂丘」(読み方:さきゅう)と「砂漠」(読み方:さばく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「砂丘」と「砂漠」という言葉は、どちらも「砂に覆われた土地」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




砂丘と砂漠の違い

砂丘と砂漠の意味の違い

砂丘と砂漠の違いを分かりやすく言うと、砂丘とは風が運んだ砂でできた丘、砂漠とは降水量が少なく砂礫や岩石でできた地域という違いです。

砂丘と砂漠の使い方の違い

一つ目の砂丘を使った分かりやすい例としては、「砂丘に生育する植物を調べています」「砂丘にはどんな種類がありますか」「鳥取砂丘で珍しい動物が確認されました」「観光できる砂丘は限られています」などがあります。

二つ目の砂漠を使った分かりやすい例としては、「砂漠地帯に自生する植物を調査する」「サハラ砂漠の平均気温はどれぐらいですか」「砂漠緑化の成功事例を集めています」「降水量が少ないことは砂漠気候の特徴の一つです」などがあります。

砂丘と砂漠の使い分け方

砂丘と砂漠という言葉は、どちらも多くの砂に覆われた場所や土地を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

砂丘とは、風の運搬や堆積作用でできる砂の小丘を意味します。乾燥地域に多くみられますが、湿潤地域にもあり、日本では鳥取砂丘や利根川河畔砂丘などが有名です。鳥取砂丘の年間降水量は約2,000mmであり、表面は乾いているように見えますが地中には水分があります。

砂漠とは、雨が非常に少なく、そのため植物などがほとんど見られない、砂礫や小石で地表を覆われた地域です。 砂漠の定義は、年間降雨量が250mm以下、または、降雨量よりも蒸発量の方が多い地域であり、掘っても乾いた砂しか出てきません。

つまり、砂丘とは風が運搬した砂でできた丘という地形であり、砂漠とは降水量が少ない地域で砂礫や岩石でできた土地を指す言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

砂丘と砂漠の英語表記の違い

砂丘を英語にすると「sand dune」「dune」「sandhill」となり、例えば上記の「砂丘に生育する植物」を英語にすると「plants that grow on sand dunes」となります。一方、砂漠を英語にすると「desert」「sand」となり、例えば上記の「砂漠地帯」を英語にすると「desert region」となります。

砂丘の意味

砂丘とは

砂丘とは、風の運搬した砂が堆積 (たいせき) してできた小さな丘を意味しています。

砂丘の読み方

砂丘の読み方は「さきゅう」です。誤って「すなおか」「しゃきゅう」などと読まないようにしましょう。

砂丘の使い方

砂丘を使った分かりやすい例としては、「砂丘の特徴や成り立ちについて教えてもらいました」「砂丘センターから見た景色が忘れられません」「面積が日本一の砂丘は青森県にあります」「鳥取砂丘会館でお土産を買う予定です」などがあります。

その他にも、「あなたは日本三大砂丘を全て言えますか」「日本で最も有名な砂丘は鳥取にあります」「砂丘の近くにある温泉旅館を予約しました」「砂丘で熱中症を起こして救急車で運ばれました」などがあります。

砂丘とは、風で運ばれた砂が堆積してできた丘を意味し、形成場所によって内陸砂丘、海岸砂丘、河畔砂丘、湖畔砂丘に分類されます。乾燥地域に多くみられますが、湿潤地域でも乾いた砂があり、風が強く砂を止める障害物があると海岸や広い河原などに形成されます。

「日本三大砂丘」とは

上記例文にある「日本三大砂丘」とは、鳥取県にある鳥取砂丘、鹿児島県にある吹上浜砂丘、静岡県にある中田島砂丘を指します。鳥取砂丘は観光地としてよく知られていますが、日本で最も大きな面積を持つ砂丘は中田島砂丘です。

砂丘の類語

砂丘の類語・類義語としては、砂ばかりの土地や砂の多くまじった土地を意味する「砂地」、砂礫に覆われている砂漠を意味する「砂砂漠」、基盤岩石が露出している砂漠を意味する「岩石砂漠」、一年を通して雨が少なく砂漠となっている気候を意味する「砂漠気候」などがあります。

砂漠の意味

砂漠とは

砂漠とは、雨量が極端に少ないため植物がほとんど育たず、岩石や砂礫 (されき) からなる地域を意味しています。

砂漠の漢字表記

砂漠は「沙漠」とも書きますが、一般的には「砂漠」と表記されています。

砂漠の使い方

砂漠を使った分かりやすい例としては、「世界の至る所で砂漠化が進んでいます」「私たちにもできる砂漠化対策があります」「砂漠化の原因は大きく二つ挙げられます」「雨温図を見て砂漠気候なのかステップ気候なのかを判別する」などがあります。

その他にも、「広大な砂漠のど真ん中にオアシスを見つけました」「砂漠のバラと呼ばれている植物があります」「砂漠化の現状を知るべきです」「政府による砂漠化の取り組みを紹介します」「砂漠のイラストを無料でダウンロードしました」などがあります。

砂漠とは、降水量が少なく、乾燥のため草木がほとんど生育せずに砂礫や岩石が露出している地域を意味します。アフリカ大陸の北部一帯に広がるサハラ砂漠、南部アフリカにあるカラハリ砂漠、モンゴルのゴビ砂漠などが有名です。

表現方法は「砂漠化」

砂漠を用いた日本語には「砂漠化」があります。砂漠化とは、植生の減少、塩類化、砂の移動などにより砂漠的な状況が拡大することを意味します。原因としては、干ばつなどの自然要因と、過放牧,許容限度をこえた人間活動による人為的要因とが考えられます。

砂漠の対義語

砂漠の対義語・反対語としては、草が一面に生えている広い平地を意味する「草原」、常緑樹などが絡み合うように密生した森林を意味する「ジャングル」などがあります。

砂漠の類語

砂漠の類語・類義語としては、小さな山を意味する「丘陵」、表面が比較的平らで周囲より一段と高い地形を意味する「台地」、砂が小高くなった所を意味する「砂山」、砂地の原や広い砂地を意味する「砂原」などがあります。

砂丘の例文

1.英語ガイド付きの鳥取砂丘ツアーは、外国人観光客に人気があります。
2.鳥取砂丘が日本一と言われる本当の理由を、あなたはご存知でしょうか。
3.日本三大砂丘の一つに、静岡県浜松市にある中田島砂丘があります。
4.理科の先生が、海岸砂丘のでき方をイラストを用いて分かりやすく教えてくれました。
5.意外かもしれませんが、砂丘農業は水の管理がしやすいというメリットがあります。

この言葉がよく使われる場面としては、風により移動した砂が堆積して形成された丘や堤状の地形を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「海岸砂丘」とは、海岸にみられる砂丘であり、風の作用で砂が堆積して生じた小高い丘のことです。例文5の「砂丘農業」は砂丘地で行われる農業であり、「砂丘地農業」とも呼ばれています。

砂漠の例文

1.砂漠で生きている動物や植物たちは、乾燥に耐えられるように進化してきました。
2.面積の広い砂漠ランキング一位は、世界の砂漠面積の3割近くを占めるサハラ砂漠です。
3.サハラ砂漠はどこの国にあるかなんて、小学生でも知っている常識だろう。
4.英語圏の国々にも砂漠が幾つかあり、なかには真っ白な砂漠も存在します。
5.砂漠がなぜできるのか疑問に思って、砂漠化の原因を調べることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、乾燥のため草木がほとんど生育せず、砂礫や基盤岩石が露出している地域を表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「サハラ砂漠」とは、アフリカ大陸の北部にあり、地球上で最も広く、最も乾燥した砂漠です。「サハラ」は、アラビア語で「平坦な砂漠」を意味しています。

砂丘と砂漠という言葉は、どちらも「砂に覆われた土地」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、風が運んだ砂でできた丘を表現したい時は「砂丘」を、降水量が少なく砂礫や岩石でできた地域を表現したい時は「砂漠」を使うようにしましょう。

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