似た意味を持つ「ユニフォーム」と「コスチューム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ユニフォーム」と「コスチューム」という言葉は、「揃いの服装」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ユニフォームとコスチュームの違い
ユニフォームとコスチュームの意味の違い
ユニフォームとコスチュームの違いを分かりやすく言うと、ユニフォームは複数人で着用する揃いの衣装を表現する時に使い、コスチュームは一人でも着用する揃いの衣装を表現する時に使うという違いです。
ユニフォームとコスチュームの使い方の違い
一つ目のユニフォームを使った分かりやすい例としては、「新しいユニフォームを身にまとうとテンションが上がってきた」「バレーボールのユニフォームはリベロだけ別の色を着用する」「ユニフォームの下に着用するインナーをいくつか購入する」などがあります。
二つ目のコスチュームを使った分かりやすい例としては、「ハロウィンのコスチュームを着てお菓子をもらうイベントに参加する」「アニメキャラのコスチュームを購入する」「特徴的なコスチュームのおかげで声をかけられた」などがあります。
ユニフォームとコスチュームの使い分け方
ユニフォームとコスチュームはどちらも、揃いの服装を表す言葉ですが、指し示すものが若干異なります。
ユニフォームは、制服や揃いの服を指します。特にスポーツ選手が着用する揃いの衣服を指すことが多く、上記例文の「新しいユニフォーム」「バレーボールのユニフォーム」などのように用いられています。
一方のコスチュームは、仮装や舞台衣装を指し、上記例文の「ハロウィンのコスチューム」「アニメキャラのコスチューム」などのように用いられています。その他にも、ある時代や民族などに特有の服装を表す言葉として使われています。
つまり、ユニフォームは同じ目標を持つ複数人が着用する揃いの衣装を指し、コスチュームは個人でも着用することができる上下揃いの衣装を指すという違いがあります。
ユニフォームとコスチュームの英語表記の違い
ユニフォームを英語にすると「uniform」となり、例えば上記の「新しいユニフォーム」を英語にすると「new uniforms」となります。
一方、コスチュームを英語にすると「costume」となり、例えば上記の「ハロウィンのコスチューム」を英語にすると「Halloween costumes」となります。
ユニフォームの意味
ユニフォームとは
ユニフォームとは、制服や揃いの服を意味しています。
ユニフォームの使い方
ユニフォームを使った分かりやすい例としては、「ユニフォームは新入生が入部したら新しいものになるのだろうか」「学校の授業でバスケをやる時にユニフォームは身につけなかった」「ユニフォームをもらって選手に選ばれたことを実感した」などがあります。
その他にも、「人気選手は結果によってはユニフォームを脱ぐつもりだと語った」「昔のユニフォームも新しいユニフォームも壁に飾ってある」「会場まで応援しに行く時にはメガホンとユニフォームは必ず持っていく」などがあります。
ユニフォームは英語で「uniform」と表記され、「同形の」「同型の」「一様な」「均一の」といった意味を持ちます。日本語でも「同形」を表しますが、服装に対してのみ使われており、「ユニホーム」と表記されることもあります。
特にスポーツ選手が着用する揃いの衣服を指すことが多く、チーム名、選手名、背番号やスポンサー企業名などがプリントされ、対戦相手とは異なる色合いのものを着用することになります。
表現方法は「ユニフォームを脱ぐ」
上記例文の「ユニフォームを脱ぐ」とは、スポーツ選手が引退することや、スポーツをやめることを意味する表現です。試合中にユニフォームを脱ぐ行為が禁止されていることから、本来の意味通り「衣服を脱ぐ」という意味で使われることも多くあります。
ユニフォームの対義語
ユニフォームの対義語・反対語としては、個人の服を意味する「私服」があります。
ユニフォームの類語
ユニフォームの類語・類義語としては、軍人の制服を意味する「軍服」、季節に応じて与えられた衣服を意味する「仕着せ」などがあります。
コスチュームの意味
コスチュームとは
コスチュームとは、仮装や舞台衣装を意味しています。
その他にも、ある時代や民族などに特有の服装を意味する言葉として使われています。
コスチュームの使い方
「職場の同僚がコスチュームプレーを休みの日にしていることを知った」「ハロウィンコスチュームに何を選ぶのかが楽しみだ」「コスチュームはネットで簡単に手に入る」などの文中で使われているコスチュームは、「仮装や舞台衣装」の意味で使われています。
一方、「海外のユニークなコスチュームは是非着てみたいものだ」「美しいコスチュームは世界的に知られている」などの文中で使われているコスチュームは「ある時代や民族などに特有の服装」の意味で使われています。
コスチュームは英語で「costume」と表記され、「服装」「身なり」「時代衣装」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、
表現方法は「コスチュームプレー」
上記例文の「コスチュームプレー」とは、マンガやアニメ、ゲームなどの登場人物の衣装やヘアスタイルなどを真似て、変身および変装することを表し、「コスプレ」と略されることも多い言葉です。その他にも、昔の衣装を身につけて演じる映画や演劇も表します。
また、「上下揃いの服装」という意味も持ち、制服やジャージなどのようなものを指しますが、コスチュームという言葉はあまり用いられていません。
コスチュームの対義語
コスチュームの対義語・反対語としては、普段着ている衣服を意味する「平服」があります。
コスチュームの類語
コスチュームの類語・類義語としては、公務員の制服を意味する「官服」、作業する時に着用する服を意味する「作業着」などがあります。
ユニフォームの例文
この言葉がよく使われる場面としては、制服や揃いの服を意味する時などが挙げられます。
例文5の「ユニフォームを脱ぐ」とは、スポーツ選手が引退することや、仕事をやめることを意味する表現です。
コスチュームの例文
この言葉がよく使われる場面としては、仮装や舞台衣装を意味する時などが挙げられます。
例文1の「コスチュームジュエリー」とは、多種多様な素材で制作されたジュエリーを表す言葉で、ガラス、貝、樹脂、合金など宝石や貴金属を用いないという特徴があります。
また、例文4や5のように、ある時代や民族などに特有の服装を意味する言葉としても使われています。
ユニフォームとコスチュームは、どちらも「揃いの服装」を表します。
どちらを使うか迷った場合は、複数人で着用する揃いの衣装を表す場合は「ユニフォーム」を、一人でも着用する揃いの衣装を表す場合は「コスチューム」を使うと覚えておけば間違いありません。