【スウェット】と【ジャージ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「スウェット」と「ジャージ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「スウェット」と「ジャージ」という言葉は、「伸縮性のある衣服の生地名」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




スウェットとジャージの違い

スウェットとジャージの違いを分かりやすく言うと、スウェットは綿が主な素材である時に使い、ジャージはポリエステルなどの化学繊維が主な素材である時に使うという違いです。

一つ目のスウェットを使った分かりやすい例としては、「スウェットシャツの中でも裏起毛のものはすぐに暑くなる」「スウェット生地は汗を吸収してくれる」「来客用にスウェットを用意した」などがあります。

二つ目のジャージを使った分かりやすい例としては、「昔から着ているジャージの着丈がだんだん短くなってきた」「ジャージと運動靴を持って部活へと向かう」「泥だらけになったジャージを親に差し出す時申し訳なく思う」などがあります。

スウェットとジャージはどちらも、伸縮性のある衣服を表しますが、用いられている素材が異なります。

スウェットは、伸縮性や吸汗性などに優れた厚手の衣服の生地を指します。綿をメリヤス編みにしたニット生地であり、これを使って作られた衣類である「スウェットシャツ」「スウェットパンツ」を略して用いられる言葉でもあります。

一方のジャージは、伸縮性に富んだメリヤス生地で作られた衣類を指します。ポリエステルなどの化学繊維で作られていることが多く、ウール、綿や絹が用いられることもあり、使われている素材によって機能が若干異なります。

つまり、スウェットは綿で作られていることが多く、ジャージはポリエステルなどの化学繊維で作られていることが多いという違いがあります。

スウェットを英語にすると「sweat」となり、例えば上記の「スウェットシャツ」を英語にすると「sweatshirt」となります。

一方、ジャージを英語にすると「jersey」となり、例えば上記の「ジャージの着丈」を英語にすると「the length of the jersey」となります。

スウェットの意味

スウェットとは、伸縮性や吸汗性などに優れた厚手の衣服の生地を意味しています。

その他にも、スウェット生地で作られたトップスやボトムスを意味する言葉として使われています。

「スウェット生地は汗を吸収しやすいため朝起きた時もベタつかない」「スウェット生地の衣類が好きで運動をせずとも着用している」などの文中で使われているスウェットは、「伸縮性や吸汗性などに優れた生地」の意味で使われています。

一方、「スウェットシャツの下に着るインナーを少しだけ見せるのがおしゃれらしい」「スウェットパンツを着て街中に出る勇気がない」などの文中で使われているスウェットは、「スウェット生地で作られたトップスやボトムス」の意味で使われています。

スウェットは英語で「sweat」と表記され、「汗」「水蒸気」を意味します。日本でも同じ意味を持ちますが、綿をメリヤス編みにしたニット生地を指すことがほとんどで、「スエット」と表記されることもあります。

上記例文の「スウェットシャツ」は、英語圏では「トレーナー」を指す言葉です。トレーナーはスウェットと混同して使われますが、スウェット生地を用いた服の種類を指すものとして区別して使われています。

衣類としてのスウェットやトレーナーはフードがついていないものを指し、フードがついているものは「パーカー」「フーディー」と呼ばれているという違いがありますが、どれもスウェット生地が用いられている点は共通しています。

スウェットの類語・類義語としては、毛糸などで編んだ上着を意味する「セーター」、毛糸類で編んだ前あきのジャケットを意味する「カーディガン」、ゆったりとした上衣とズボンからなる寝間着を意味する「パジャマ」などがあります。

ジャージの意味

ジャージとは、伸縮性に富んだメリヤス生地の衣類を意味しています。

ジャージを使った分かりやすい例としては、「芋ジャージをわざわざ購入した」「学生時代はジャージをあまり着用していなかった」「ジャージは一着あると非常に便利だ」「運動着としてジャージを着ている」などがあります。

その他にも、「ジャージの色にも様々あり、おしゃれにも使われている」「ブランドもののジャージを着る機会はなかなかない」「ジャージを通販で色々見ていたがスタイリッシュに着こなす自信はまったくない」などがあります。

ジャージは英語で「jersey」と表記され、「伸縮性のある服地」「毛編みの」といった意味を持ちます。イギリスのジャージー島にて17世紀以来作られてきたシャツに由来しており、日本語では「ジャージー」と表記されることもあります。

英語圏ではゼッケンがつけられたシャツをジャージと呼ぶため、日本のジャージはとは若干異なり、「tracksuit」と呼ばれています。日本では、運動着だけでなく作業着としても使われています。

基本的には上下ワンセットとなっていることが多く、トップスは「トレーニングシャツ」、ボトムスは「トレーニングパンツ」と呼び、それぞれ「トレパン」「トレシャツ」と省略して呼ばれています。

上記例文の「芋ジャージ」とは、単色のジャージのサイドに白のラインの入ったデザインを指す言葉で、「芋ジャー」と省略して呼ばれることもあります。サツマイモのような色をしていることや垢抜けていない様子を意味する「芋臭い」が由来とされています。

ジャージの類語・類義語としては、室内で着用する、くつろぐことのできる衣服を意味する「部屋着」、胴の部分から足首にかけて一続きの生地で覆われた伸縮性のある衣服を意味する「ユニタード」などがあります。

スウェットの例文

1.薄手のスウェット一枚で過ごせる春や秋が一番好きだが、最近は夏と冬がすぐにやってきてしまう。
2.スウェット生地は、厚みのない裏毛と裏毛をけば立たせた裏起毛の二種類に分けられている。
3.スウェットパンツは部屋着として重宝しているが、身体を動かす際にも向いている衣服だとも思う。
4.衣料品店でスウェット上下セットを購入して、部活の合宿で寝間着として着ることにした。
5.旦那のためにメンズスウェットを通販で購入してほしいと頼まれたが、どこのショップのものを頼めばいいのだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、伸縮性や吸汗性などに優れた厚手の衣服の生地を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、スウェット生地で作られたトップスやボトムスを意味する言葉としても多く使われています。

ジャージの例文

1.ブランドショップから発売されたジャージはどのくらいの値段なのだろうか。
2.安いジャージでも機能性が優れている商品もあるため侮れない。
3.冬はジャージだけでは寒いため、トレーニングシャツの下にカーディガンを着ていると娘が言っていた。
4.ジャージの長ズボンの丈を切ってしまったため、体育の時は動いて身体を温かくしている。
5.可愛らしいキャラクターもののジャージを洗うたびに印刷が落ちてしまうのではと心配になるため、着用しない方がいいのかもしれない。

この言葉がよく使われる場面としては、伸縮性に富んだメリヤス生地の衣類を意味する時などが挙げられます。

どの例文のジャージも、生地が異なるため、スウェットに置き換えて使うことはできません。

スウェットとジャージは、どちらも「伸縮性のある衣服の生地名」を表します。どちらを使うか迷った場合は、綿が主な素材である場合は「スウェット」を、ポリエステルなどの化学繊維が主な素材である場合は「ジャージ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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