【赤っ恥】と【赤面】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「赤っ恥」(読み方:あかっぱじ)と「赤面」(読み方:せきめん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「赤っ恥」と「赤面」という言葉は、どちらも恥ずかしい感情を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「赤っ恥」と「赤面」の違い

「赤っ恥」と「赤面」の意味の違い

「赤っ恥」と「赤面」の違いを分かりやすく言うと、「赤っ恥」は大きな恥をかいた経験として使う、「赤面」は恥ずかしさによる顔の変化として使うという違いです。

「赤っ恥」と「赤面」の使い方の違い

一つ目の「赤っ恥」を使った分かりやすい例としては、「面接で名前を忘れて赤っ恥をかいた」「同窓会で人違いをして赤っ恥です」「オンライン会議でマイクを切り忘れて赤っ恥だ」「彼は会議で資料を忘れて赤っ恥をかいた」などがあります。

二つ目の「赤面」を使った分かりやすい例としては、「先生に好みを見抜かれて赤面した」「勘違いで謝った後に赤面して黙り込みました」「自分の書いた詩が読まれて赤面しました」「彼女は名前を呼ばれて赤面した」などがあります。

「赤っ恥」と「赤面」の使い分け方

「赤っ恥」と「赤面」はどちらも恥ずかしい感情を意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「赤っ恥」は、「スピーチで名前を間違えて赤っ恥をかいた」のように、人に見られて恥をかいた場面や、後悔を伴うような強い羞恥心を表す時に使う言葉です。そのため、恥ずかしい思いを結果として経験したというニュアンスが強い特徴になります。

一方、「赤面」は「褒められて思わず赤面した」のように、失敗ではなくても、人前で照れたり、嬉しさや羞恥で顔が赤くなった時に使います。そのため、心の反応よりも顔の変化など生理的や表面的な反応に焦点が当たっている点が特徴です。

つまり、大きな恥をかいた経験として使うのが「赤っ恥」、恥ずかしさによる顔の変化として使うのが「赤面」と覚えておきましょう。

「赤っ恥」と「赤面」の英語表記の違い

「赤っ恥」を英語にすると「to make a fool of oneself」「to embarrass oneself badly」となり、例えば上記の「彼は会議で資料を忘れて赤っ恥をかいた」を英語にすると「He forgot the documents in the meeting and made a complete fool of himself」となります。

一方、「赤面」を英語にすると「to blush」「to turn red」「face turned red」となり、例えば上記の「彼女は名前を呼ばれて赤面した」を英語にすると「She blushed when her name was called」となります。

「赤っ恥」の意味

「赤っ恥」とは

「赤っ恥」とは、人の前で受けるひどい恥のことを意味しています。

表現方法は「赤っ恥をかく」「赤っ恥です」

「赤っ恥をかく」「赤っ恥です」などが「赤っ恥」を使った一般的な言い回しになります。

「赤っ恥」の使い方

「赤っ恥」を使った分かりやすい例としては、「転んでスカートがめくれて道端で赤っ恥をかいた」「変換ミスに気づかずそのまま送信して赤っ恥です」「まちがって別人に告白して赤っ恥をかいた」「食べ物を口につけたまま話して赤っ恥でした」などがあります。

「赤っ恥」は人前で大きな恥をかいたときや、非常に気まずくなってしまうような失敗をしたときに使われる言葉です。簡単に言えば、自分でも顔が赤くなるほどの強烈な恥ずかしさを感じる出来事を指します。

「赤っ恥」の特徴

「赤っ恥」は第三者の目がある場面での強い羞恥心にあります。自分ひとりだけの恥ではなく、他人に見られたことによって倍増する恥ずかしさが含まれている点が特徴です。

そのため、自分の中だけで恥ずかしいと感じたことよりも、公開された失敗や勘違いの方が「赤っ恥」として表現されやすいと覚えておきましょう。

「赤っ恥」の類語

「赤っ恥」の類語・類義語としては、ひどく面目を失うことを意味する「大恥」などがあります。

「赤面」の意味

「赤面」とは

「赤面」とは、恥じて顔を赤らめることを意味しています。

表現方法は「赤面する」「赤面になる」

「赤面する」「赤面になる」などが、「赤面」を使った一般的な言い回しになります。

「赤面」の使い方

「赤面」を使った分かりやすい例としては、「知らない人に笑顔で手を振ってしまい赤面です」「スカートにタグがついたままで赤面した」「寝言を聞かれて赤面した朝でした」「自分の書いた詩が読まれて赤面した」「電車でこけたのを見られて赤面です」などがあります。

「赤面」は恥ずかしさや緊張、驚きなどの強い感情によって、顔が自然と赤くなってしまう状態を表す言葉です。簡単に言えば、心が動揺して、それが体の反応として顔の赤らみとして現れる現象を指します。

「赤面」の特徴

「赤面」は必ずしも恥ずかしいという感情だけでなく、「緊張」「照れ」「とまどい」なども含まれます。そのため、「赤面」したからといって恥ずかしい思いをしているとは限らず、喜びや驚きといったポジティブな要素が混ざっている場合もあると覚えておきましょう。

「赤面」は内面の感情が外見にあらわれる、生理的で自然な反応というのが特徴です。

「赤面」の類語

「赤面」の類語・類義語としては、気恥ずかしく感じることを意味する「照れる」などがあります。

「赤っ恥」の例文

1.大事なプレゼンでグラフを間違えて表示し、会議室中で赤っ恥をかいてしまいました。
2.結婚式で名前を間違えて呼んでしまい、皆の前で赤っ恥をかいたのは今でも忘れられません。
3.初対面の上司にタメ口で話しかけてしまい、大勢の前で赤っ恥をかきました。
4.外国人に英語で話しかけたつもりが全然通じず、観光地で赤っ恥をかいてしまいました。
5.クイズ番組の答えを自信満々に言ったら大外れで、家族に赤っ恥をかかされました。

この言葉がよく使われる場面としては、人の前で受けるひどい恥のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「赤っ恥」は大きな恥をかいた経験として使うときに使う言葉です。

「赤面」の例文

1.会議中に突然ほめられ、周囲の視線を感じて思わず赤面してしまいました。
2.好きな人に名前を呼ばれただけで、顔が真っ赤になって赤面してしまいました。
3.質問の答えがわからず、みんなの前で黙ってしまい赤面しました。
4.自分の勘違いに気づいた瞬間、恥ずかしくなって思わず赤面してしまいました。
5.彼氏におならしたことを指摘されて、恥ずかしくて赤面しました。

この言葉がよく使われる場面としては、恥じて顔を赤らめることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「赤面」は恥ずかしさによる顔の変化として使う言葉です。

「赤っ恥」と「赤面」はどちらも恥ずかしい感情を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、大きな恥をかいた経験として使うのが「赤っ恥」、恥ずかしさによる顔の変化として使うのが「赤面」と覚えておきましょう。

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