【プランクトン】と【バクテリア】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「プランクトン」と「バクテリア」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「プランクトン」と「バクテリア」という言葉は、「微生物」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




プランクトンとバクテリアの違い

プランクトンとバクテリアの違いを分かりやすく言うと、プランクトンは浮遊生物を表現する時に使い、バクテリアは単細胞生物を表現する時に使うという違いです。

一つ目のプランクトンを使った分かりやすい例としては、「植物プランクトンと動物性プランクトンに大きく区別することができる」「目に見えないプランクトンもいるが、数十メートルもの大きさのプランクトンも存在する」などがあります。

二つ目のバクテリアを使った分かりやすい例としては、「人間の体内には様々なバクテリアが棲んでいる」「発光バクテリアによってイカが光っていることを知った」「人食いバクテリアは本当に人を食べるわけではない」などがあります。

プランクトンとバクテリアはどちらも、微生物を指す言葉ですが、特徴や性質が若干異なります。

プランクトンは、浮遊生物であり、特に水中で生活を営む生物を指す言葉として使われています。遊泳能力を持たずに、水中を漂って生活するのが特徴で、食物連鎖の下位に位置しており、水生生物の餌として重要な役割を担っています。

一方のバクテリアは、もっとも原始的な単細胞生物の通称を指す言葉です。生物の中でも最も階級の高い区分の一つですが、特に細菌を指す言葉として使われることがほとんどです。

つまり、プランクトンは浮遊生物を指し、バクテリアは単細胞生物を指すという違いがあります。また、プランクトンの中にも単細胞生物であるものが存在するため、そういった種はバクテリアに含まれることもあります。

プランクトンを英語にすると「plankton」となり、例えば上記の「植物性プランクトン」を英語にすると「plant plankton」「phytoplankton」となります。

一方、バクテリアを英語にすると「bacteria」となり、例えば上記の「様々なバクテリア」を英語にすると「various bacteria」となります。

プランクトンの意味

プランクトンとは、水中で浮遊生活を営む生物を意味しています。

プランクトンを使った分かりやすい例としては、「植物プランクトンが増えすぎると太陽が差し込まなくなるため海藻が育たなくなるそうだ」「プランクトン図鑑を長く見ていることができない」「プランクトンには目に見えるものも存在する」などがあります。

その他にも、「クラゲもプランクトンの一種であるため、大きなクラゲもプランクトンとされています」「サメの中にも主食をプランクトンとする種もいる」「植物プランクトンは動物プランクトンを食して生きるそうだ」などがあります。

プランクトンは英語で「plankton」と表記され、「浮遊生物」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、一般的に水中で浮遊生活を営む生物の総称として用いられている言葉です。

大きく分けて二つに分類され、一つは「植物プランクトン」であり、光合成をして酸素を生成する特徴があります。例えば、アオミドロやミカヅキモ、ミドリムシは植物性プランクトンの一種とされています。

もう一つは、「動物プランクトン」であり、他の生物や死骸など植物プランクトンを食べて生きるという特徴があります。例えば、ミジンコやクラゲは動物プランクトンの一種とされています。

また、一般的に水中で暮らす生物を指しますが、風の流れに乗って空中を浮遊する生物を「気生プランクトン」「空中プランクトン」と呼ぶこともあります。

プランクトンの類語・類義語としては、酸素発生型光合成を行う生物のうち地上に生息するコケ植物やシダ植物、種子植物を除いたものの総称を意味する「藻類」などがあります。

バクテリアの意味

バクテリアとは、もっとも原始的な単細胞生物の通称を意味しています。

バクテリアを使った分かりやすい例としては、「良いバクテリアを適宜摂り入れることで健康を維持することにつながる」「水槽の水をきれいなまま保つために魚の排泄物からバクテリアを得る必要がある」などがあります。

その他にも、「食中毒菌にあたるバクテリアは高温で死滅するため、火を通すことで防げることがほとんどだ」「バクテリアは油の中では生きることができないため死滅することもある」「バクテリアは低温には強いと聞いたことがある」などがあります。

バクテリアは英語で「bacteria」と表記され、「細菌」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、単細胞生物の総称として用いられている言葉です。生物分類学における区分のうちの一つです。

生物の分類において、最も階級の高い「ドメイン」を構成する、古細菌、真核生物に並ぶ区分であり、単純な構造を持ち、土壌、淡水、海水、地殻など地球上のあらゆる環境に存在し、人間の体内にも多く存在しています。

発酵食品に含まれる乳酸菌など善玉菌と呼ばれるバクテリアは人間の健康を維持し、光合成細菌は水中の有害物質を分解するなど、生活に良い影響を与えてくれるバクテリアもいれば、食中毒を引き起こす大腸菌などの悪玉菌といった悪いバクテリアも存在します。

バクテリアの類語・類義語としては、細胞の形状が細長い棒状の細菌を意味する「バチルス」、一般的に人体に有害である細菌などの微生物の俗称である「ばい菌」、人間の身体に入り込み病気に指せる病原体の一種を意味する「ウイルス」などがあります。

プランクトンの例文

1.クラゲもプランクトンに含まれるため、40メートルほどの大きなプランクトンも存在すると言える。
2.プランクトンがいなくなった場合、海にすむ生態系のバランスが崩れ、二酸化炭素の吸収量も減るなどの問題が発生する。
3.珪藻などが植物プランクトンの例として挙げられ、ミジンコやオキアミが動物プランクトンの例として挙げられる。
4.小さなプランクトンは短命であり、数時間で寿命を迎えるプランクトンもいるそうだ。
5.動物プランクトンは植物プランクトンを食べ、動物プランクトンは魚などに食べられるという食物連鎖が起きている。

この言葉がよく使われる場面としては、水中で浮遊生活を営む生物を意味する時などが挙げられます。

プランクトンは微生物を指すこともありますが、例文1のように目に見える大きさのものも存在します。

バクテリアの例文

1.シアノバクテリアは、土壌、海水域、深海、湖、そして温泉などの様々な環境に生息している。
2.ピロリ菌は悪影響を及ぼすバクテリアだが、乳酸菌は腸内環境を整えたり、免疫力を高めるなど良い影響を与えるバクテリアだ。
3.バクテリアと細菌は同じものを指すため、表現が違う場合でも同じ意味をして捉えることができる。
4.バクテリアの研究が進むことは病気や健康について知ることにもつながるのだろう。
5.バクテリアはゴミや洗剤、廃液などが大量にある場所が苦手らしく、高温に弱いとも言われている。

この言葉がよく使われる場面としては、もっとも原始的な単細胞生物の通称を意味する時などが挙げられます。

例文1の「シアノバクテリア」とは、酸素を発生する光合成を行う原核生物で、「藍藻」とも呼ばれています。

プランクトンとバクテリアは、どちらも「微生物」を表します。どちらを使うか迷った場合は、浮遊生物を表す場合は「プランクトン」を、単細胞生物を表す場合は「バクテリア」を使うと覚えておけば間違いありません。

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