【まるっきり】と【まるきり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「まるっきり」と「まるきり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「まるっきり」と「まるきり」という言葉は、どちらも完全にその状態であることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「まるっきり」と「まるきり」の違い

「まるっきり」と「まるきり」の意味の違い

「まるっきり」と「まるきり」の違いを分かりやすく言うと、「まるっきり」は「まるきり」のくだけた言い方という違いです。

「まるっきり」と「まるきり」の使い方の違い

一つ目の「まるっきり」を使った分かりやすい例としては、「その噂はまるっきりデタラメだ」「まるっきり期待外れでした」「あの人とはまるっきり関係がありません」「予定外の出来事で計画がまるっきり崩れました」「彼の話はまるっきり嘘だった」などがあります。

二つ目の「まるきり」を使った分かりやすい例としては、「あの事についてまるきり忘れてしまった」「あの話はまるきり作り話だ」「今回の件はまるきり無関係であることを主張します」「今日はまるきり予定がありません」などがあります。

「まるっきり」と「まるきり」の使い分け方

「まるっきり」と「まるきり」はどちらも完全にその状態であることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「まるっきり」は「まるきり」のくだけた言い方で、会話や日常表現で使われることが多いです。たとえば、「彼の話はまるっきり嘘だった」のように、強調して「完全に○○だ」と言いたい時に使われます。

一方、「まるきり」は元々の形で、やや書き言葉やあっさりした言い回しとしても使われます。例えば、「今日はまるきり予定がない」のように、きっぱり「まったくない」と表現する場合に使われます。

つまり、「まるっきり」は「まるきり」のくだけた言い方であると覚えておきましょう。

「まるっきり」と「まるきり」の使い分け方

「まるっきり」も「まるきり」も英語にすると「completely」「entirely」「absolutely」となり、例えば上記の「彼の話はまるっきり嘘だった」を英語にすると「His story was completely false」となります。

「まるっきり」の意味

「まるっきり」と「まるきり」の英語表記の違い

「まるっきり」とは、完全にその状態であることを意味しています。

表現方法は「まるっきり同じ」「まるっきり違う」

「まるっきり同じ」「まるっきり違う」などが、「まるっきり」を使った一般的な言い回しになります。

「まるっきり」の使い方

「まるっきり」を使った分かりやすい例としては、「彼女の話はまるっきり嘘でした」「まるっきりの初心者なので教えてください」「今日はまるっきり時間がありません」「まるっきり違う人に間違えられました」「君の意見とまるっきり同じです」などがあります。

「まるっきり」は物事を完全に否定したり、強く断定したりするときに使われる言葉です。簡単に言うならば、何かについて全くそうでなかったり、完全にそうだと強調して伝える時に使います。

そのため、「まるっきり」は肯定と否定のどちらに対しても使うことができると覚えておきましょう。

「まるっきり」という表現は、もともとは「まるきり」という言葉が砕けて変化した形です。「まるきり」は「丸切り」と書き、「すべてを切る」という意味から、残りなくや完全にというニュアンスが生まれました。話し言葉では「まるっきり」のほうが口語的で、より感情を込めた響きになります。

「まるっきり」の類語

「まるっきり」の類語・類義語としては、強い否定や全面的な強調を表すことを表す「全く」などがあります。

「まるきり」の意味

「まるきり」とは

「まるきり」とは、完全にその状態であることを意味しています。

表現方法は「まるきり同じ」「まるきり違う」

「まるきり同じ」「まるきり違う」などが、「まるきり」を使った一般的な言い回しになります。

「まるきり」の漢字表記

「まるきり」を漢字にすると「丸切り」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「まるきり」を使うようにしましょう。

「まるきり」の使い方

「まるきり」を使った分かりやすい例としては、「今日はまるきり予定がありません」「彼の話はまるきり無駄でした」「まるきり違う結果になりました」「この問題にはまるきり興味がありません」「その発言はまるきり嘘です」などがあります。

「まるきり」は、物事を完全に否定したり、全くそうだと強調したりする場面で使われる副詞です。副詞とは、品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。

「まるきり」の由来

「まるきり」という言葉の由来は「丸切り」から来ており、「丸ごと切る」という意味が転じて、残りなくや完全にというニュアンスになったと言われています。

「まるきり」の特徴

「まるきり」は日常会話だけでなく、小説やエッセイなど書き言葉としても使うことができるというのが特徴です。

「まるきり」の類語

「まるきり」の類語・類義語としては、強い否定や全面的な強調を表すことを表す「全然」などがあります。

「まるっきり」の例文

1.彼の言い訳はまるっきり信用できないので、もう一度確認したほうがいいですよ。
2.昨日の会議の内容は、私にはまるっきり意味がわからなかったのですごく疲れました。
3.この計画は準備不足で、まるっきり現実味がないと感じています。
4.兄の性格は昔とまるっきり変わってしまい、少し寂しい気がします。
5.その映画は評判と違って、私にはまるっきり面白く感じませんでした

この言葉がよく使われる場面としては、完全にその状態であることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「まるっきり」はくだけた言い方として使う言葉です。

「まるきり」の例文

1.昨日のテストは予想以上に難しくて、まるきり手がつけられませんでした。
2.その本は期待していましたが、私にはまるきり面白さが伝わりませんでした。
3.彼の態度がまるきり変わってしまったのを見て、少し驚きました。
4.私にはまるきり理解できない話題なので、説明していただけますか。
5.この案については賛成できないので、私はまるきり別の意見を持っています。

この言葉がよく使われる場面としては、完全にその状態であることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「まるきり」は書き言葉やあっさりした言い回しとして使う言葉です。

「まるっきり」と「まるきり」はどちらも完全にその状態であることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「まるっきり」は「まるきり」のくだけた言い方であると覚えておきましょう。

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