【いかつい】と【ごつい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「いかつい」「ごつい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「いかつい」と「ごつい」という言葉は、どちらも力強さを感じさせることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「いかつい」と「ごつい」の違い

「いかつい」と「ごつい」の意味の違い

「いかつい」と「ごつい」の違いを分かりやすく言うと、「いかつい」は人の外見的な印象を表す時に使うことが多い、「ごつい」は形や構造などの実際に大きく頑丈なものを表す時に使うことが多いという違いです。

「いかつい」と「ごつい」の使い方の違い

一つ目の「いかつい」を使った分かりやすい例としては、「彼は顔がいかついけれど実はとても優しい人です」「いかつい体格の男性が近づいてきて少し驚いた」「初対面のときは少しいかつく見えたが、話してみると穏やかだった」などがあります。

二つ目の「ごつい」を使った分かりやすい例としては、「彼の手は大きくてごついけれど、繊細な作業も得意だ」「この机はごつい作りをしているので、少々のことでは壊れません」「ごつい体格の選手がフィールドでぶつかり合っていた」などがあります。

「いかつい」と「ごつい」の使い分け方

「いかつい」と「ごつい」はどちらも力強さを感じさせることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「いかつい」は、「顔がいかつい」「いかつい雰囲気」などのように、人の顔つき・雰囲気・印象を中心に使われる言葉です。外見的に「怖そう」「強そう」「迫力がある」といったニュアンスを含み、威圧感や男らしさを感じさせるような外見を表します。

一方、「ごつい」は、「ごつい体」「ごつい手」「ごつい建物」などのように、人や物の形・大きさ・厚み・重量感を表す言葉です。実際に「ごつごつしている」ような手触りや形状をイメージさせ、「がっしりしている」「重たい」「粗削り」といったニュアンスがあります。

つまり、「いかつい」は人の外見的な印象を表す時に使うことが多い、「ごつい」は形や構造などの実際に大きく頑丈なものを表す時に使うことが多いと覚えておきましょう。

「いかつい」と「ごつい」の英語表記の違い

「いかつい」を英語にすると「tough-looking」「rugged」「intimidating」などとなり、例えば「彼はいかつい顔をしている」は英語で「He has a tough-looking face」となります。

一方、「ごつい」を英語にすると「burly」「sturdy」「chunky」「rough」などとなり、例えば「彼の手はごつい」は英語で「He has big, rough hands」となります。

「いかつい」の意味

「いかつい」とは

「いかつい」とは、ごつごつしていて柔らかみがないことを意味しています。

「いかつい」の漢字表記

「いかつい」を漢字にすると「厳つい」と表記することができます。

表現方法は「いかつい男性」「いかつい顔」

「いかつい男性」「いかつい顔」「いかついと思われるかもしれませんが」などが「いかつい」を使った一般的な言い回しになります。

「いかつい」の使い方

「いかつい」を使った分かりやすい例としては、「あの人は体格が良くていかつい印象を与える」「いかつい顔立ちの彼だが性格は穏やかだ」「初めて会ったときはいかついと思ったが、話してみると気さくだった」などがあります。

「いかつい」は外見や雰囲気が強面で威圧的、迫力があることを意味する形容詞です。見た目の印象を表す言葉として使われることが多く、会話や文章で相手の外見や雰囲気を表現する際に用いられます。

「いかつい」の特徴

「いかつい」は単に大きい・強そうというだけでなく、顔つきや雰囲気が厳つく、威圧感があることを表す場合に使われます。必ずしも悪い意味ではなく、頼もしさや迫力を評価するニュアンスで使うこともあります。

ただし、場合によっては恐ろしい、怖そうといった否定的な印象を与えることもあるので注意が必要です。

「いかつい」の対義語

「いかつい」の対義語・反対語としては、穏やかで柔らかい印象を意味する「柔和」があります。

「いかつい」の類語

「いかつい」の類語・類義語としては、力強さや迫力を表すことを意味する「迫力がある」、男性的なたくましさを表すことを意味する「たくましい」などがあります。

「ごつい」の意味

「ごつい」とは

「ごつい」とは、いかにも頑丈そうであることを意味しています。

表現方法は「ごつい手」「ごつい体格」

「ごつい手」「ごつい体格」「ごついと思われるかもしれませんが」などが「ごつい」を使った一般的な言い回しになります。

「ごつい」の使い方

「ごつい」を使った分かりやすい例としては、「彼は腕が太くてごつい印象がある」「ごつい工具を持って作業に向かう」「ごつい靴は重いが丈夫で長持ちする」などがあります。

「ごつい」は体格や物の形が大きく、重厚で力強いことを意味する形容詞です。物や人の見た目の迫力や重量感、丈夫さなどを表現する場合に用いられます。

「ごつい」の特徴

「ごつい」は外見や質感の迫力・重量感を表す言葉で、必ずしも人を威圧的に見せる意味ではありません。体格がしっかりしている、ものが粗野で頑丈といったニュアンスで使われることが多く、力強さや安心感を示すポジティブな使い方もあります。

ただし、乱暴な印象を与える場合もあるので文脈に注意が必要です。

「ごつい」の対義語

「ごつい」の対義語・反対語としては、細くて華奢なことを意味する「華奢」があります。

「ごつい」の類語

「ごつい」の類語・類義語としては、力強さや大きさのことを意味する「がっしり」、物の丈夫さを表すことを意味する「頑丈」などがあります。

「いかつい」の例文

1.彼は眉が太くて目つきが鋭いため、初対面の人からはいかつい印象を持たれやすいです。
2.スーツを着ているのに肩幅が広く、どこかいかつい雰囲気が漂っていて目を引きます。
3.いかつい顔立ちをしている彼ですが、動物好きでとても穏やかな性格なのです。
4.髪型とヒゲのせいで少しいかつく見えますが、話してみると優しくて礼儀正しい方です。
5.夜道でいかつい男性が近づいてきたときは少し緊張しましたが、実は道を尋ねてきただけでした。

この言葉がよく使われる場面としては、ごつごつしていて柔らかみがないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「いかつい」は人の外見的な印象を表す時に使うことが多い言葉です。

「ごつい」の例文

1.彼の手は長年の現場仕事で鍛えられており、とてもごついですが温かみを感じます。
2.この机は木が厚くてごつい作りをしているので、少しの衝撃ではびくともしません。
3.ごつい肩と腕を持つ彼が荷物を軽々と運ぶ姿に、周囲は思わず見とれてしまいました。
4.ごつい体格の彼がスーツを着ると、どこか圧迫感があって迫力を感じますね。
5.昔の携帯電話は今のスマートフォンに比べると、かなりごついデザインをしていました。

この言葉がよく使われる場面としては、いかにも頑丈そうであることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ごつい」は形や構造などの実際に大きく頑丈なものを表す時に使うことが多い言葉です。

「いかつい」と「ごつい」はどちらも力強さを感じさせることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「いかつい」は人の外見的な印象を表す時に使うことが多い、「ごつい」は形や構造などの実際に大きく頑丈なものを表す時に使うことが多いと覚えておきましょう。

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