【セミナー】と【研修】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「セミナー」(読み方:せみなー)と「研修」(読み方:けんしゅう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「セミナー」と「研修」という言葉は、どちらも知識やスキルを学ぶ場のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「セミナー」と「研修」の違い

「セミナー」と「研修」の違いを分かりやすく言うと、「セミナー」は知識や情報を広く学ぶ場のこと、「研修」は業務に必要な能力を身につけるための訓練のことという違いです。

一つ目の「セミナー」を使った分かりやすい例としては、「最新の業界動向を学ぶためにセミナーに参加した」「外部講師を招いたマーケティングセミナーが開催された」「初心者向けの投資セミナーに申し込んだ」などがあります。

二つ目の「研修」を使った分かりやすい例としては、「新入社員は入社後に基礎研修を受ける」「現場配属前に業務内容について研修が行われた」「管理職向けの研修でマネジメント手法を学んだ」などがあります。

「セミナー」と「研修」はどちらも知識やスキルを学ぶ場のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「セミナー」は、「専門家の話を聞くためにセミナーに参加する」のように、主に特定のテーマについて知識や情報を得ることを目的とした学習の場に対して使う言葉になります。参加者は比較的受動的で、短時間で行われることが多く、社外向けに開かれる場合も少なくありません。

一方、「研修」は、「業務に必要な能力を身につけるために研修を受ける」のように、仕事や役割に直結する知識や技能を習得させることを目的とした訓練の場に対して使う言葉です。企業や組織内で行われることが多く、実践や演習を伴うなど、能動的な学習が求められる点が特徴です。

つまり、知識や情報を広く学ぶ場が「セミナー」、業務に必要な能力を身につけるための訓練が「研修」と覚えておきましょう。

「セミナー」を英語にすると「seminar」などとなり、例えば「最新の業界動向を学ぶためにセミナーに参加した」を英語にすると「I attended a seminar to learn about the latest industry trends」となります。

一方、「研修」を英語にすると「training」「job training」「employee training」などとなり、例えば「新入社員は入社後に基礎研修を受ける」を英語にすると「New employees receive basic training after joining the company」となります。

「セミナー」の意味

「セミナー」とは、特定のテーマについての講習会のことを意味しています。

「専門セミナー」「入門セミナー」「オンラインセミナー」などが、「セミナー」を使った一般的な言い回しになります。

「セミナー」を使った分かりやすい例としては、「マーケティングの基礎を学ぶためにセミナーへ参加しました」「著名な講師によるセミナーが開催され、多くの人が集まりました」「短時間で知識を得られるセミナーは忙しい社会人に人気です」などがあります。

「セミナー」は、特定のテーマについて講師が解説や指導を行い、参加者が知識や理解を深める場を意味する名詞です。名詞とは、人や物、事柄などの名前を表す言葉を指しています。

「セミナー」は、専門的な知識や最新情報を比較的短時間で学べる点が特徴です。講義形式で進行することが多く、参加者は受動的に話を聞く場合が一般的ですが、質疑応答や簡単な意見交換が行われることもあります。

また、セミナーは自主的に参加する学習の場として位置付けられることが多く、ビジネス、教育、自己啓発など幅広い分野で用いられます。そのため、「研修」ほど実務への即時適用や義務性は強くなく、情報収集や知識習得を主目的とすると覚えておきましょう。

「セミナー」の類語・類義語としては、講義形式で知識を伝える場を意味する「講演会」、特定分野について学ぶ集まりを指す「講習会」などがあります。

「研修」の意味

「研修」とは、職務上必要とされる知識や技能を高めるためにある期間特別に勉強や実習をすることを意味しています。

「新人研修」「社内研修」「管理職研修」などが、「研修」を使った一般的な言い回しになります。

「研修」を使った分かりやすい例としては、「新入社員は入社後に一定期間の研修を受けます」「業務効率向上のために研修を実施しました」「海外研修を通じて視野を広げることができました」などがあります。

「研修」は、業務に必要な知識や技能を身に付けさせることを目的として行われる教育や訓練を意味する名詞です。名詞とは、人や物、事柄などの名前を表す言葉を指しています。

「研修」は、実務に直結する能力の向上を目的として行われる点が特徴です。講義だけでなく、実習、演習、ロールプレイングなど、参加者が主体的に取り組む形式が多く採用されます。

また、研修は企業や組織が計画的に実施することが多く、業務上の義務として参加が求められる場合もあります。そのため、「セミナー」と比べると、実践性や組織的な色合いが強い点が特徴であると覚えておきましょう。

「研修」の類語・類義語としては、実務能力を養うことを意味する「訓練」、知識や技術を体系的に学ばせることを指す「教育」などがあります。

「セミナー」の例文

1.業界の最新動向を把握するため、週末にオンラインセミナーへ参加しました。
2.起業に関する基礎知識を学ぶ目的で、初心者向けのセミナーを受講しました。
3.著名な講師が登壇するセミナーだったため、多くの参加者で会場が賑わっていました。
4.セミナーでは専門的な内容が多く、事前に資料を読んでおいて正解でした。
5.短時間で効率よく情報収集できる点が、セミナーの大きな魅力だと感じました。

この言葉がよく使われる場面としては、特定のテーマについての講習会のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「セミナー」は知識や情報を広く学ぶ場に対して使う言葉です。

「研修」の例文

1.新入社員は入社後すぐに、社会人としての基礎研修を受けることになります。
2.現場配属に備えて、業務内容を理解するための研修が数日間行われました。
3.今回の研修では、実践的な演習が多く非常に学びの多い内容でした。
4.管理職研修を通じて、部下との接し方について改めて考えさせられました。
5.研修で学んだ知識を、今後の業務にしっかり活かしていきたいと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、職務上必要とされる知識や技能を高めるためにある期間特別に勉強や実習をすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「研修」は業務に必要な能力を身につけるための訓練に対して使う言葉です。

「セミナー」と「研修」はどちらも知識やスキルを学ぶ場のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、知識や情報を広く学ぶ場が「セミナー」、業務に必要な能力を身につけるための訓練が「研修」と覚えておきましょう。

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