似た意味を持つ「評判」(読み方:ひょうばん)と「評価」(読み方:ひょうか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「評判」と「評価」という言葉は、どちらも「是非や価値を判定すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
評判と評価の違い
評判と評価の意味の違い
評判と評価の違いを分かりやすく言うと、評判とは世間からの感覚的な判定、評価とは特定の組織や個人からの客観的な判定という違いです。
評判と評価の使い方の違い
一つ目の評判を使った分かりやすい例としては、「彼に関しては良い評判しか聞いたことがない」「近所に評判の良い眼科があります」「ママ友の評判を聞いて決めました」「部長はセクハラ疑惑で評判を地に落とすことになった」などがあります。
二つ目の評価を使った分かりやすい例としては、「彼女の仕事ぶりは高く評価されています」「評価基準を適切に設定する」「メルカリで評価0の相手と取引中です」「公務員の人事評価は能力と業績で決まります」などがあります。
評判と評価の使い分け方
評判と評価という言葉は、どちらも物事や人について是非や価値を判定することを表しますが、意味や使い方には違いがあります。
評判とは、不特定多数の世間の人々が、よい点や悪い点などを指摘して是非を判定することを意味します。おもに口コミやSNSで形成され、人々の感覚的あるいは主観的な評価です。「評判を地に落とす」とは、世間での信用を完全に失墜させることを表現します。
評価とは、事物や人物の価値を定めることを意味し、ある基準に基づいて判断されるものです。「人事評価」「教育評価」のように、特定の組織や個人から客観的な尺度で判定され、数値やランクで表現されることがほとんどです。
つまり、評判とは不特定多数の人々からの感覚的な判定であり、評価とは特定の組織や人からの客観的な判定を意味します。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。
評判と評価の英語表記の違い
評判を英語にすると「reputation」「repute」「estimation」となり、例えば上記の「良い評判」を英語にすると「a good reputation」となります。
一方、評価を英語にすると「evaluation」「assessment」「rating」となり、例えば上記の「高く評価される」を英語にすると「be rated high」となります。
評判の意味
評判とは
評判とは、世間の人が批評して是非を判定すること、その判定を意味しています。
その他にも、「世間でうわさをすること、また、そのうわさ」「世間の関心の的になっていること、名高いこと」の意味も持っています。
評判の使い方
「評判のいい整形外科を紹介してもらいました」「実際の評判や口コミが気になります」「評判の良い葬儀社を利用しました」の文中で使われている評判は、「世間の人が批評して是非を判定すること」の意味で使われています。
一方、「根も葉もない評判が立つ」「あの評判は本当だろうか」の文中で使われている評判は「世間でうわさをすること」の意味で、「いま評判の映画を観に行く」「政治家の失言は評判になりやすい」などの文中で使われている評判は「世間の関心の的になっていること」の意味で使われています。
評判の読み方
評判の読み方は「ひょうばん」です。誤って「ひょうはん」などと読まないようにしましょう。
評判とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。評判の「評」は物の良し悪しをはかることや品定めをすること、「判」は優劣や可否を見分けることを表す漢字です。
表現方法は「前評判」
評判を用いた日本語には「前評判」があります。前評判とは、ある物事が行われる前の評判のことです。「前評判通りの大活躍だった」のように良い意味でも、「新作映画の前評判はあまり良くない」のように悪い意味でも用いることができます。
評判の対義語
評判の対義語・反対語としては、世間に名が知られていないことを意味する「無名」などがあります。
評判の類語
評判の類語・類義語としては、世間の評判を意味する「世評」、名誉ある評判を意味する「名声」、世間であれこれ取りざたすることを意味する「風評」、第三者が興味本位にするうわさを意味する「下馬評」、世間によく名を知られることを意味する「名が売れる」などがあります。
評価の意味
評価とは
評価とは、品物の価格を決めること、また、その価格、ねぶみを意味しています。
その他にも、「事物や人物の、善悪や美醜などの価値を判断して決めること」「ある事物や人物について、その意義や価値を認めること」「教育評価の略」の意味も持っています。
評価の使い方
「固定資産の評価証明書を取得する」「建物の評価額を計算する」の文中で使われている評価は「品物の価格を決めること」の意味で、「自己評価シートを無料でダウンロードする」の文中で使われている評価は「事物や人物の価値を判断して決めること」の意味で使われています。
一方、「レポートは評価できる内容でした」の文中で使われている評価は「事物や人物について意義や価値を認めること」の意味で、「新しい観点別評価について説明します」「評価は三つの観点で構成されます」などの文中で使われている評価は「教育評価」の意味で使われています。
評価とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。評価の「価」は訓読みで「あたい」と読み、その物の値打ちや値段に相当する金銭を表します。
表現方法は「評価額」
評価を用いた日本語には「評価額」があります。評価額とは、株式等の保有資産を時価で評価した場合の価値、または、固定資産税評価額など税額算出の根拠となる金額を意味します。株式用語の「時価評価額」は、保有するそれぞれの有価証券を、現在の価格で換算したものを言います。
評価の対義語
評価の対義語・反対語としては、人の欠点や過失などを取り上げて責めることを意味する「非難」などがあります。
評価の類語
評価の類語・類義語としては、物事の是非などを指摘して自分の評価を述べることを意味する「批評」、物事の価値などを批評し論じることを意味する「評論」、価値を認める事を意味する「買う」、ある問題について意見や解説などを加えることを意味する「コメント」などがあります。
評判の例文
この言葉がよく使われる場面としては、批評して是非を判定すること、批評して判断すること、世間にその名が取りざたされることを表現したい時などが挙げられます。
例文5にある「大評判」とは、人々に非常によく知られて話題になることを意味します。
評価の例文
この言葉がよく使われる場面としては、品物の値段を決めること、善悪や美醜などそのものの価値を定めること、価値があるとすること、教育評価の略を表現したい時などが挙げられます。
例文4にある「評価損益」とは、保有する資産の時価と簿価の差額のことです。簿価の方が高い場合は評価損、低い場合は評価益となります。
評判と評価という言葉は、どちらも「是非や価値を判定すること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、世間からの感覚的な判定を表現したい時は「評判」を、ある組織や人からの客観的な判定を表現したい時は「評価」を使うようにしましょう。