似た意味を持つ「ひらり」と「はらり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ひらり」と「はらり」という言葉は、どちらも物が動いたり落ちたりする様子のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ひらり」と「はらり」の違い
「ひらり」と「はらり」の違いを分かりやすく言うと、「ひらり」は軽やかで瞬間的な動きを表すこと、「はらり」は静かで情緒的な落下や舞いを表すことという違いです。
一つ目の「ひらり」を使った分かりやすい例としては、「猫が棚の上からひらりと飛び降りた」「彼女は障害物をひらりとかわして前に進んだ」「マントをひらりと翻して舞台に現れた」などがあります。
二つ目の「はらり」を使った分かりやすい例としては、「桜の花びらがはらりと地面に落ちた」「ページをめくった拍子に紙がはらりと床に落ちた」「涙が一粒、はらりと頬を伝った」などがあります。
「ひらり」と「はらり」はどちらも物が動いたり落ちたりする様子のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「ひらり」は素早く軽快で巧みな動きを表す言葉で、「ひらりと身をかわす」「ひらりと跳ぶ」のように、動作主体の意思や敏捷さが感じられる場面で使われます。
一方、「はらり」は「重力に任せて静かに余韻を残しながら落ちる様子」を表す言葉で、「はらりと散る」「はらりと落ちる」のように、自然現象や感情のにじみを伴う場面で使われます。
つまり、軽やかで瞬間的な動きを表すのが「ひらり」、静かで情緒的な落下や舞いを表すのが「はらり」と覚えておきましょう。
「ひらり」を英語にすると「lightly」「swiftly」「with a quick motion」などとなり、例えば「彼女はひらりと身をかわした」を英語にすると「She swiftly dodged out of the way」となります。
一方、「はらり」を英語にすると「gently」「softly」「fluttering down」などとなり、例えば「花びらがはらりと落ちた」を英語にすると「The petal fluttered gently to the ground」となります。
「ひらり」の意味
「ひらり」とは、物が軽くひるがえることを意味しています。
「ひらり舞う」「ひらりとかわす」などが、「ひらり」を使った一般的な言い回しになります。
「ひらり」を使った分かりやすい例としては、「風に乗って紙がひらりと舞った」「彼は質問をひらりとかわした」「猫が塀からひらりと飛び降りた」「スカーフが肩からひらりと落ちた」などがあります。
「ひらり」は、軽やかで素早い動きや、空中を舞うような様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、重さを感じさせず、なめらかに動いたり回転したりする状態を指します。
オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現すること、つまり擬声語や擬態語を意味するフランス語です。
オノマトペは主に自然界の音や人の声、物の状態などを、人の言語に置き換えて表現するものになります。また、日本語は他の言語に比べてオノマトペの種類が多いと言われており、「ひらり」以外には「ふわり」「くるり」「さっと」「すいっと」などがあります。
「ひらり」は、動作の軽快さや一瞬の動きを印象的に表現する言葉です。
例えば「紙がひらりと舞う」と言うと、風に乗って軽く回転しながら落ちていく様子が視覚的に伝わります。また「相手の攻撃をひらりとかわす」という表現では、無駄のない身のこなしで素早く避ける動作を生き生きと描写できます。
したがって、「ひらり」は、軽さ・素早さ・優雅さを含んだ動きを表す際に使われるのが特徴です。また、人物の身のこなしや状況処理の巧みさを表す比喩的な表現としても用いられると覚えておきましょう。
「ひらり」の類語・類義語としては、軽く柔らかく動く様子を表す「ふわり」や、素早く回転する動きを表す「くるり」などがあります。
「はらり」の意味
「はらり」とは、軽いものが落ちたり垂れ下がったりすることを意味しています。
「はらりと落ちる」「はらりと舞い散る」などが、「はらり」を使った一般的な言い回しになります。
「はらり」を使った分かりやすい例としては、「桜の花びらがはらりと地面に落ちた」「一枚の紙が手元からはらりと滑り落ちた」「帽子が風にはらりと飛ばされた」「涙が頬を伝ってはらりと落ちた」などがあります。
「はらり」は、物が一枚ずつ、または一つだけ静かに落ちたり舞ったりする様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、軽さはあるものの、下へ落ちる動きに意識が向く状態を指します。
また、日本語は他の言語に比べてオノマトペの種類が多いと言われており、「はらり」以外には「ひらひら」「ぽとり」「するり」「しとり」などがあります。
「はらり」は、落下や散る動作を静かで印象的に表現する言葉です。
例えば「花びらがはらりと落ちる」と言うと、一枚だけが音もなく地面へ向かう様子が情緒的に伝わります。また「書類がはらりと床に落ちた」という表現では、不意に手から離れた軽い物が静かに落ちる場面を自然に描写できます。
したがって、「はらり」は、軽さを伴いながらも「下へ落ちる」「散る」動きに焦点を当てたい場面で使われるのが特徴です。風情や余韻を感じさせる表現として、文章表現でもよく用いられると覚えておきましょう。
「はらり」の類語・類義語としては、軽く揺れながら落ちる様子を表す「ひらひら」や、小さな物が下に落ちる様子を表す「ぽとり」などがあります。
「ひらり」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、物が軽くひるがえることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ひらり」は軽やかで瞬間的な動きを表す時に使う言葉です。
「はらり」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、軽いものが落ちたり垂れ下がったりすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「はらり」は、静かで情緒的な落下や舞いを表す時に使う言葉です。
「ひらり」と「はらり」はどちらも物が動いたり落ちたりする様子のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、軽やかで瞬間的な動きを表すのが「ひらり」、静かで情緒的な落下や舞いを表すのが「はらり」と覚えておきましょう。