似た意味を持つ「気恥ずかしい」(読み方:きはずかしい)と「恥ずかしい」(読み方:はずかしい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「気恥ずかしい」と「恥ずかしい」という言葉は、どちらも照れ臭いことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
気恥ずかしいと恥ずかしいの違い
気恥ずかしいと恥ずかしいの意味の違い
気恥ずかしいと恥ずかしいの違いを分かりやすく言うと、気恥ずかしいよりも恥ずかしいの方がさらに恥ずかしいという違いです。
気恥ずかしいと恥ずかしいの使い方の違い
一つ目の気恥ずかしいを使った分かりやすい例としては、「面と向かって好意を伝えるのは気恥ずかしい」「彼女に甘えるのは少し気恥ずかしい」「サングラスを購入したが掛けるが気恥ずかしい」「手を握られると気恥ずかしい」などがあります。
二つ目の恥ずかしいを使った分かりやすい例としては、「人前で歌うのはとても恥ずかしい」「自信満々に答えたら間違っていたので恥ずかしい」「彼の行動は政治家として恥ずかしい」「お恥ずかしい話ですが私はFXで全財産を失いました」などがあります。
気恥ずかしいよりも恥ずかしい方がさらに恥ずかしい
気恥ずかしいと恥ずかしいはほぼ同じ意味を持つ言葉になります。違いを挙げるならば、気恥ずかしいよりも恥ずかしい方がさらに恥ずかしい場合に使うということです。気恥ずかしいはなんとなく恥ずかしいことなので、少し恥ずかしいと同じと覚えておけば問題ないでしょう。
気恥ずかしいと恥ずかしいの英語表記の違い
気恥ずかしいを英語にすると「be embarrassed」となり、例えば上記の「手を握られると気恥ずかしい」を英語にすると「I’m embarrassed to hold my hand」となります。
一方、恥ずかしいを英語にすると「ashamed」「embarrassed」「shy」となり、例えば上記の「お恥ずかしい話ですが私は全財産をFXで失いました」を英語にすると「I’m ashamed to say that I lost all my money foreign exchange」となります。
気恥ずかしいの意味
気恥ずかしいとは
気恥ずかしいとは、なんとなく恥ずかしいことを意味しています。
気恥ずかしいの使い方
気恥ずかしいを使った分かりやすい例としては、「ストレートに告白されると気恥ずかしい」「彼女を目の前にすると妙に気恥ずかしい気持ちが湧いていくる」「彼とペアルックの服を着て外を歩くのは気恥ずかしい」「彼のことを下の名前で呼ぶのは気恥ずかしい」などがあります。
気恥ずかしいは、なんとなく恥ずかしかったり、少し恥ずかしい場合に使う言葉です。日常生活でもビジネスシーンでも使える言葉ですが、よく使われているのは日常生活においてです。
表現方法は「気恥ずかしい気持ち」「気恥ずかしい思い」「気恥ずかしさがある」
「気恥ずかしい気持ち」「気恥ずかしい思い」「気恥ずかしさがある」などは、気恥ずかしいを使った一般的な表現方法になります。
気恥ずかしいの類語
気恥ずかしいの類語・類義語としては、妙に恥ずかしいことを意味する「小恥ずかしい」、なんとなく恥ずかしいことを意味する「心恥ずかしい」(読み方:うらはずかしい)、体裁が悪く恥ずかしいことを意味する「決り悪い」などがあります。
気恥ずかしいの気の字を使った別の言葉としては、気分が晴々しないことを意味する「気鬱」、その場の雰囲気になどに押されて心が怯むことを意味する「気後れ」、小さいことを気にすることを意味する「気が小さい」、ある事をしたい気になることを意味する「気が向く」などがあります。
恥ずかしいの意味
恥ずかしいとは
恥ずかしいとは、 自分の欠点や過失などを自覚して体裁悪く感じることを意味しています。その他にも、照れ臭いことや相手が優れていて気遅れすることの意味も持っています。
恥ずかしいの使い方
「字が下手なので書類を書いて提出するのが恥ずかしい」「優勝候補と言われながら予選リーグを突破できなかったので恥ずかしい」などの文中で使われている恥ずかしいは、「自分の欠点や過失などを自覚して体裁悪く感じること」の意味で使われています。
一方、「彼女と二人きりになってしまったので恥ずかしい」「同期はみんな昇進しているのに自分だけ平社員のままで恥ずかしい」などの文中で使われている恥ずかしいは、「照れ臭いことや相手が優れていて気遅れすること」の意味で使われています。
恥ずかしいは3つの意味を持つ言葉ですが、主に使うのは、自分の欠点や過失などを自覚して体裁悪く感じること、照れ臭いことの2つになります。
恥ずかしいと聞くとマイナスなイメージを浮かべやすいですが、恥ずかしいはマイナスな意味を持つ言葉でありません。「褒められて恥ずかしい」「注目されて恥ずかしい」などのようにプラスのイメージでも使います。
表現方法は「恥ずかしい思い」「恥ずかしい間違い」「恥ずかしい行動」
「恥ずかしい思い」「〇〇するのが恥ずかしい」「恥ずかしい間違い」「恥ずかしい行動」などは、恥ずかしいと使ったよくある表現方法になります。
恥ずかしいの対義語
恥ずかしいの対義語・反対語としては、得意で自慢したくなる気持ちであることを意味する「誇らしい」があります。
恥ずかしいの類語
恥ずかしいの類語・類義語としては、気恥ずかしいことを意味する「照れ臭いこと」、照れ臭いことことを意味する「面映ゆい」(読み方:おもはゆい)、実力以上に評価されて決りが悪いことを意味する「こそばゆい」などがあります。
恥ずかしいの恥の字を使った別の言葉としては、体面や名誉などを傷つけることを意味する「恥辱」、恥ずべきことをして平気でいることを意味する「恥知らず」、恥ずかしがることを意味する「恥じらい」、照れ屋なことを意味する「恥ずかしがり屋」などがあります。
気恥ずかしいの例文
この言葉がよく使われる場面としては、なんとなく恥ずかしいことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、様々な場面で使うことができる言葉です。そのため、使ったこともある人も多いでしょう。
恥ずかしいの例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の欠点や過失などを自覚して体裁悪く感じることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、照れ臭いことや相手が優れていて気遅れすることを表現したい時にも使います。
例文1や例文2は、自分の欠点や過失などを自覚して体裁悪く感じることの意味で使われています。また、例文3は照れ臭いこと意味で使われており、例文5は相手が優れていて気遅れすることの意味で使っています。
気恥ずかしいと恥ずかしいどちから使うか迷った場合は、少し恥ずかしいことを表現したい場合は「気恥ずかしい」を、気恥ずかしいよりもさらに恥ずかしい場合は「恥ずかしい」を使うようにしましょう。