同じ「まがまがしい」という読み方の「禍禍しい」と「凶々しい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「禍禍しい」と「凶々しい」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「禍禍しい」と「凶々しい」の違い
「禍禍しい」と「凶々しい」の意味の違い
「禍禍しい」と「凶々しい」の違いを分かりやすく言うと、「禍禍しい」とは一般的に使われている、「凶々しい」とは一般的に使われていないという違いです。
「禍禍しい」と「凶々しい」の使い方の違い
一つ目の「禍禍しい」を使った分かりやすい例としては、「彼女は禍禍しい雰囲気を放っている」「禍禍しい記憶が蘇ってきた」「悪天候によりスカイツリーが禍禍しい姿をしている」「夜道を歩いていたら禍禍しい感じがしてきた」などがあります。
二つ目の「凶々しい」を使った分かりやすい例としては、「隣に座っている人から凶々しいオーラを感じる」「凶々しい出来事について語った」「この絵からは凶々しい気配を感じる」「彼から凶々しい事件の話を聞いた」などがあります。
「禍禍しい」と「凶々しい」は、どちらも不吉なことを意味しており、日常生活でもビジネスシーンでもあまり使われない言葉ですが、使い方に少し違いがあります。
「禍禍しい」と「凶々しい」の使い分け方
「禍禍しい」の方が一般的に使われており、「凶々しい」の方が一般的には使われていないというのが違いです。また、どちらの言葉もとてもマイナスなイメージを持っています。
「禍禍しい」と「凶々しい」は同じ意味を持つ言葉なため、お互いに置き換えることができます。
上記の例を挙げると、「彼女は禍禍しい雰囲気を放っている」を「彼女は凶々しい雰囲気を放っている」とするのは可能ですし、「凶々しい出来事について語った」を「禍々しい出来事について語った」とすることも可能です。
「禍禍しい」と「凶々しい」の英語表記の違い
「禍禍しい」も「凶々しい」も英語にすると「ominous」「inauspicious」となり、例えば上記の「禍禍しい雰囲気」を英語にすると「Ominous atmosphere」となります。
「禍禍しい」の意味
「禍禍しい」とは
「禍禍しい」とは、不吉なことを意味しています。その他にも、忌々しいことや、いかにも尤もらしいという意味も持っています。
「禍禍しい」の使い方
「禍禍しい」を使った分かりやすい例としては、「彼からとても禍禍しい雰囲気を感じる」「最高に禍禍しい計画を立てている」「この巻物には禍禍しい言い伝えがある」「禍禍しい光景が目に焼き付いている」「禍禍しい事件のニュースを見た」などがあります。
「禍禍しい」は複数の意味を持つ言葉ですが、一般的に使われているのは、不吉なことの意味になります。そのため、マイナスなイメージを持って使います。
「禍禍しい」の語源
「禍禍しい」は「禍」(読み方:まが)を重ねた形容詞で、「禍」という言葉は、凶、悪、邪など、この世の災いを表わす言葉です。また、「禍」を重ねることにより、より不吉な様子を強調しています。
「禍禍しい」が使われる場面
「禍禍しい」は日常生活やビジネスシーンではあまり使いませんが、小説、漫画やゲーム、インターネット上などでは見かけることがある言葉です。
表現方法は「禍禍しい雰囲気」「禍禍しいオーラ」「禍禍しい出来事」
「禍禍しい雰囲気」「禍禍しいオーラ」「禍禍しい出来事」「禍禍しい姿」「禍禍しい事件」などが、「禍禍しい」を使った一般的な表現方法になります。
「禍禍しい」の類語
「禍禍しい」の類語・類義語としては、何かよくないことが起こりそうな様子のことを意味する「縁起が悪い」、不吉なことを意味する「忌まわしい」、いかにも嫌な感じなことを意味する「悍ましい」(読み方:おぞましい)などがあります。
「禍禍しい」の禍の字を使った別の言葉としては、災いの起こるもとのことを意味する「禍因」、災いの起こるもとや原因のことを意味する「禍根」、災難のことを意味する「禍害」、他人に災いを加えようとする心のことを意味する「禍心」などがあります。
「凶々しい」の意味
「凶々しい」とは
「凶々しい」とは、不吉なことを意味しています。その他にも、忌々しいことや、いかにも尤もらしいという意味も持っています。
「凶々しい」の使い方
「凶々しい」を使った分かりやすい例としては、「彼女はとても凶々しいオーラを放っている」「ひどく凶々しい場所に足を踏み入れていしまった」「ここにある絵はどれも邪悪で凶々しい」「凶々しい仮面をつけた男がこちらに歩いてきた」などがあります。
「凶々しい」は複数の意味を持つ言葉ですが、一般的に使われているのは、不吉なことの意味になります。そのため、マイナスなイメージを持って使います。
「凶々しい」が使われる場面
「凶々しい」は日常生活やビジネスシーンではあまり使いませんが、小説、漫画やゲーム、インターネット上などでは見かけることがある言葉です。
表現方法は「凶々しい雰囲気」「凶々しいオーラ」「凶々しい出来事」
「凶々しい雰囲気」「凶々しいオーラ」「凶々しい出来事」「凶々しい姿」「凶々しい事件」などが、「凶々しい」を使った一般的な表現方法になります。
「凶々しい」の類語
「凶々しい」の類語・類義語としては、不運の兆しがあることを意味する「不運」、状況が不安定で危険な感じがすることを意味する「不穏」、不愉快で嫌であることを意味する「厭わしい」(読み方:いとわしい)などがあります。
「凶々しい」の凶の字を使った別の言葉としては、性質が残忍で酷いことをすることを意味する「凶悪」、凶悪な害のことを意味する「凶害」、心が邪で荒々しいことを意味する「凶険」、縁起の悪い出来事を意味する「凶事」、凶悪な人のことを意味する「凶人」などがあります。
「禍禍しい」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、不吉なことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、忌々しいことや、いかにも尤もらしいことを表現したい時にも使います。
上記の例文のように、マイナスなイメージを持って使われる言葉になります。
「凶々しい」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、不吉なことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、忌々しいことや、いかにも尤もらしいことを表現したい時にも使います。
上記の例文のように、マイナスなイメージを持って使われる言葉になります。
「禍禍しい」と「凶々しい」はどちらも不吉なことを表わす言葉ですが、「禍禍しい」の方が一般的に使わており、「凶々しい」の方は一般的に使われていないと覚えておきましょう。