【だが】と【しかし】と【でも】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「だが」と「しかし」と「でも」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どれを使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「だが」と「しかし」と「でも」という言葉は、どれも接続詞であるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。

「だが」と「しかし」と「でも」の違い

「だが」と「しかし」と「でも」の違いを分かりやすく言うと、「だが」は前述した事と反する事を述べる際に使用する接続詞で、「しかし」は他にも話題を転じる際や感嘆として使用されるもので、「でも」は弁論にも使用される言葉であるという違いです。

「だが」という接続詞は、前に述べた事柄と反対の意味や、対立する関係の内容を後述する際に使用する言葉です。例えば「今回は失敗をした。だが、とても良い経験をしたと思う」などのように使用されます。

これは、前述されている内容である「失敗した」という言葉と反対の意味、対立する関係にある内容である「良い経験をした」という言葉を後述するにあたり、「だが」という接続詞を使用しています。

次に「しかし」という接続詞を考えます。この「しかし」という言葉は「然しながら」(読み方:しかしながら)を省略した形です。現在では「然しながら」よりも「しかし」の方が短くて済むのでよく使用される傾向にあります。

この「しかし」という接続詞は、「だが」と同じように今まで述べてきた事柄を受けて、それと反することを述べる時にも使用されます。先ほどの例文と同じように「今回は失敗をした。しかし、とても良い経験をしたと思う」という風に使用されます。

「しかし」には、他にも二つの意味があります。一つは、今まで述べてきた事柄を受けて、話題を転じる時に使われるものです。「それはともかく」「それはそれとして」という切り替えの意味での「しかし」です。

例えば「ようやく自由になったね。しかし、これからどうしようか」などのように使用されます。これは「しかし」という言葉にしかない意味合いで、「だが」で言い換えることは出来ないものです。

また二つ目の意味として、感嘆の意味を持つ「しかし」があります。これは文頭などで使用されるものです。例えば「しかし、なんと立派な建物だろう」などのように使用されます。これも「だが」で言い換えることは出来ないものです。

最後に「でも」という接続詞を考えます。この「でも」という接続詞は、「それでも」という言葉を省略した形です。現在では「でも」も「それでも」も一般的によく使われるものです。

「でも」と「それでも」だと、「それでも」の方が丁寧な印象になるので、ビジネスシーンなどでは「それでも」を使用するのが良いでしょう。

この「でも」という接続詞の意味としては、前の事柄を肯定しつつも、結果がそれに反することを導く際に使用されるものです。または、前述した事柄について、弁論や反論をする際にも使用されます。

例えば、前述を肯定しつつ、結果が反する場合は「彼女は努力をした。でも、試験には失敗してしまった」などのように使用されます。努力をしたという事実を考えれば結果は成功であるはずのところ、予想に反した結果になっているので「でも」を使います。

また、「試験には失敗してしまった。でも、彼女は努力したんですよ」などのように、弁論や反論をするための接続詞としても「でも」は使用されます。これは、結果はさておき、その過程を評価して貰いたい時などに使用される表現です。

このように、それぞれの接続詞には、その言葉でしか表現できない意味合いが含まれています。前後の文脈や一番伝えたい部分がどこであるのかをよく考えて、使い分けられるように、各種接続詞の意味と違いを覚えておくようにしましょう。

「だが」の意味

「だが」とは、接続詞の一種で、前に述べた事柄と反対したり対立したりする内容を述べる時に使用される言葉を意味しています。

「だが」というのは、前述する文章の文末の「~だ。」という言い切りと、次に続く文章の文頭である「が、~」という言葉が組み合わさって出来た言葉です。

「だが」という接続詞を使用する際には、強い反対の意志が含まれる場合が多くあります。例えば「試合には負けた。だが、私達のチームの方が劣っていたとは思わない」などのように使用される言葉です。

前述した内容を、正面から否定するような気持ちを持っている際に使用されるのが「だが」という接続詞であると覚えておくと分かりやすいでしょう。この「だが」という言葉を使った場合、本当に言いたい内容というのは、「だが」の後に続く文章です。

接続詞「だが」を使用する場合、「だが」の前に記述される文章については、全てが否定されたり、前置きとして述べられている場合がほとんどです。「だが」の前の文章があることにより、「だが」より後の文章内容を強調している場合もあります。

先ほど例文として挙げた「試合には負けた。だが、私達のチームの方が劣っていたとは思わない」という文章では、試合に負けたことは重要ではありません。チームが劣っていないということの方が強調したい部分であると言えます。

このように、接続詞「だが」という言葉を使用する際には、本当に言いたいこと、伝えたいことについては、「だが」の後に持ってくるようにするものだと覚えておくようにしましょう。

「しかし」の意味

「しかし」とは、接続詞の一種で、今まで述べてきた事柄を受けて、それと反することを述べたり、話題を転じたり、感情をこめて言葉を発したりする際に使用される言葉を意味しています。「しかし」は「然しながら」という言葉を省略した形です。

「しかし」というのは、本来は「然しながら」と表現されていたものです。現在でも「然しながら」「しかしながら」という表現は使用されますが、「しかし」の方が短くて済むので、こちらを主流として使用する場合が多くなってきています。

「しかし」には主に3つの意味があり、一つは「だが」などと同じように、前述した事柄を受けて、それと反する内容の事を述べる時に使用されます。例えば「私個人としては許したい。しかし、立場上そういうわけにもいかない」などのように使用します。

「しかし」というのは、「だが」よりも少し柔らかい表現で前述した内容を否定するような意味を持つ言葉です。断固とした意志を感じるような強い表現ではなく、緩やかに前述した内容と反する言葉を続ける際に使用します。

二つ目の意味としては、話題を転じる時に使用します。例えば「テストが終わってスッキリした。しかし、今日はこれからどうしようか?」というような使われ方をします。前述した内容と関係ない事柄が後に続く場合は、話題を転じる「しかし」となります。

三つ目の意味としては、感情をこめて言葉を発する時に使用されます。例えば「しかし、なんとまぁ立派な施設をつくったものだ」などのように使います。これは文頭に使われるもので、感嘆の意味を含む「しかし」です。

このように、「しかし」には様々な意味があります。前後の文脈によって、使い分けられるように、それぞれの意味合いを覚えておくようにしましょう。

「でも」の意味

「でも」とは、接続詞の一種で、前に述べた事柄を一応肯定しながら、それに反する内容を後述する場合や、前に述べた事柄に対して弁論や反論をする際に使用される言葉を意味しています。「でも」は「それでも」という言葉を省略した形です。

「でも」というのは、本来は「それでも」と表現されるものです。現在では「でも」も「それでも」も一般的に使用される接続詞です。丁寧な表現をしたい場合には「それでも」を使い、簡単に表現をしたい場合には「でも」を使用しても良いでしょう。

「でも」には主に2つの意味があり、一つは前に述べた事柄を一応肯定しながらも、接続詞の後に、それに反する内容を導く際に使用されます。例えば「昼夜問わず練習をした。でも、負けてしまった」などのように使用されます。

これは、接続詞よりも前に述べられている「昼夜問わず練習をした」という事実から考えると、結果は「勝った」となるのだろうと予測されるところ、その予想に反して「負けてしまった」という結果が導かれたことを「でも」の接続詞で表現するものです。

二つ目の意味としては、前述した事柄に対して弁解をしたり、反論をしたりする場合に使うものです。例えば「確かに私達は負けました。でも、昼夜問わず練習したんです」という風に使用されます。

接続詞よりも前に、事実を述べ、事実は事実として置いておいて、その過程での努力についての評価を求める場合などに、この「でも」という接続詞を使った言葉で弁解や反論をします。

このように、「でも」には様々な意味があります。前後の文脈によって、使い分けられるように、それぞれの意味合いを覚えておくようにしましょう。

「だが」の例文と使い方

1.今回は失敗をしてしまった。だが、次回は必ず成功すると確信している。
2.私にも悪いところはあった。だが、全面的には君に責任があると思うよ。
3.今日の遅刻は許しましょう。だが、次はないと思いなさい。
4.昼食はカツ丼がいいと決めていた、だがカレーも捨てがたい。

この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄と反対したり対立したりする内容を述べたい時などが挙げられます。「だが」というのは、強い否定の意志を持った接続詞であり、強調して言いたい部分は「だが」の後の文章になります。

「だが」というのは、本来は前の文章の文末「~だ。」に、次の文章の文頭「が、~」という言葉が組み合わさって出来たものです。例文1で考えてみると、本来は「今回は失敗をしてしまったのだ。が、次回は必ず成功すると確信している」となります。

「だが」という接続詞を使用する場合には、前述の内容に反対したり対立したりする文章しか後述されません。前の文章を受けて、それを否定するような形で、後の文章を強調するのが「だが」という接続詞です。

「しかし」の例文と使い方

1.しかし、今日はまた、とんでもない暑さだなぁ。
2.君の言い分はよく解るよ。しかし、それを周囲に理解してもらおうというのは難しいと思うな。
3.体調は優れない。しかし、どうしても出掛けなくてはならない。

この言葉がよく使われる場面としては、今まで述べてきた事柄と反することを述べたり、話題を転じたり、感情をこめて物事を言ったりする時などが挙げられます。「しかし」は「然しながら」を省略した形の接続詞です。

「しかし」というのは、様々な意味を持っています。例文1では、感情をこめた意味で使われているものです。例文2や3では、前の文章を受けて反することを後述しています。このように、前後の文脈によって使われ方が違ってくるものです。

「しかし」を漢字で表記した「然し」という言葉を使った他の接続詞として「然るに」(読み方:しかるに)という言葉もあります。この接続詞も「それにもかかわらず」という意味を持つもので、「しかし」と似た意味を持つ言葉です。

「でも」の例文と使い方

1.今朝は大雨だった。でも、学校は休みにならなかった。
2.試験には落ちてしまった。でも、勉強は今までで一番多くやったんですよ。
3.彼のことはあまり好きではない。でも、仕事の付き合いだから仕方ないのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を肯定しつつも、それに反する内容を後述する場合や、前に述べた事柄に対して、弁論や反論をする時などが挙げられます。「でも」は「それでも」を省略した形です。

例文1や3のような場合、これは前述した内容に反することを後述している例文になります。例文2の場合には、弁明や反論の意味を持った言葉として使用されているものです。

この例文2のような弁論や反論の意味で使用する「でも」というのは、あまり使いすぎると、子供のワガママや言い訳のように聞こえてしまうので、注意が必要です。また、ビジネスシーンなどでは「でも」より「それでも」を使用する方が丁寧に聞こえます。