似た意味を持つ「隔週」(読み方:かくしゅう)と「毎週」(読み方:まいしゅう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「隔週」と「毎週」という言葉は、どちらも週単位の間隔を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
隔週と毎週の違い
隔週と毎週の意味の違い
隔週と毎週の違いを分かりやすく言うと、隔週とは一週間おきを意味し、毎週とは一週間ごとを意味するという違いです。
隔週と毎週の使い分け方
一つ目の隔週を使った分かりやすい例としては、「この雑誌は隔週月曜日に発売される」「仕事は毎週日曜日と隔週土曜が休みです」「ピアノのレッスンが隔週火曜日にある」「隔週日曜日で出勤しています」などがあります。
二つ目の毎週を使った分かりやすい例としては、「毎週刊行の雑誌を定期購読している」「毎週末に家族でドライブに行く」「趣味で毎週のようにキャンプに行っている」「毎週土曜日は英語の習い事がある」などがあります。
隔週と毎週という言葉は、週単位の間隔を表す言葉ですが、その間隔の違いが二つの言葉の違いになります。隔週とは一週間おきを意味し、一週へだてることを表します。毎週とは一週間ごとを意味し、週がかわるたびであることを表します。
「隔週月曜日」と「毎週月曜日」の違い
上記の例文の「隔週月曜日」とは一週間おきの月曜日であり、例えば第一週目の月曜日、第三週目の月曜日、第五週目の月曜日、、、というように一週間挟むことです。
これが「毎週月曜日」になると一週間ごとの月曜日であり、第一週目の月曜日、第二週目の月曜日、第三週目の月曜日、、、と週がかわるたびになります。
隔週は一週間とばすこと、毎週はとばさずに全ての週ごと、と考えれば良いでしょう。
隔週と毎週の英語表記の違い
隔週を英語にすると「every other [second] week」「every second week」「every two weeks」となり、例えば上記の「隔週月曜日に」を英語にすると「every other Monday」となります。
一方、毎週を英語にすると「every week」「each week」「weekly」となり、例えば上記の「毎週刊行」を英語にすると「weekly publication」となります。
隔週の意味
隔週とは
隔週とは、1週間おきを意味しています。
表現方法は「隔週休み」「隔週1回」「隔週土日休み」
「隔週休み」「隔週1回」「隔週土日休み」などが、隔週を使った一般的な言い回しです。
隔週の使い方
隔週を使った分かりやすい例としては、「隔週休2日制の会社に就職した」「隔週のゴミ出しは忘れがちだ」「隔週で家にお花が届くサービスを申し込んだ」「メルマガは隔週土曜日に配信される」などがあります。
その他にも、「このクリニックは土曜隔週休みだった」「隔週で週2日勤務と週3日勤務が入れ替わる」「古新聞は隔週水曜日に回収だ」「絵の習い事を隔週で続けている」「隔週の予定を自動入力できるアプリだ」などがあります。
隔週という言葉の「隔」とは、物理的にへだてることの他に、継続する時間単位を一つだけとばすことを表します。隔週とは週単位を一つとばした1週間おきのことを意味します。また、隔月は月単位を一つとばしたひと月おきのこと、隔年は年単位を一つとばした1年おきのことです。
「隔週休2日制」の意味
上記の例文の「隔週休2日制」とは、二日休みの週と一日休みの週が交互にある休日制度を表します。例えば、今週は土日休み、翌週は日曜のみ休み、翌々週は土日休み、といった規則性になります。対する言葉に「完全週休2日制」があり、どの週もお休みが二日あることを意味します。
隔週の類語
隔週の類語・類義語としては、一日おきを意味する「隔日」、ひと月おきを意味する「隔月」、1年の間をおくことや1年おきを意味する「隔年」などがあります。
隔週の隔の字を使った別の言葉としては、物事と物事とのあいだの時間を意味する「間隔」、へだたることやへだて離すことを意味する「隔離」、時代・世代がへだたっていることや時代が違うことを意味する「隔世」などがあります。
毎週の意味
毎週とは
毎週とは、1週間ごと、週がかわるたびを意味しています。
毎週の使い方
毎週を使った分かりやすい例としては、「毎週デートしたいのに忙しくて会えない」「息子は毎週日曜日のアニメを楽しみにしている」「趣味の句会に毎週参加している」「毎週の運勢をサイトでチェックしている」などがあります。
その他にも、「毎週水曜日にランチ会がある」「毎週末何かしらイベントがある」「学級新聞は毎週二回発行される」「毎週1キロ痩せることを目標にしている」「美容院に毎週行くなんてセレブだな」などがあります。
「毎週日曜日」「毎週二回」の意味
毎週という言葉の「毎」はそのたびごとを表し、 毎週とは一週間ごと、週がかわるたびを意味します。上記の例文の「毎週日曜日」とは、すべての週の日曜日を表します。また、「毎週二回」とは、どの週も二回あることを表します。
毎週の類語
毎週の類語・類義語としては、来る日も来る日もや日ごとを意味する「毎日」、つきづきや月ごとを意味する「毎月」、としごとや年々を意味する「毎年」などがあります。
毎週の毎の字を使った別の言葉としては、毎回やその度ごとを意味する「毎毎」、食事ごとや食事のたびを意味する「毎食」、物事があるたびにや事につけてを意味する「事毎に」などがあります。
隔週の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一週間おき、一週間へだてることを表現したい時などが挙げられます。
例文3にある「隔週刊」とは、2週間に1回発行する雑誌などのことを表す言葉です。例文4で使われている「隔週」は誤った表現であり、正しくは「各週」です。各週とは、それぞれの週を意味する言葉であり、1週間の間隔をあける「隔週」の同音異義語です。
毎週の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一週間ごと、すべての週を表現したい時などが挙げられます。
例文3にある「毎週末」とは、毎週の週末であり、毎週の土日を表す言葉です。毎週週末と表現しても間違いではありませんが、毎週週末は書き言葉よりも話し言葉で使われる傾向があります。例文4にある「毎週録画」は、毎週決まった曜日と開始時間で録画することです。
隔週と毎週という言葉は、どちらも週単位の間隔を表す言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、一週間おきを表現したい時は「隔週」を、一週間ごとを表現したい時は「毎週」を使うようにしましょう。