【泰然】と【悠然】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「泰然」(読み方:たいぜん)と「悠然」(読み方:ゆうぜん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「泰然」と「悠然」という言葉は、どちらも落ち着いている様子を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



泰然と悠然の違い

泰然と悠然の意味の違い

泰然と悠然の違いを分かりやすく言うと、泰然とは物事に動じないさまを表し、悠然とはゆったりしているさまを表すという違いです。

泰然と悠然の使い方の違い

一つ目の泰然を使った分かりやすい例としては、「父はその知らせにも泰然としていた」「彼は泰然と通り過ぎていった」「泰然とした態度でクレーム対応する」「椅子に座り、泰然と腕組みをしている」などがあります。

二つ目の悠然を使った分かりやすい例としては、「バッターは悠然とストライクを見送った」「カモメが悠然と空を飛んでいる」「ライバルが悠然と立ちはだかる」「慌てずに悠然と構えていた」「悠然たる面持ちで私を見た」などがあります。

泰然と悠然の使い分け方

泰然と悠然という言葉は、どちらも落ち着いているさまを表す文語的表現です。二つの言葉は使い分けがとても曖昧ですが、あえて言うならば、物事に動じないさまや驚かないさまに重きを置く時には泰然、ゆったりした心の持ちように重きを置く時には悠然を使うと覚えておけば良いでしょう。

上記の例文の「その知らせにも泰然としていた」とは、驚くような知らせであっても動じずに落ち着いているさまを表します。また、「悠然とストライクを見送った」とは、ゆったりとした余裕のある心持ちでストライクボールを見送ったことを表しています。

泰然と悠然の英語表記の違い

泰然も悠然も英語にすると「calm」「composed」「leisurely」となり、例えば上記の「その知らせにも泰然としていた」を英語にすると「hear the news calmly」となります。

泰然の意味

泰然とは

泰然とは、落ち着いていて物事に驚かないさまを意味しています。

表現方法は「泰然とした」「泰然として」「泰然たる」

「泰然とした」「泰然として」「泰然たる」などが、泰然を使った一般的な言い回しです。

泰然の使い方

泰然を使った分かりやすい例としては、「泰然たる態度を失うことはないリーダーだ」「どんな時も泰然としていたい」「この非常事態に泰然としてはいられない」「準備万端にして泰然たる態度で臨みたい」などがあります。

その他にも、「泰然自若な態度でクレーム対応する」「苦境に陥っても失意泰然として生きる」「いつも泰然として構えていて頼もしい」「泰然とした佇まいの建築物だ」「想定外のことにも泰然と対処する」などがあります。

泰然という言葉の「泰」は、おだやかであること、落ち着いていることを表し、状態を表す語である「然」と結びついて、泰然とは落ち着いていて物事に動じないさまを意味します。主に人の性質や態度などに対して使われますが、擬人的に自然や建造物に対して使われることもあります。

四字熟語「泰然自若」の意味

泰然を用いた四字熟語には「泰然自若」があり、落ち着いていて、慌てふためいていない様子を意味します。前述の意味を持つ「泰然」と、重大な事に当たっても心や態度に少しの乱れもないさまを表す「自若」が組み合わさった言葉です。

泰然の類語

泰然の類語・類義語としては、何事もなかったように落ち着きはらっているさまを意味する「平然」、態度や気持ちが落ち着いていることを意味する「平静」、落ち着いていて物事に動じないことを意味する「沈着」などがあります。

泰然の泰の字を使った別の言葉としては、世の中が平和に治まり穏やかなことを意味する「泰平」、無事でやすらかなことを意味する「安泰」、西洋諸国を意味する「泰西」などがあります。

悠然の意味

悠然とは

悠然とは、物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさまを意味しています。

表現方法は「悠然とした」「悠然と構える」「悠然と佇む」

「悠然とした」「悠然と構える」「悠然と佇む」などが、悠然を使った一般的な言い回しです。

悠然の使い方

悠然を使った分かりやすい例としては、「未知のことにも悠然と構える度胸が欲しい」「悠然であることが私の強みだ」「悠然とした大自然が好きだ」「売りは迅速、買いは悠然が相場の鉄則だ」などがあります。

その他にも、「彼は悠然としている人だ」「この曲の悠然とした旋律が気に入っている」「日常を離れ、悠然としたときを過ごしたい」「閑静な住宅街に悠然と構える宿だった」「悠然とした富士山の眺望が自慢です」などがあります。

悠然という言葉の「悠」は気分がゆったりしているさまを表し、悠然とは物事に動じないでゆったりしているさま、ゆっくりとしたさまを意味します。悠然は古代中国の漢文にも使われており、晋の詩人、陶淵明は「悠然見南山」と記し、ゆったりと南方の山を見ることを表しました。

小林一茶の「悠然として山を見る蛙かな」

悠然を用いた有名な句には、小林一茶の「悠然として山を見る蛙かな」があります。カエルがゆったりとして遠くの山を眺めていることを詠んだ句であり、小さなカエルが、大きく不動の存在である山をゆったりとした思いで見ることに面白味を感じる俳句です。

悠然の類語

悠然の類語・類義語としては、動作や態度などが落ち着いていて気の長いことを意味する「悠長」、ゆったりと落ち着いたさまを意味する「悠悠」、性格や気分がのんびりとしていることを意味する「呑気」などがあります。

悠然の悠の字を使った別の言葉としては、果てしなく長く続くことを意味する「悠久」、時間的に空間的にはるかに遠いことを意味する「悠遠」、ゆったりとしてこせこせしないさまを意味する「悠揚」などがあります。

泰然の例文

1.社長は「失意泰然、得意淡然」を座右の銘とする、常に冷静沈着な人だ。
2.父は覚悟をしていたのか、余命を告知されても泰然自若として驚きませんでした
3.息子は「泰然自然」というロゴTを好んで着ているが、「泰然自若」じゃないのかな。
4.チームは故障者が続出しており、監督は新たな采配をせざるを得ない状況だが、泰然と構えているようだ。
5.すぐに慌ててしまい判断を誤ることがあるので、泰然たる態度で物事に向かえるようになりたい。

この言葉がよく使われる場面としては、落ち着いて物事に動じないさまを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「失意泰然、得意淡然」とは、物事がうまくいかなくても焦らず落ち着いて、うまくいっている時は淡々としていることを意味する故事成語です。例文3にある「泰然自然」という四字熟語はありません。

悠然の例文

1.書道家であった祖父は、いつも悠然として心安らかな様子でいた記憶がある。
2.水族館で悠然と泳ぐジンベエザメが印象的だったようで、娘はその様子を絵日記に書いた。
3.うちの猫は昼寝をしている最中に来客があっても、ひとあくびをするだけで悠然と眠り続ける。
4.悠然と構える山々をバックに、登頂の記念写真をとった。
5.昨夜の嵐が嘘のように、海は悠然として静けさを取り戻している。

この言葉がよく使われる場面としては、物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさまを表現したい時などが挙げられます。

例文2や例文3では、動物や生き物がゆったりとした動きや表情であることを表現する言葉として「悠然」が使われています。例文4や例文5のように、悠然という言葉は自然のゆったりした様子も表します。

泰然と悠然という言葉は、どちらも落ち着いている様子を表す言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、物事に動じないさまを表現したい時は「泰然」を、ゆったりしたさまを表現したい時は「悠然」を使うようにしましょう。

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