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【無名有実】と【有名無実】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「無名有実」(読み方:むめいゆうじつ)と「有名無実」(読み方:ゆうめいむじつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「無名有実」と「有名無実」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




無名有実と有名無実の違い

無名有実と有名無実の意味の違い

無名有実と有名無実の違いを分かりやすく言うと、無名有実とは有名無実の間違った使い方、有名無実とは名ばかりでそれに見合う実質が伴わないことです。

無名有実は誤字

一般的には無名有実という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、有名無実のことを間違えて無名有実を使っている人がほとんどです。

有名無実は正しい日本語

正しい言葉である有名無実を使った分かりやすい例としては、「有名無実な規則は意味がないと思う」「彼の役職は肩書ばかりで有名無実です」「残業は全くないと聞いていたがそんなものは有名無実でした」などがあります。

有名無実という言葉はあっても、無名有実という言葉は存在しません。同時に有名無実という単語の意味について「名ばかりでそれに見合う実質が伴わないこと」と覚えておきましょう。

有名無実の英語表記

有名無実を英語にすると「nominal」「in name only」となり、例えば上記の「彼女が党首というのは有名無実だった」を英語にすると「She was only the nominal party leade」となります。

無名有実の意味

無名有実とは

無名有実とは、有名無実の間違った使われ方です。

無名有実という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、有名無実と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

無名有実と間違えやすい理由

なぜ無名有実と有名無実を間違えてしまうのかというと、漢字の成り立ちが似ているため勘違いして覚えてしまったことが原因です。

有名無実とは世間に名が知られていることを意味する「有名」と、実質がないことを意味する「無実」が合わさり、名ばかりでそれに見合う実質が伴わないことを意味する言葉です。

そのため、世間に名が知られていないことを意味する「無名」と実質があることを意味する「有実」が合わさり、名は知られてないが実質が伴っている無名有実とすると正反対の意味を持つ言葉になってしまいます。

また、無名有実は名は知られてないが実質が伴っているという意味の言葉としては使われることがあるものの、辞書には載っていない間違った日本語と覚えておきましょう。

有名無実の意味

有名無実とは

有名無実とは、名ばかりでそれに見合う実質が伴わないことを意味しています。

表現方法は「有名無実です」「有名無実化」「有名無実と化している」

「有名無実化」「有名無実です」などが、「有名無実」を使った一般的な言い回しになります。

有名無実の使い方

有名無実を使った分かりやすい例としては、「人事部長と肩書があるが実際は有名無実でただ判子を押す係です」「休日出勤はないと聞いていたがそんなものは有名無実だった」「天下り規制は有名無実と化しているのが現状です」などがあります。

有名無実とは世間に名が知られていることを意味する「有名」と、実質がないことを意味する「無実」が合わさり、有名無実とは名ばかりでそれに見合う実質が伴わないことを意味する四字熟語です。

また、有名無実を簡単に言うならば、実質的に価値がないものや、役に立たないこととなります。そのため、どちらかというとマイナスなイメージで使われることが多い言葉です。

有名無実は元々、法律や規則などの人ではないものに対して使うのが一般的でしたが、近年では、知名度が高くても実力が伴っていない、芸能人やスポーツ選手などにも使われるようになりました。

有名無実は日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことができる言葉になります。

有名無実の対義語

有名無実の対義語・反対語としては、名目と実体が一致していることを意味する「名実一体」(読み方:めいじついったい)があります。

有名無実の類語

有名無実の類語・類義語としては、名前だけが残って実質がなくなること意味する「名存実亡」(読み方:めいそんじつぼう)、見かけや表面と実際や実質とが一致しないことを意味する「羊頭狗肉」(読み方:ようとうくにく)などがあります。

無名有実の例文

1.無名有実という言葉は存在しないので、おそらく有名無実の言い間違いだろう。
2.有名無実という言葉は名ばかりでそれに見合う実質が伴わないことで、無名有実という言葉はない。
3.無名有実という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.ある魚の販売が禁止されていたがほとんど無名有実でしたという言葉を使う人はいるが、正しくはある魚の販売が禁止されていたがほとんど有名無実でしたです。
5.新制度が導入されたもののいつの間にか有名無実化していましたという言葉はあるが、新制度が導入されたもののいつの間にか無名有実化していましたという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、有名無実という言葉を間違えて無名有実と表現している時などが挙げられます。

無名有実という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、有名無実を間違えて使っている可能性が高いです。

無名有実という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、無名有実ではなく、有名無実と表現するのが正しい使い方になります。

有名無実の例文

1.我が家のゲームは夜の10時までという約束も、いつしか有名無実となってしまいました。
2.歓迎会は新入社員を歓迎する会であるが、今や有名無実化し、ただの飲み会となっています。
3.元サッカーブラジル代表と鳴り物入りで入団したわりには、シュートを外してばかりで有名無実も甚だしい。
4.仕事の成果によって昇給やボーナスが出ると聞いたが、そんなものは有名無実でした。
5.育休制度が導入されているものの、業務過多により認められることはなく、有名無実化してしまっている。

この言葉がよく使われる場面としては、名ばかりでそれに見合う実質が伴わないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「有名無実」は規則や決まりなどに対して使われることが多いです。

無名有実と有名無実どちらを使うか迷った場合は、無名有実は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の有名無実を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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