【ギバー】と【テイカー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ギバー」と「テイカー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ギバー」と「テイカー」という言葉は、「人間の性質」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ギバーとテイカーの違い

ギバーとテイカーの意味の違い

ギバーとテイカーの違いを分かりやすく言うと、ギバーは与える人を表現する時に使い、テイカーは受け取る人を表現する時に使うという違いです。

ギバーとテイカーの使い方の違い

一つ目のギバーを使った分かりやすい例としては、「ギバーとマッチャーな人たちだけであれば平和な世界と言えるだろう」「ギバーな男性は騙されていないか不安になる」「ギバー精神もほどほどにしないと自滅することになる」などがあります。

二つ目のテイカーを使った分かりやすい例としては、「テイカー精神を持つ人とはあまり長く関わらない方がいいだろう」「テイカーな男に妹は尽くし過ぎている」「市場におけるテイカー注文について何も分かっていない」などがあります。

ギバーとテイカーの使い分け方

ギバーとテイカーはどちらも、人間の性質を表す言葉として使われていますが、表す性格が大きく異なります。

ギバーは、相手が何を求めているのかを考えて惜しみなく与える人を指す言葉で、自己犠牲さえ気にせずに相手中心の思考の持ち主に対して使われています。

一方のテイカーは、自分の利益を優先した上で多くを受け取ろうとする人を指す言葉です。その他にも、市場の板において既に並んでいる価格で注文を出す取引参加者を表す金融用語としても使われています。

つまり、ギバーは自己を顧みずに相手のために与える人を指し、テイカーは自己の利益を中心に多くを受け取る人を指すという違いがあります。

ギバーとテイカーの英語表記の違い

ギバーを英語にすると「giver」となり、例えば上記の「ギバーとマッチャー」を英語にすると「givers and matchers」となります。一方、テイカーを英語にすると「taker」となり、例えば上記の「テイカー精神」を英語にすると「taker spirit」となります。

ギバーの意味

ギバーとは

ギバーとは、相手が何を求めているのかを考えて与える人を意味しています。

ギバーの使い方

ギバーを使った分かりやすい例としては、「クリエイターである彼女はたしかにギバー気質と言えるくらい他人を思ってくれている」「ギバー思考でいるのは疲れないのだろうか」「ギバー女と言われたが褒められている気がしなかった」などがあります。

その他にも、「ギバーの精神は大切だがお節介は嫌われる場合もある」「ギバーになるために相手のことをまず知ることが大切だろう」「ギバーは損をしやすいと感じてしまう」「ギバーやマッチャーは天性の性格の場合も環境が理由とも言われる」などがあります。

ギバーは英語で「giver」と表記され、「与える人」「寄贈者」を意味する言葉として使われています。日本語でも同じように使われ、相手のことを考えて、惜しみなく与える人を指す言葉として使われています。

表現方法は「ギバー気質」「ギバー思考」「ギバー女」

上記例文の「ギバー気質」「ギバー思考」「ギバー女」「ギバーの精神」などのように使われています。自身の利益より他者の利益が大きくなるように立ち居振る舞うため、他者に利用されて損をする可能性や、恩着せがましいと感じられるデメリットもあるようです。

与える側であるギバーと受け取る側のテイカーの二つに並ぶ立場に「マッチャー」がありますが、これはギバーとテイカーの中間に立ち、公平や損得のバランスを重視する人を指す言葉として使われています。

ギバーの対義語

ギバーの対義語・反対語としては、自分だけの地位や名誉、安全などを守ることを意味する「保身」があります。

ギバーの類語

ギバーの類語・類義語としては、自分の事を顧みず心身を捧げるほどに尽くす様子を意味する「献身的」、度量が大きく物事に動じないことを意味する「太っ腹」、心が広く情け深いことを意味する「寛仁」などがあります。

テイカーの意味

テイカーとは

テイカーとは、自身の利益を中心を優先して受け取る人を意味しています。

その他にも、市場の板において既に並んでいる価格で注文を出す取引参加者を表す言葉として使われています。

テイカーの使い方

「テイカー思考で居続けるのはいけない」「テイカーな男に搾取されたままでいいのか」「彼女のテイカー気質は無意識なのだろう」などの文中で使われているテイカーは、「自己中心的で多くを受け取る人」の意味で使われています。

一方、「テイカー注文は注文板に載ることがないと聞いた」「テイカー手数料はメイカー手数料とは異なる」「テイカー取引とメイカー取引について勉強した」などの文中で使われているテイカーは、「流動性を取り除く取引参加者」の意味で使われています。

テイカーは英語で「taker」と表記され、「受取人」「捕獲者」「購読者」といった意味を持ちます。日本語では「受け取る人」を表す言葉として使われており、自分の利益を優先した上で多くを受け取ろうとする人を指します。

表現方法は「テイカー思考」「テイカー精神」「テイカーな男」

上記例文の「テイカー思考」「テイカー精神」「テイカーな男」「テイカー気質」などのように使われており、他者に対して利益をもたらすことはないために、関わらない方がいい人とマイナスイメージを与える言葉として使われています。

また、株式などの商品の売買注文状況が並んでいる板において、既に並んでいる価格で注文を出す取引参加者を指す金融用語として使われており、流動性を取り除く取引参加者を表す言葉でもあります。

テイカーの対義語

テイカーの対義語・反対語としては、他人にとって利益となるように行動することを意味する「利他的」があります。

テイカーの類語

テイカーの類語・類義語としては、自分の利益だけを考えて他人は顧みないことを意味する「利己」、他人に関与せずに自分が正しいと考えることを意味する「独善」、恩返しをせずにかえって恩人に害を与えることを意味する「恩を仇で返す」などがあります。

ギバーの例文

1.かつて詐欺事件の罪に問われた女性が、騙していた男性を「ギバーおぢ」「テイカーおぢ」「マッチャーおぢ」と分類していたそうだ。
2.ギバーな精神は忘れずにいたいが、自分のことも大切にしたい私はどれかと言えばマッチャーなのだろう。
3.ギバー気質すぎるのも良くないだろうが、テイカー気質すぎるのも良くない。
4.彼女はギバー思考なのか、常に私を第一に考えてくれるが、もっと自分のことも大切にしてほしい。
5.ギバーな人は利用されやすいというが、長期的に見れば大きな利益が舞い込む可能性が高いのも事実だろう。

この言葉がよく使われる場面としては、相手が何を求めているのかを考えて与える人を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ギバーおぢ」とは、女性のために尽くすおじさんを表す言葉で、与える人を意味する「ギバー」に、若者の間で用いられるおじさんの表記である「おぢ」を組み合わせた言葉です。

テイカーの例文

1.テイカー傾向が強い人とずっと一緒にいるのは疲れてしまうため、適当な理由をつけて離れるようにしている。
2.友人が困っている相手がテイカー気質のようで、気の弱い彼はなかなか断ることができずに施しを与えてしまうそうだ。
3.ギバーとマッチャーと比較すると、テイカーは人脈を構築する際に苦労するのではないかと思う。
4.テイカー注文とメイカー注文にはそれぞれどのような特徴があるのか調べてみる。
5.仮想通貨のテイカー取引などに関する知識が全くないため、友人に聞いてみようと思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、自身の利益を中心を優先して受け取る人を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、市場の板において既に並んでいる価格で注文を出す取引参加者を表す言葉としても使われています。

ギバーとテイカーは、どちらも「人間の性質」を表します。どちらを使うか迷った場合は、与える人を表す場合は「ギバー」を、受け取る人を表す場合は「テイカー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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