似た意味を持つ「大金持ち」(読み方:おおがねもち)と「小金持ち」(読み方:こがねもち)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「大金持ち」と「小金持ち」という言葉は、どちらもお金を多く持っている人のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「大金持ち」と「小金持ち」の違い
「大金持ち」と「小金持ち」の意味の違い
「大金持ち」と「小金持ち」の違いを分かりやすく言うと、「大金持ち」は巨額の資産や華やかな暮らしを象徴すること、「小金持ち」は堅実に資産を築いて余裕ある生活を送ることという違いです。
「大金持ち」と「小金持ち」の使い方の違い
一つ目の「大金持ち」を使った分かりやすい例としては、「大金持ちになるのが子どもの頃からの夢でした」「あの人は何代も続く大金持ちの家系だそうです」「大金持ちは美術品や骨董品を収集することも多いです」「彼は不動産業で成功した大金持ちです」などがあります。
二つ目の「小金持ち」を使った分かりやすい例としては、「小金持ちは節約と投資のバランスがうまい人が多いです」「小金持ちは身の丈に合った生活を大切にします」「金持ちになるには継続的な努力が必要です」「彼は地道に働いて小金持ちになった」などがあります。
「大金持ち」と「小金持ち」の使い分け方
「大金持ち」と「小金持ち」はどちらもお金を多く持っている人のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「大金持ち」は「彼は会社を何社も経営している大金持ちだ」のように、巨額の資産や事業を持ち、富裕層の中でも最上位に位置する人に対して使う言葉です。一般的に、住居や移動手段、生活レベルが飛び抜けて高く、誰もが「お金持ち」と認識するような存在です。
一方、「小金持ち」は「贅沢はしないけれど小金持ちとして余裕のある生活をしている」のように、一般の人よりはかなり余裕があるが、資産規模としては中程度の富裕層に使われる表現です。貯蓄や投資が上手くいった人、地道に資産を築いた人に対して使われることが多いです。
つまり、巨額の資産や華やかな暮らしを象徴するのが「大金持ち」、堅実に資産を築いて余裕ある生活を送るのが「小金持ち」と覚えておきましょう。
「大金持ち」と「小金持ち」の英語表記の違い
「大金持ち」を英語にすると「multi-millionaire」「tycoon」となり、例えば上記の「彼は不動産業で成功した大金持ちです」を英語にすると「He’s a wealthy tycoon who made his fortune in real estate」となります。
一方、「小金持ち」を英語にすると「well-off person」「affluent person」「financially comfortable」となり、例えば上記の「彼は地道に働いて小金持ちになった」を英語にすると「He became financially comfortable through steady work」となります。
「大金持ち」の意味
「大金持ち」とは
「大金持ち」とは、金銭などの財産を多く持っている人のことを意味しています。
「大金持ち」の使い方
「大金持ち」を使った分かりやすい例としては、「大金持ちになるには運だけではなく努力も必要です」「大金持ちは時に政治にも強い影響力を持ちます」「大金持ちの子どもは高級な学校に通っていることが多いです」「大金持ちであっても人柄が謙虚な人もたくさんいます」などがあります。
「大金持ち」は文字通り「非常に多くのお金や資産を持っている人」を指す言葉です。社会的にも経済的にも成功している印象を与え、多くの人が目指す富の象徴ともいえる存在とも言えます。
「大金持ち」の特徴
ただお金を持っているのではなく、複数の高級不動産を所有していたり、自家用ジェットやクルーザーを持っていたりする人、もしくは年間の配当収入だけで生活できる人などを指すと覚えておきましょう。
「大金持ち」とされる人々の多くは、起業や投資、不動産運用などによって資産を築いています。中には、親や祖先から財産を引き継いだ資産家としての大金持ちも存在しますが、自らの努力で築き上げた人も少なくありません。
「大金持ち」の対義語
「大金持ち」の対義語・反対語としては、貧しい人のことを意味する「貧乏人」があります。
「大金持ち」の類語
「大金持ち」の類語・類義語としては、財産家のことを意味する「富豪」、財産を多く所有する人のことを意味する「資産家」などがあります。
「小金持ち」の意味
「小金持ち」とは
「小金持ち」とは、衣食住に不自由なく好きなことをして楽しめる程度の収入や資産を持っている人のことを意味しています。
「小金持ち」の使い方
「小金持ち」を使った分かりやすい例としては、「小金持ちは地道な積み重ねの結果であることが多いです」「小金持ちは地元の名士として知られることもあります」「小金持ちは贅沢よりも安定を求める傾向がある」「小金持ちは無理なく贅沢できるのが魅力です」などがあります。
「小金持ち」はある程度の経済的余裕があり、日常生活に困ることはないが、贅沢三昧というほどではない人を指す言葉です。そのため、そこそこお金がある生活に余裕がある人を指すのが一般的になります。
「小金持ち」の特徴
「小金持ち」は多くの場合、派手さよりも安定を重視し、地道な努力や堅実な生活の中で経済的な基盤を築いてきた人たちです。給与所得をベースにしながらも、貯蓄や運用によって資産を増やしてきたケースがよく見られます。
このような「小金持ち」は日常の中でちょっとした贅沢ができる点や、急な出費にも柔軟に対応できる安心感がある点が挙げられます。一方で、浪費を控え、生活水準を無理に上げないなどの慎重な姿勢を持っている人も多いのが特徴です。
ただし、「小金持ち」は決して一般人と同じ生活水準ではないと覚えておきましょう。
「小金持ち」の対義語
「小金持ち」の対義語・反対語としては、等価可処分所得あるいは等価世帯収入が全世帯の中央値の2分の1未満の世帯のことを意味する「貧困層」があります。
「小金持ち」の類語
「小金持ち」の類語・類義語としては、生活程度や社会的地位が中程度であることを意味する「中流層」などがあります。
「大金持ち」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、金銭などの財産を多く持っている人のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「大金持ち」はただお金があるだけではなく、巨額の資産や華やかな暮らしをしている人を指す言葉です。
「小金持ち」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、衣食住に不自由なく好きなことをして楽しめる程度の収入や資産を持っている人のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「小金持ち」は堅実に資産を築いて余裕ある生活を送っている人を指す言葉です。
「大金持ち」と「小金持ち」はどちらもお金を多く持っている人のことを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、巨額の資産や華やかな暮らしを象徴することを表現したい時は「大金持ち」を、堅実に資産を築いて余裕ある生活を送ることを表現したい時は「小金持ち」を使うと覚えておきましょう。