【てんこ盛り】と【山盛り】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「てんこ盛り」(読み方:てんこもり)と「山盛り」(読み方:やまもり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「てんこ盛り」と「山盛り」という言葉は、どちらも大量に盛られていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「てんこ盛り」と「山盛り」の違い

「てんこ盛り」と「山盛り」の違いを分かりやすく言うと、「てんこ盛り」の方が「山盛り」よりもカジュアルな表現という違いです。

一つ目の「てんこ盛り」を使った分かりやすい例としては、「ノートに宿題がてんこ盛りで書かれている」「旅行の予定がてんこ盛りでワクワクする」「冷凍庫にアイスがてんこ盛りで詰まっている」「ご飯をてんこ盛りによそってくれた」などがあります。

二つ目の「山盛り」を使った分かりやすい例としては、「山盛りのりんごが店先に並んでいる」「山盛りの段ボールを片付けた」「机の上に山盛りの郵便物が置かれている」「洗い物が山盛りになっている」などがあります。

「てんこ盛り」と「山盛り」はどちらも大量に盛られていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「てんこ盛り」は「ご飯をてんこ盛りによそってくれた」「宿題がてんこ盛りで終わらない」のように、あふれそうなほど山高く盛られている様子を強調するときに使います。少しくだけた表現で、日常会話やカジュアルな文章でよく登場します。

一方、「山盛り」は「ポテトを山盛りで頼んだ」「洗い物が山盛りになっている」のように、山のように高く積み重なっている状態を表します。てんこ盛りよりもやや落ち着いた言葉で、視覚的に高さや量の多さを表現する場面でよく使います。

つまり、「てんこ盛り」の方が「山盛り」よりもカジュアルな表現であると覚えておきましょう。呼び方が違うだけで意味は同じ言葉になります。

「てんこ盛り」も「山盛り」も英語にすると「piled high」「heaping」となり、例えば上記の「ご飯をてんこ盛りによそってくれた」を英語にすると「They gave me a heaping serving of rice」となります。

「てんこ盛り」の意味

「てんこ盛り」とは、たくさんあることを意味しています。

「てんこ盛り」を使った分かりやすい例としては、「買い物袋がてんこ盛りで持ち上げるのが大変だ」「やることがてんこ盛りで頭がパンクしそう」「冷蔵庫には野菜がてんこ盛りで入っている」「てんこ盛りのプリンアラモードに子どもが大喜びした」などがあります。

「てんこ盛り」は器や入れ物からあふれそうなほどたくさん盛ること、または盛られた量が非常に多いことを表す言葉です。

食べ物以外にも、やること、タスク、情報量など、比喩的に使われることも多いのが特徴になります。

「てんこ盛り」はビジネス文書やかしこまった場面ではあまり使われず、フランクな会話やブログ記事、SNSの投稿などで用いられることが多いです。

「てんこ盛り」の「てんこ」は、「天+こ」から来ており、「天まで届くほど」「あふれそうなほど」という意味合いを持っています。

もともとは山や穀物などを計量するときに、容器からこぼれそうなほど山高く盛った状態を指して使われた言葉です。そこから転じて、食べ物に限らず量が非常に多い様子を表す一般的な言い方になりました。

「てんこ盛り」の類語・類義語としては、量の多さを強調する「大盛り」があります。

「山盛り」の意味

「山盛り」とは、山のようにたくさん盛り上げることを意味しています。

「山盛り」を使った分かりやすい例としては、「ポテトを山盛りで注文した」「部屋の隅に洗濯物が山盛りになっている」「お盆にお菓子が山盛りに盛られています」「書類が山盛りで机が見えない」「山盛りの落ち葉を子どもが集めて遊んでいる」などがあります。

「山盛り」は山のように高く積み上げられた量を表現する言葉です。

物理的に山のように見える盛り方を指す場合が多く、食べ物、荷物、仕事、タスクなど具体的な対象に使うのが一般的になります。

「てんこ盛り」と比べると、少し落ち着いたニュアンスで、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現です。

「山盛り」を使う上で注意しなければならないのは、基本的に「多い量」を具体的に表す時に使うという点です。比喩的に使うことも可能ですが、やや現実的なイメージを伴うため、誇張しすぎると違和感が出る場合があります。

「山盛り」は文字通り「山のように盛る」という意味から来ています。山の形のように高く盛り上げることを指し、視覚的に量が多いことを強調する言葉です。

日本では古くから食器にご飯や野菜などを山の形に盛る文化があり、そこから一般的に「たくさんある」という意味でも使われるようになりました。

「山盛り」の類語・類義語としては、人や荷物をいっぱいにのせることを意味する「満載」があります。

「てんこ盛り」の例文

1.昼食で出されたカレーがてんこ盛りで、食べきれるか少し心配になってしまいました。
2.宿題がてんこ盛りで、今日は夜遅くまで勉強しなければ終わらない状況です。
3.友人が作ってくれたパフェはフルーツがてんこ盛りで、とても豪華に見えました。
4.忙しい日に限って仕事がてんこ盛りで、休憩する暇もなく一日が過ぎてしまいます。
5.ダンボールを開けたらお菓子がてんこ盛りに入っていて、思わず笑顔になりました。

この言葉がよく使われる場面としては、たくさんあることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「てんこ盛り」はカジュアルな場面で使う言葉です。

「山盛り」の例文

1.食堂で注文した唐揚げ定食は唐揚げが山盛りで、全部食べられるか心配になりました。
2.朝起きると洗濯物が山盛りになっており、休日が一気に家事デーになってしまいました。
3.キャンプ場では山盛りの薪を用意しておいたので、夜通し焚き火を楽しむことができました。
4.冷蔵庫を開けると山盛りの野菜が入っており、何を作ろうか考えるだけで楽しくなります。
5.山盛りのプリントを一枚ずつ確認するのに、思った以上に時間がかかってしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、山のようにたくさん盛り上げることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「山盛り」はややフォーマルな場面でも使うことができる言葉です。

「てんこ盛り」と「山盛り」はどちらも大量に盛られていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「てんこ盛り」の方が「山盛り」よりもカジュアルな表現であると覚えておきましょう。

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