【メロメロ】と【デレデレ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「メロメロ」と「デレデレ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「メロメロ」と「デレデレ」という言葉は、「だらしない様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




メロメロとデレデレの違い

メロメロとデレデレの意味の違い

メロメロとデレデレの違いを分かりやすく言うと、メロメロは夢中になっている様子を表現する時に使い、デレデレは好意を表す態度を表現する時に使うという違いです。

メロメロとデレデレの使い方の違い

一つ目のメロメロを使った分かりやすい例としては、「友人が足早に帰る様子を見て、彼の猫にメロメロのように思える」「可愛い猫を見てメロメロになってしまったが、家に帰ると愛猫に怒られるため触るのは避けている」などがあります。

二つ目のデレデレを使った分かりやすい例としては、「最近、彼は恋人にデレデレだ」「愛犬にデレデレな妹を可愛いと思っている」「友人はいつもデレデレしているが、やる時はやる男だということも知っている」などがあります。

メロメロとデレデレの使い分け方

メロメロとデレデレはどちらも、だらしない様子を意味する言葉ですが、ニュアンスが若干異なります。

メロメロは、しまりがなくなる様子を意味する言葉です。その他にも、炎が燃え上がる様子や、弱々しく泣き続ける様子を意味する言葉でもありますが、今日この意味で使われることはほとんどありません。

一方のデレデレは、態度や姿勢にしまりがなく、だらしのない様子を意味する言葉です。特に男性が女性に対してとる態度とされていますが、男女関係なく好きな相手に甘えている状態を指し、犬や猫などのペットが対象となることも多くあります。

つまり、メロメロは特に夢中になっている様子を指し、デレデレは特に好意を表す態度を指すという違いがあります。

メロメロとデレデレの英語表記の違い

メロメロを英語にすると「be totally in love」となり、例えば上記の「彼の猫にメロメロのように見える」を英語にすると「seem to be totally in love with his cat」となります。

一方、デレデレを英語にすると「spoony」となり、例えば上記の「恋人にデレデレだ」を英語にすると「spoony on his girlfriend」となります。

メロメロの意味

メロメロとは

メロメロとは、しまりがなくなる様子を意味しています。

メロメロの使い方

メロメロを使った分かりやすい例としては、「メロメロは死語だと思われているのだろうか」「メロメロになることをメロつくと言うことがある」「メロメロにさせてくるような人物を娘がメロいと言っていた」などがあります。

その他にも、「メロメロの使い方は分かるが、メロいという言葉の使い方は分かっていない」「メロメロにされると行動不能になるゲームも多い」「愛犬にメロメロなので定時で帰るようにしている」などがあります。

メロメロは英語で「be totally in love」「be smitten with」などと表記されますが、同じような発音であることから、「熟成して甘い」「甘美な」といった意味を持つ「mellow」が転じたと考えられることもありますが、鎌倉時代から使われている言葉です。

メロメロの特徴

江戸時代には「弱々しく泣き続ける様子」を意味する「めそめそ」と同じように、明治時代には「炎が燃え上がる様子」を意味する「めらめら」と同じように使われていました。

今日、日本では「メロい」という言葉が使われることがありますが、「メロメロになる」「メロメロになるほどカッコイイ、可愛い」という意味で使われており、メロメロから転じたネットスラングです。

メロメロの類語

メロメロの類語・類義語としては、度を越して深く関係することを意味する「深入り」、物事に熱中したり感情が昂ったりして激しい言動をとることを意味する「熱烈」、必要以上に熱中したり我を忘れることを意味する「うつつを抜かす」などがあります。

デレデレの意味

デレデレとは

デレデレとは、態度や姿勢にしまりがなく、だらしのない様子を意味しています。

デレデレの使い方

デレデレを使った分かりやすい例としては、「デレデレになりかけてしまう態度を引き締めた」「父は孫娘に対していつもデレデレしている」「デレデレした顔をしている男が平手打ちされていた」などがあります。

その他にも、「デレデレしている男性は鼻の下が伸びていると表現されることもある」「愛犬について語る時は常にデレデレしてしまう」「彼の態度から彼女にデレデレなことが分かってほほえましい」などがあります。

デレデレの由来

デレデレは、「照れる」を重ねた言葉が転じた言葉と言われることもありますが、由来や語源は明確になっていない擬態語です。「デレる」「でれっと」などの言葉として、異性に対してしまりのない様子を表す言葉として使われることもあります。

今日では、「ツンツンしている性格」と「デレデレ」を組み合わせた「ツンデレ」、「クールな性格」と「デレデレ」を組み合わせた「クーデレ」などのように、派生語も多く生まれている言葉です。

デレデレの類語

デレデレの類語・類義語としては、猫を可愛がるように甘やかして可愛がることを意味する「猫可愛がり」、好意的な見方を意味する「ひいき目」、しっかりせず頼りない様子を意味する「ふにゃふにゃ」などがあります。

メロメロの例文

1.愛犬が待っているので飲み会は基本的に行かずに、家に帰るようにしているほどにはメロメロな自信がある。
2.可愛い動物の写真を見ているとメロメロになるのも仕方がないとは思う。
3.実際メロメロな相手のことしか考えられずに思考が鈍ることも多いため、受験期は恋愛にうつつを抜かしている場合ではないこともわかる。
4.メロメロという技を使われると状態異常になるゲーム作品も多い。
5.好きなアニメにどんな人間もメロメロになってもおかしくないキャラクターがいる。

この言葉がよく使われる場面としては、しまりがなくなる様子を意味する時などが挙げられます。

どの例文のメロメロも、相手に夢中になっている状態を指します。

デレデレの例文

1.デレデレとした表情を隠そうとして隠れていない状態が一番気持ち悪い顔をしている自信がある。
2.自分の愛猫のことを考えたり、写真を見ている時はデレデレとしてしまう気がする。
3.旦那は娘が可愛くて仕方がないのか、家の中はもちろん、出先でもデレデレしている。
4.いつもクールな友人が彼女にデレデレしている姿を見て、不思議な気持ちになった。
5.デレデレしたままではいられないので、一度落ち着かなければならない。

この言葉がよく使われる場面としては、態度や姿勢にしまりがなく、だらしのない様子を意味する時などが挙げられます。

どの例文のデレデレも、相手に対して好意的な態度である様子を指します。

メロメロとデレデレは、どちらも「だらしない様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、夢中になっている様子を表す場合は「メロメロ」を、好意を表す態度を表す場合は「デレデレ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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