似た意味を持つ「どさくさに紛れて」と「ちゃっかり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「どさくさに紛れて」と「ちゃっかり」という言葉は、どちらも要領よく行動することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「どさくさに紛れて」と「ちゃっかり」の違い
「どさくさに紛れて」と「ちゃっかり」の違いを分かりやすく言うと、「どさくさに紛れて」は混乱や隙に乗じて行動する様子を表すこと、「ちゃっかり」は抜け目なく自分の得になる行動を取る様子を表すことという違いです。
一つ目の「どさくさに紛れて」を使った分かりやすい例としては、「会計が混乱している間にどさくさに紛れて列に割り込みました」「記念撮影の人混みにどさくさに紛れて写り込んでいました」「議論が白熱する中、どさくさに紛れて話題を変えました」などがあります。
二つ目の「ちゃっかり」を使った分かりやすい例としては、「彼は何もしていないのにちゃっかり成果として名前を載せていました」「会費制の集まりで、ちゃっかり高い料理だけを取っていました」「文句を言っていた割に、ちゃっかり特典は受け取っていました」などがあります。
「どさくさに紛れて」と「ちゃっかり」はどちらも要領よく行動することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「どさくさに紛れて」は、「会場が混雑している隙にどさくさに紛れて席を移動した」のように、周囲が混乱していたり注意が散漫になっている状況を利用して行動する場合に使う言葉になります。
一方、「ちゃっかり」は、「反対していたのに、結果が出るとちゃっかり利益を得ていた」のように、状況に関係なく、本人の計算高さや抜け目なさが感じられる行動に対して使う言葉です。
つまり、混乱や隙に乗じて行動する様子を表すのが「どさくさに紛れて」、抜け目なく自分の得になる行動を取る様子を表すのが「ちゃっかり」と覚えておきましょう。
「どさくさに紛れて」を英語にすると「take advantage of the confusion」「slip in unnoticed」「amid the chaos」となり、例えば「会場の混乱にどさくさに紛れて入場した」を英語にすると「He slipped in unnoticed amid the chaos at the venue」となります。
一方、「ちゃっかり」を英語にすると「shrewdly」「slyly」「sneakily」「take advantage quietly」となり、例えば「彼は反対していたのに、ちゃっかり報酬を受け取った」を英語にすると「He opposed it, yet slyly took the reward」となります。
「どさくさに紛れて」の意味
「どさくさに紛れて」とは、混雑や混乱に乗じることを意味しています。
「どさくさに紛れて発言する」「どさくさに紛れて席を移動する」「どさくさに紛れて要求を通す」などが、「どさくさに紛れて」を使った一般的な言い回しになります。
「どさくさに紛れて」を使った分かりやすい例としては、「議論が混乱している間にどさくさに紛れて自分の意見を出しました」「人混みの中でどさくさに紛れて列を抜けました」「話題が逸れた隙にどさくさに紛れて要求を通しました」などがあります。
「どさくさに紛れて」は、周囲が混乱していたり、注意が分散している状況を利用して、本来なら目立つ行動や発言を自然に行う様子を表す表現です。簡単に言うならば、「混乱に乗じて、こっそり何かをする」ニュアンスを含んだ言い回しです。
「どさくさ」は、物事が入り乱れて落ち着きがなく、秩序が崩れている状態を指す言葉で、「紛れて」はその混乱の中に溶け込むことを意味します。つまり「どさくさに紛れて」は、混乱状態を背景として行動する様子を一まとまりで表現する場合に使うと覚えておきましょう。
「どさくさに紛れて」は、計画的な行動をやや皮肉や軽い非難を込めて表現できる点が特徴です。
例えば「混乱の中で偶然行動した」というよりも、「本当は狙っていたが、表立っては言えない行動をした」という含みを持たせることが多くあります。そのため、ビジネスや日常会話では、冗談交じりや軽い批評として使われることが多い表現です。
「どさくさに紛れて」の類語・類義語としては、状況を利用する意味合いの「混乱に乗じて」、隙を突く意味の「隙に乗じて」、控えめに行動するニュアンスの「こっそり」などがあります。
「ちゃっかり」の意味
「ちゃっかり」とは、自分の利益のために抜け目なく振る舞うことを意味しています。
「ちゃっかり得をする」「ちゃっかり参加する」「ちゃっかり受け取る」などが、「ちゃっかり」を使った一般的な言い回しになります。
「ちゃっかり」を使った分かりやすい例としては、「彼は皆が遠慮している間にちゃっかり先に申し込みました」「説明を聞いていないふりをしながらちゃっかり資料だけ受け取りました」「忙しいと言いながらちゃっかり休暇は確保しています」などがあります。
「ちゃっかり」は、抜け目なく状況を判断し、自分にとって有利になる行動や結果をしっかり得ている様子を表す副詞です。簡単に言うならば、「要領よく、損をせず、きちんと得をしている状態」を表します。
「ちゃっかり」には、「ずるい」というほど強い非難ではなく、「したたか」「要領がいい」といった評価が含まれることが多く、使い方によっては軽い皮肉やユーモアを伴います。文脈次第では、感心や羨ましさを込めて使われる場合もあると覚えておきましょう。
「ちゃっかり」は、混乱や偶然に乗じるというよりも、本人の判断力や要領の良さが前提となる点が特徴です。
例えば「どさくさに紛れて」が状況依存の表現であるのに対し、「ちゃっかり」は、周囲がどうであれ、自分の利益を確保する姿勢そのものに焦点が当たります。そのため、結果として得をしている事実を強調したい場合に適した言葉です。
「ちゃっかり」の類語・類義語としては、要領の良さを表す「抜け目なく」、計算高さを示す「したたかに」、控えめに行動する意味合いの「うまく」などがあります。
「どさくさに紛れて」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、混雑や混乱に乗じることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「どさくさに紛れて」は混乱や隙に乗じて行動する様子を表す時に使う言葉です。
「ちゃっかり」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の利益のために抜け目なく振る舞うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ちゃっかり」は抜け目なく自分の得になる行動を取る様子を表す時に使う言葉です。
「どさくさに紛れて」と「ちゃっかり」はどちらも要領よく行動することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、混乱や隙に乗じて行動する様子を表すのが「どさくさに紛れて」、抜け目なく自分の得になる行動を取る様子を表すのが「ちゃっかり」と覚えておきましょう。