【裏をかく】と【虚を突く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「裏をかく」(読み方:うらをかく)と「虚を突く」(読み方:きょをつく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「裏をかく」と「虚を突く」という言葉は、どちらも相手の予想や対応を外すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「裏をかく」と「虚を突く」の違い

「裏をかく」と「虚を突く」の違いを分かりやすく言うと、「裏をかく」は相手の思考や予測を読んで逆を行くこと、「虚を突く」は手の隙や油断を狙って不意を突くことという違いです。

一つ目の「裏をかく」を使った分かりやすい例としては、「相手が守りを固めると読んで、あえて裏をかく攻撃に出た」「ライバルの戦略を裏をかく形で新商品を投入した」「彼は相手の心理を読み切り、巧みに裏をかきました」などがあります。

二つ目の「虚を突く」を使った分かりやすい例としては、「誰も予想していなかったタイミングで虚を突く発表が行われた」「相手の油断を突く虚を突いた一手だった」「警戒が緩んだ瞬間を狙って虚を突かれました」などがあります。

「裏をかく」と「虚を突く」はどちらも相手の予想や対応を外すことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「裏をかく」は「相手の出方を読み、その反対の行動を取ることで主導権を握る」という意味合いが強く、戦略性や計算が前提となる表現です。スポーツ、ビジネス、交渉など、相手の思考を先読みする場面でよく使われます。

一方、「虚を突く」は「相手が警戒していない隙や意表を突く」という意味合いが中心で、不意打ちやタイミングの妙を強調する表現になります。必ずしも綿密な読み合いを伴わず、相手の油断を利用する点が特徴です。

つまり、相手の思考や予測を読んで逆を行くのが「裏をかく」、相手の隙や油断を狙って不意を突くのが「虚を突く」と覚えておきましょう。

「裏をかく」を英語にすると「outsmart」「outmaneuver」「anticipate and counter」などとなり、例えば「彼は相手の作戦を裏をかいた」を英語にすると「He outmaneuvered his opponent by anticipating their strategy」となります。

一方、「虚を突く」を英語にすると「catch someone off guard」「take by surprise」「strike at an opening」などとなり、例えば「その発表は世間の虚を突いた」を英語にすると「The announcement caught the public off guard」となります。

「裏をかく」の意味

「裏をかく」とは、相手が予想したのとは反対のことをして相手を出し抜くことを意味しています。

「相手の裏をかく」「予想の裏をかく」「作戦で裏をかく」「戦略的に裏をかく」などが、「裏をかく」を使った一般的な言い回しになります。

「裏をかく」を使った分かりやすい例としては、「相手の作戦の裏をかいて先制点を奪いました」「市場の動きを読み切り、競合の裏をかく判断をしました」「周囲の予想の裏をかく行動に出て成功しました」などがあります。

「裏をかく」は、相手の考えや予想、行動パターンをあらかじめ見抜いたうえで、それとは逆の行動を取り、相手を出し抜くことを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「裏をかく」は、相手の思考や読みを前提として成り立つ表現であり、単なる偶然ではなく、分析や計算に基づいた行動である点が特徴です。そのため、知略や戦略が評価される場面で使われることが多い言葉です。

また、「裏をかく」は必ずしも悪意を伴うわけではなく、勝負事やビジネス、交渉などの文脈では、賢さや判断力の高さを肯定的に表現する場合もあります。一方で、対人関係において使うと、狡猾さやずるさといった印象を与えることもあるため、使いどころには注意が必要です。

そのため、「裏をかく」は、相手が「こう来るだろう」と想定している動きを逆手に取るニュアンスが強く、事前の読みと戦略性を含んだ表現だと覚えておきましょう。

「裏をかく」の類語・類義語としては、相手を知恵で出し抜く「出し抜く」、予想外の行動で相手を驚かせる「意表を突く」、策略によって主導権を握る「策を弄する」などがあります。

「虚を突く」の意味

「虚を突く」とは、相手の油断に乗じて攻めることを意味しています。

「相手の虚を突く」「意表を突く一手で虚を突く」「一瞬の隙の虚を突く」「作戦で虚を突く」などが、「虚を突く」を使った一般的な言い回しになります。

「虚を突く」を使った分かりやすい例としては、「守備の虚を突いて一気に攻め込みました」「相手の警戒が薄れた虚を突く発言でした」「一瞬の判断で相手の虚を突き、流れを引き寄せました」などがあります。

「虚を突く」は、相手の注意や警戒が行き届いていない隙や弱点を狙って行動し、不意を打つことを意味する慣用句です。

「虚を突く」は、相手が十分に構えていない状態や、意識が向いていない部分を狙う点に特徴があります。そのため、必ずしも事前に相手の思考を深く読み切っている必要はなく、瞬間的な判断や機転によって成立する場合も多い表現です。

また、「虚を突く」は、行動そのものの速さやタイミングが重視されやすく、戦術的・軍事的な文脈や、スポーツ、勝負事の場面で頻繁に使われます。相手に油断や隙があったことを強調するニュアンスが強い点も特徴です。

このように、「虚を突く」は、相手の防備が手薄な一点を突くことで主導権を握る行為を表す言葉だと覚えておきましょう。

「虚を突く」の類語・類義語としては、予想外の行動で驚かせる「意表を突く」、不意に攻める「不意を打つ」、隙を逃さず攻める「隙を突く」などがあります。

「裏をかく」の例文

1.相手が当然来ると思っていた提案を避けて別案を出し、見事に裏をかく形になりました。
2.会議では反対意見が出ると読んでいたため、先に代替案を示して相手の裏をかきました。
3.天気予報を信じて洗濯をしたら晴れてしまい、雨対策をした自分が裏をかかれました。
4.相手チームの守備の癖を分析し、意表を突く作戦で完全に裏をかいた試合でした。
5.値下げ競争になると見せかけて付加価値を強調し、競合の裏をかく戦略を取りました。

この言葉がよく使われる場面としては、相手が予想したのとは反対のことをして相手を出し抜くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「裏をかく」は相手の思考や予測を読んで逆を行く時に使う言葉です。

「虚を突く」の例文

1.相手が油断している瞬間を狙って発言し、議論の流れで虚を突く形になりました。
2.誰も注目していなかった視点から質問を投げかけ、相手の虚を突いた展開でした。
3.何も考えていない顔で近づき、実は核心を突く質問で虚を突いたのが自分でも意外でした。
4.カウンター一発で守備の隙を突き、相手の虚を突いた得点が勝敗を分けました。
5.相手の準備不足な点を正確に見抜き、最小限の動きで虚を突く結果となりました。

この言葉がよく使われる場面としては、相手の油断に乗じて攻めることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「虚を突く」は手の隙や油断を狙って不意を突く時に使う言葉です。

「裏をかく」と「虚を突く」はどちらも相手の予想や対応を外すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、相手の思考や予測を読んで逆を行くのが「裏をかく」、相手の隙や油断を狙って不意を突くのが「虚を突く」と覚えておきましょう。

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