似た意味を持つ「怪死」(読み方:かいし)と「変死」(読み方:へんし)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「怪死」と「変死」という言葉は、どちらも「不自然な死」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
怪死と変死の違い
怪死と変死の違いを分かりやすく言うと、怪死とは奇妙な死を意味する俗語、変死とは事件性のある死を意味する法律用語という違いです。
一つ目の怪死を使った分かりやすい例としては、「叔父は密室で怪死を遂げていた」「住宅街で不可解な怪死事件が相次いでいます」「怪死事件をテーマにした短編ホラーゲームにハマってます」などがあります。
二つ目の変死を使った分かりやすい例としては、「河川敷のテント内で変死体が発見されました」「変死体の所在地を警察署長に報告する」「都道府県別の変死体数を一覧表にしました」「変死者密葬罪の刑事罰を確認する」などがあります。
怪死と変死という言葉は、どちらも病死や自然死ではない異状な死に方を表しますが、意味や使い方には違いがあります。
怪死とは、文字通り「怪しい死に方」を意味し、死因や状況が異常で奇妙な死を表します。不気味であったり、謎めいていたり、ミステリー要素のニュアンスが強い言葉です。俗語的な表現であり、物語やゲームなどフィクション作品にも使用されています。
変死とは、病死や自然死以外の、原因が不明な死亡や犯罪の疑いがある死に方を意味します。「変死者密葬罪」のように法的な定義を持つ言葉であり、報道や法医学の現場でも使用されています。「変死体」とは、死亡が犯罪によるものであるという疑いのある遺体のことです。
つまり、怪死とは奇妙な死を表す俗語であり、変死とは事件性のある死を表す法的用語です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。
怪死を英語にすると「mysterious death」となり、例えば上記の「密室で怪死を遂げる」を英語にすると「meet a mysterious death in a locked room」となります。
一方、変死を英語にすると「unnatural death」「accidental death」となり、例えば上記の「変死体」を英語にすると「unnatural death body」となります。
怪死の意味
怪死とは、死因に疑いのある死に方をすることを意味しています。
怪死を使った分かりやすい例としては、「身元不明の男が怪死しているのが発見された」「次々と美女が怪死する謎の事件が発生しています」「便槽内の怪死事件は想像するだけで身の毛もよだつ思いです」などがあります。
その他にも、「日本で有名な怪死事件の数々を集めました」「一家が全員が怪死する事件が起きていた」「未解決の怪死事件について調べています」「呪いによる怪死者をテーマにしたアニメに夢中です」などがあります。
怪死の読み方は「かいし」です。同じ読み方をする熟語に「開始」や「懐紙」がありますが、意味が異なるため書き間違いに注意しましょう。
怪死の「怪」は訓読みで「あやしい」と読み、不思議なことや不気味なことを表す漢字です。生命がなくなることを表す「死」と結び付き、怪死とは、不思議な死に方をすること、何らかの疑いがある怪しい死に方を意味します。
怪死という言葉は、死因が不明であり、何が起きたか容易に説明がつかない死について用いられる表現です。病気や老衰などの自然な死に方ではなく、状況が異常であるため犯罪の可能性や不可解な事故が疑われる際に使われます。
怪死の対義語・反対語としては、年老いて死ぬことを意味する「老死」などがあります。
怪死の類語・類義語としては、むごたらしく死ぬことを意味する「惨死」、殺害されたり災禍などのため天命を全うしないで死ぬことを意味する「横死」、人が死のうとするまぎわを意味する「臨終」などがあります。
変死の意味
変死とは、事故死・他殺・自殺など、ふつうでない死に方で死ぬことを意味しています。
変死を使った分かりやすい例としては、「事件性が疑われる変死体は検視の対象です」「変死体の定義を正しく理解する」「芸能人の変死は社会に影響を及ぼします」「最近やけに変死体のニュースが多いと感じます」などがあります。
その他にも、「高齢男性の変死体が発見されました」「変死者密葬罪について調べています」「警察は変死した大学生のスマホを解析中です」「実際の変死事件をもとに作られた映画を観ました」などがあります。
変死の「変」は訓読みで「かわる」と読み、それまでとは別の状態になること、突然起こる異常な出来事を表します。生命が存在しないことを表す「死」と組み合わさり、変死とは、原因や状況に異常が認められる人の死を意味します。
変死を用いた日本語には「変死者密葬罪」(読み方:へんししゃみっそうざい)があります。変死者密葬罪とは、死因が不明な者を、検視の手続きを取らずに葬る罪です。刑法第192条が禁じ、10万円以下の罰金または科料に処せられます。
変死の対義語・反対語としては、外傷や病気によるのではなく加齢現象が進み老衰によって死亡することを意味する「自然死」などがあります。
変死の類語・類義語としては、死亡の状況が異常または不詳あるいは死因が不明または特定できない死を意味する「不審死」、気が狂って死ぬことを意味する「狂死」、突然死ぬことや急死を意味する「頓死」などがあります。
怪死の例文
この言葉がよく使われる場面としては、不思議な死に方をすること、死因に疑いのある死に方を表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、怪死の慣用的な言い回しには「怪死事件」「怪死を遂げる」などがあります。「怪死を遂げる」とは、不可解で尋常ではない死に方をすることを意味します。
変死の例文
この言葉がよく使われる場面としては、事故にあったり殺されたりして死ぬこと、犯罪に起因する疑いのある不自然な死に方を表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、変死という言葉は、刑事事件や法律用語として使用されることがあります。
怪死と変死という言葉は、どちらも「不自然な死に方」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、奇妙な死を表現したい時は「怪死」を、事件性のある死を表現したい時は「変死」を使うようにしましょう。